2025/01/14

この週末、前回登場したPMQお茶関係のマーケットやワークショップなどが行われる、「Tea Round 2025」が開催されます。 

茶館よりもカフェが圧倒的に多く、老舗のお茶屋さんのオーナーたちも高齢化している香港。若い世代にとってお茶は年配世代の世界というイメージが強く、少し敷居を高く感じるそうですそんな新旧世代をつなぎ、ともにお茶の魅力を広げたいと若い世代が中心となってイベントを企画したそうです。飲茶の丸テーブルに一緒に座れば、知らない人同士でも親しく会話が弾むように、「round」にはそんな思いも込められているそうです。 

イベント前、オリジナルブレンドプーアール茶をいただきながら、お店の歴史を聞く 

新年茶市集 Tea Fair

出店者をいくつかみてみましょう。 

今でもワゴン式飲茶を楽しめる創業100年以上の「蓮香樓」存続の危機が何度かあり復活して久しいこのレストランですが、今では一階はテイクアウトとともに、タピオカティー的なフュージョン茶「蓮香茶」のティースタンドになっています「華茶館」は1959年にレストランやホテルを顧客にした卸業からスタートし、4代目の現在はモダンなティーブランドに紫砂壷も数多く取り扱っている「Cha-Tailerをはじめ、台湾、韓国タイのお茶ブランドも。
以前コラムにも出てきた「新星茶荘」、そして「朝顔堂も参加されます。 

香港や中国の陶芸家による茶器も並びます。 

蓮香樓の飲茶と府城封茶の4人の発起人の一人、林老師(Tea Round写真提供)  

府城封茶 in 香港 

台湾台南のお茶文化、封茶茶葉を願いなどを書いたものと一緒に茶甕に封印します。数年後に開封した時には、お茶は熟成されており、その変化は保存期間の長さや、温度や湿度、保存容器によって様々です。お茶のタイムカプセルのようですね 

封茶のイベント「府城封茶」は、4人の茶人によって2008年から始められ、今年で18回目を迎えます。この発起人の茶人と一緒に、香港において2回目の封茶イベントが行われます。今年は2024年の梨山炭火焙煎烏龍茶と2012年易武麻黒小龍餅(プーアル茶)を封じます。  

ビンテージティーや作家による茶杯、ミニ封茶が入っているかもしれない福袋 (Tea Round写真提供)と沈香 (Tea Round写真提供

流水茶席 

セッション4名の茶人にお茶を淹れてもらうワークショップ。わたしは去年参加してみました香港で活躍している若い茶人韓国の茶人とそれぞれのお茶へのアプローチや活動などを聞ける面白い機会でした。同席したほかの参加者と感想を話したりするのも楽しかったです茶人の一人はバリスタチャンピオンでもあるGaryさん。彼の考案した2Way Cupでお茶をいただきましたが、このカップは一つで二つのテイストのプロファイルが楽しめる設計になっていて、Garyさんは今年も参加されます。 

去年の流水茶席 way cupと白茶マスター 

鳳凰単叢ブラインドテイスティング 

その香りの華やかさと多様さで、「お茶の香りの王と言われる潮州の烏龍茶、鳳凰単叢蜜蘭、肉桂、姜花、黄枝、杏仁・・・とその香りのバラエティは300以上もあるそうです用意された単叢茶の品種を香りでマッチングさせます。初戦では五種勝ち残れば決戦で十種の単叢茶の香りを聞き当てます。む、難しい! 豪華賞品も用意されているので、鳳凰単叢ファンの皆さん、チャレンジしてはいかがでしょうか 

沈香講座 

歴史的、文化的背景で結びつきが強いお茶とお香ですが、ともに五感を使い香りを聞く体験であるので、お茶を嗜む人は自然と香りも嗜む人も多いですね。そんな香木の一つ「沈香」。長い年月と自然の偶然から生まれるその香りは奥深く複雑で余韻があり「甘」「酸」「辛」「苦」「塩」五味の香りと表現され、まさにお茶の風味や香りを表現するようですね。 

去年の流水茶席 マインドフルネスティーと韓国のお茶

85、’88、’96年プーアールを飲むチャンス 

新星茶荘さんによる、香港のプーアール茶の歴史やビンテージティーについてのお話(南天貿易公司の858250年代の紅印藍印・・・プーアールマニアの方、いかがでしょう)テイスティングは三種のヴィンテージプーアール生茶です 

他にも香港のソウルドリンク「檸檬茶」や台湾のアーティストと茶杯に絵を描くワークショップなどもあります。 

この週末お茶コミュニティになるPMQお茶を巡る出会いと発見をしに、足を運んでみてはいかがでしょうか。 

 

Tea Round 2025
17日 1500−1900
1月18−19日 11001900 

PMQ 35 Aberdeen StreetCentral 

PMQサイト詳細 

ワークショップ等申込リンク 

 


Chikako

トロント、NY、シンガポール、今は香港に在住。
各地のライフスタイルや食文化にインスパイアされた器を製作してきた。
香港では中国茶器を楽しくコツコツ製作。
お茶のワークショップも不定期に活動中。

IG : cnycstudio
お茶のワークショップIG : sound_and_tea_room

 

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