2019/09/15

潤秋甘麴釀日本薑薯綠豆爽

ユォン チャウ ガァム ゴォク ヨォン ヤック ブン ギュゥン シュゥ ルック ダゥウ ソォン

(甘酒山芋緑豆梨の汁粉)

 

廣東語のメニュー解説

潤秋甘麴釀日本薑薯綠豆爽、長い名前!

もともとは〝薑薯綠豆爽〞という甘い汁は廣東省潮州での郷土料理です。

〝薑薯〞ギュゥン シュゥ = 廣東省潮州の大和芋

〝綠豆爽〞ルック ダゥウ ソォン = 皮剥きの緑豆

〝潤秋〞ユォン チャウ = 秋に潤いを与えてくれる薬膳メニュー題名

〝甘麴釀〞 ガァム ゴォク ヨォン =  甘酒のこと

背景

〝糖水〞(トンスイ)は廣東料理スイーツのこと。特徴としては甘くて温かい汁系の料理、日本の汁粉に似たようなもの。季節感、薬膳的のニュアンスが強いほんのり甘いスイーツです。

 

作るポイント⇒ 大和芋は煮過ぎないように、サッと茹でるだけ。

 

材料( 2人分):

皮剥き緑豆        20g

市販の甘酒        200g

大和芋                20g

梨                        20g

下ごしらえ:

1.緑豆を一晩冷蔵庫に浸水する。 火にかけ柔らかくまで茹でて、ざるにあけ、水を捨てる。

2. 大和芋を厚さ2mmの2cmの正方形に切る。

3. 梨は皮をむき、粗みじん切りにする。

作り方:

1.鍋に緑豆と甘酒を火にかけ、沸騰する手前に大和芋を加えて、1分煮る。火を消し、梨を加えて出来上がり。

 

薬膳と麹のダブルコラボ

緑豆:   皮の部分は消熱効果があると言われてますが、緑豆の肉の部分は解毒効果があると言われてまいす。秋になると身体は乾燥しやすく、体に熱くならない、冷やさない食材(漢方では平性と指す食材)で補いながら乾燥予防になる食材を同時に取り入れれば相乗効果があります。

大和芋:大和芋は平性で、残暑の夏バテにスタミナ回復を、そして梨は潤いを補ってくれます。甘酒も入っているので、必須アミノ酸、豊富なビタミンとミネラルも同時に摂取でき、麹酸はメラニン生成抑制効果もあり、夏に日焼けした肌へのケアに。 そして、緑豆の肉部分の解毒効果で、美肌にも良いではないでしょうか?

 


雲姐(ワンジェ)

料理研究家。香港に生まれる。幼少期、平日は祖母、週末は料理が趣味だった父の手料理を食べて過ごす。オーストラリアへ移住を経て、結婚を機に日本へ移り20年以上。中国国際薬膳師、発酵食品ソムリエ、発酵ライフアドバイザーの資格を持ち、中華圏および日本の食文化への造詣も深い。現在は、日本の人々に香港料理を伝えるべく東京で活動中。

人在東京 Prime Kitchen Labo

 

 

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