2019/02/11

私が主催しております漢方の基本を学ぶ講座では、漢方の考え方と「日本人の生活習慣に見合った養生法」をご紹介をしています。
講座の後半は、学んだことを実践して頂くために、漢方素材(乾物)を使ってご自身の体質に合った漢方養生茶をお作りいただくのですが…
 
皆さん、本当に真剣です!!
その熱い眼差し、素敵だな〜と
毎度、眺めさせてもらっています。
 
そして、おしいしくできたときの満足感でいっぱいの笑顔!
 身体の「氣の巡り」が良くなっていること、まちがいないです。
 
ちなみに漢方では、体は「氣、血、水」が作っていると考え、
氣は体を動かす原動力、巡らせてナンボなんですよ。
ご自身の漢方養生茶をお作りいただくと、多くの方が、日常でも取り入れたいと仰います。
その際、
「どこの乾物屋が良いか?」「中国産って農薬は大丈夫?」という質問をよく受けます。
 
まず、乾物屋さんを選ぶ基準ですが、以下のことが重要です。
1)涼しい店内で、ふた付きの容器などに入れて管理されている。
2)小分けで売ってもらえるか。
あらかじめ密封して販売しているお店もありますので、それなら衛生的に問題ないでしょう。
流通時の製品管理事情がお世辞にも良いとは言えない香港。
乾物の中に色々と混ざっている事もあるようなので、しっかりチェックは必要です。
 
そして、農薬問題。これは業界でも常に研究されているテーマです。
一般的に農薬は脂溶性が高いものが多いので、水に溶けにくいと言われています。
つまり、漢方養生茶や漢方薬のように、水で溶出したり、煎じて利用する場合は、農薬は移行しにくいと考えられています。
 

でも、ゴミやホコリなどが気になりますので、乾物の流水洗いもおすすめです。長時間、水に漬けるのは、期待する生薬の薬効が落ちてしまいますので注意です。

 

自分に必要な方法をみつけ、いつもの生活にひと工夫加えてみる、このご自身と向き合う行為こそが「養生」なのです。

お知らせ:
私が講師を務めるHong Kong LEI のワークショップが開催されます。今回は「漢方の智慧で、輝く更年期を!」です。誰もが迎える”更年期”について。皆同じではなく個々に適した過ごし方があると漢方では考えます。食などを通し最適な方法が学べますよ。
 
開催日時】2019年2月27日(水)10:00~12:00
【場所】西灣河駅より徒歩5分 (場所は追ってお知らせいたします)
【参加費】HK$350
【定員】20名 子ども同伴可
 
ワークショップお申し込みはこちらです!
https://hongkonglei.com/leinews/workshop-kanbou/
 
講師:林三貴
薬剤師(日本), 国際中医師, 東京の某有名漢方薬局にて、月経不順、不妊治療など婦人科系のトラブルの漢方相談を主に担当。

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Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。

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