2021/02/10

こんにちは、希望(のぞみ)です。
香港は沖縄より南に位置する亜熱帯地域です。今年は2月現在でも気温が20度前後あり、日中は半袖で過ごせる日が続いています。こんな陽気に公園で森林浴なんてできたら最高ですね!

コラム第2回は、尖沙咀の九龍公園にあるさまざまな樹の中で、わたしが出会った3つの樹をご紹介したいと思います。

1つ目は、「樹王之王」と称されているガジュマルです。九龍公園のみならず香港で最大のガジュマルで、樹齢100年以上(ニュース記事によっては200年、400年という記述もあり)、高さ約20m、幹直径約4mだそうです。

実は最近まで、この樹の存在を知りませんでした。何度も何度も近くを通っていたのに。それも仕方ありません。この樹には近づくことができません。この写真もフェンス越しからズームで撮影しました。
「樹王之王」は、1982年に九龍公園が建設された時にこの場所に移植されましたが、その頃から衰弱が進み、樹の癌(根腐病)となり、現在は厳重に管理されているのだそうです。
樹よりも補強の柵が目立ってしまって痛々しい。いつかもっと近くでお姿を拝見したいものです。

2つ目は、知る人ぞ知る「ハートの樹」です。九龍公園内の体育館横に立っています。

この写真は2018年1月に撮影したもの。いつも横から通り過ぎていてまったく気づかなかったのですが、ある日正面から見てビックリ!ハート型に剪定されている!
なんて粋なことをするんでしょうか。香港に住んでいると、こういう人情というかさりげない優しさを感じる場面が多々あり心が温まります。
しかし、このハートは現在、少しいびつな形になっています。2018年9月の大型台風22号「マンクット」の被害に遭ったからです。

この写真は台風直後の「ハートの樹」です。この状態を見て、台風の威力に驚きつつ、残念な気持ちになりました。

2021年2月現在の「ハートの樹」はここまで持ち直しました。ここを通るたびに、ハートの形を確認しつつ、あの台風を思い出します。

3つ目は、九龍公園内のプレイグラウンド近くにある樹です。この樹には娘がお世話になりました。

幼い頃の娘にとって九龍公園といえばこの樹。お友だちと「秘密基地に行こう!」と言って、この樹の下でよく遊んでいました(随分オープンな秘密基地ですが、娘たちは完全に空想世界の住人になって、ごっこ遊びをしていました)。

最初は微笑ましく思い、こんな写真を撮ったりしましたが、2時間も3時間も付き合わされると親はツライ……。でもこの樹はずっとじっと娘たちに付き合ってくれました。きっと娘たちに色々なことを教え授けてくれたんじゃないかと思います。

最後に、樹とは関係ないのですが、九龍公園で初めて遭遇した貴重な(?)場面をご紹介します。

古着のリサイクルボックス内の収集場面です。初めて見ました。こんな風に収集するんですね。各設置場所を回ってきたのでしょうか、カゴ台車が満杯です。

ずっとこのボックスが気になっていました。でも誰かがここに洋服を入れているのを見たことがなく、機能してるのだろうかと思いつつ、去年洋服を入れたことがありました。こうしてちゃんと収集されて誰かの何かの役に立つのであれば、捨てる選択よりもこのボックスを利用したいと思いますね。


香港は2月12日から旧正月です。九龍公園も旧正月のデコレーションが始まっています。夜のイルミネーションも季節イベントごとに変わるので、機会があれば是非チェックしてみてくださいね。

 



希望(のぞみ)
神奈川県出身。都内文学館で学芸員として6年勤務。出産後、大連2年、東京2年、香港5年の子育て生活を送る。大連では日本語教師、東京では司書を経験。香港ではライターとして活動中。

Instagram
@nozomi_crochet

 

コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください

意見を投稿する

Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。

Translate »