2017/03/14

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本物の調味料が大好きな筆者が、 日本の伝統調味料をお伝えするコラム。
“お味噌の添加物”

皆さん、毎日お味噌汁を飲んでいますか?

お味噌は、今はやりの日本版スーパーフー ド! 解毒力がとってもすごいんです。身体に 効果的に働いてほしいから、安心でシンプルな 原料のものを選んでこそ発揮できるもの。何 度も言いますが「大豆・塩・麹(麦・米・ 豆)」この3種類の原料以外が入ってるお味噌 は、できるだけ控えましょう。

お味噌の添加物

市販のお味噌の添加物をご存知でしょう か? よく「××の味、うま味だし入り」な どと書かれているお味噌が売っていると思い ます。便利なのでつい買ってしまう方も多いと 思いますが……、ちょっと待って! なぜ「だ し入り」なんでしょうか? 本当においしいお 味噌なら、だし入りにしなくても十分おいし いはずです。しかもお値段も安いってどういう ことでしょうか?

お味噌もお醤油と一緒の、伝統発酵食品。時間をかけて麹菌が大豆を分解していき、うま味、甘味、油分のコク、発酵による酸味などが出て、複雑なおいしい味になっていきます。塩は発酵のコントロールに必要なもの。ミネラルたっぷりの良いお塩だからこそ、より深いうま味が出てきます。
大豆を丸ごと使うからこそ栄養価の高いおいしいお味噌になります。安いお味噌の大豆は、外国産で大豆油を搾った後の「脱脂加工大豆」を使用していることが多く、安価の大豆は、油の搾り方、船での運搬状況、遺伝子組み換えの問題など、さまざまな点で安心とは言えないのが実際のところ。油を搾った大豆は、うま味が少なくなっているため、いろいろと添加してうま味を出さないといけません。うま味がないからだし(アミノ酸等)が入り、きちんと時間をかけて発酵していないから保存料やアルコールが添加されていきます。そうなると毎日身体に良いと思って飲んでいるお味噌汁で、添加物を毎日食べることになってしまいます。 添加物は自然界にないものも多く、それを解毒分解して排泄するのはわたしたちの体。お味噌はニコチンやアルコール、添加物などの解毒を促し、肝臓の働きを整えてくれる大切な調味料。だからこそ、お味噌汁は季節の野菜とともにおいしく安心なものをいただきましょう。

マクロビオティックは素材や調味料を伝統的で安心なものに変えるところから始めるので、生徒さんたちも味覚が鋭くなり、子どもたちもお味噌汁をよく飲むようになります。毎日のお味噌汁だからこそ、子どもたちにも、わたしたちにも安心なものを! 毎日身体に負担がないように、良い調味料を選ぶことはとっても大切なのです。
医食同源を学ぶ
薬膳&マクロビオティックedu+u kitchen 講師Kyoko


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