2026/08/10
今年もそろそろ中秋節のシーズンがやってきます。
中秋節の贈答品といえば「月餅」ですが、今回なんと、ザ・ペニンシュラ香港のイベントにて、注目のトップシェフおふたりから直々にレクチャーしていただけるという、なんとも贅沢な「月餅作りワークショップ」に参加させていただきました!
生まれて初めて木型を使った月餅作りに挑戦したのですが、「伝統的な木型で月餅を作るなんて、難易度が高すぎるのでは……?」 と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、私もそのひとりでした。そして「そもそも木型なんて、一体どこで買えるの?」と疑問に思う方も多いはず。
ですが実際に作ってみると、この木型を使った月餅作りが予想以上に楽しく、わお! 連続でした! 今回はその体験の様子と、職人技が光る木型の魅力をご紹介します。
どこで買える? 職人技が光る「木型」の魅力
「木型」とは文字通り、木を丁寧にくり抜いて作られた型押し器のことです。

香港で料理器具の街として有名な「上海街(Shanghai Street)」に足を踏み入れると、台所用品を販売しているお店では、大小さまざまな木型がずらりと並んでいます。デザインもお花模様や魚、おめでたい文字などバラエティ豊か。
今回発見した写真の木型は1つHK$29とお手頃で、柄が美しく出る浅めの型押しタイプです。手の込んだ細工の本格的なものは何百ドルとするものまであります。これで月餅を作ったらさぞ豪華な模様が出てきて、お茶の時間が華やぐだろうなあ〜と想像を掻き立てられました。
豪華すぎるタッグ!嘉麟楼 × Bakehouseの夢のコラボ
さて、気になる木型の使い方……をお伝えする前に、今回のワークショップで教えてくださった素晴らしいおふたりのシェフをご紹介します。
嘉麟楼の中国料理総料理長、林鈺明(Lam Yuk Ming)氏(右手前)、Bakehouseの創業者でシェフのグレゴワール・ミショー氏(右青いエプロンの人)
おひとり目は、ザ・ペニンシュラ香港の名店「嘉麟楼(Spring Moon)」の中国料理総料理長、林鈺明(Lam Yuk Ming)シェフ。 そしてもうおひとり目は、香港で絶大な人気を誇るベーカリー「Bakehouse」の創業者兼シェフ、グレゴワール・ミショー(Grégoire Michaud)氏です!
普段は裏方として腕を振るうトップシェフおふたりに直接手ほどきしていただけるなんて、夢のような機会。
今回のイベントは、ザ・ペニンシュラ香港が今年初めてBakehouseとコラボレーションして誕生した、完全限定の新作「ローゼル&山査子(サンザシ)月餅(Roselle and Hawthorn Mooncakes)」の発売を記念して開催されたものです。
しかも今回のワークショップでは、実際に販売される商品とまったく同じ贅沢な材料を使って作らせていただけるとあって、胸が高鳴ります。
小さな月餅にこんなにたくさんの材料が使われているなんて!すごい!
まず、ミショー氏が、新作の材料にはどんなものが使われているかを丁寧に説明してくださいました。これらは香港でとても手に入りやすいものたちですね。
乾燥ローゼル(洛神花)手前、乾燥サンザシ(山査子) 左上、生の山査子の実 右上。
今回の新作の肝となるのが、「ローゼル(洛神花)」と「サンザシ(山査子)」です。
これらをじっくりと柔らかく煮込み、隠し味にブルーベリーとレモンを合わせて作った甘酸っぱいゼリーが月餅の中心に入ります。そして、そのゼリーを包み込む2層目が、濃厚で滑らかなアーモンドと白蓮餡を合わせた特製餡。さらにそれを、嘉麟楼ならではのバターたっぷり&サクサクのパイ生地で丁寧に包み込んでいきます。
甘酸っぱいゼリーと濃厚な餡、そしてほんのり甘くサクッとした生地が口の中で溶け合い、見事なマリアージュを奏でるでしょう。味を想像しただけでも思わずうっとり!
この緻密で素晴らしい中身のクリエーションこそが、Bakehouseのグレゴワール・ミショー・シェフの真骨頂。伝統と斬新さが融合した一品に、「料理はまさに芸術だな」と改めてその奥深さにため息が漏れました。
そしてパイ生地は嘉麟楼伝統のオリジナルレシピ。ザ・ペニンシュラ香港の月餅の代名詞とも言える、エッグカスタードバージョンの月餅にも使われています。
パイ生地を作る嘉麟楼の中国料理総料理長、林鈺明(Lam Yuk Ming)氏
参加者の視線は、おふたりの滑らかな手捌きに釘付け。一通りのレクチャーを終えると、それぞれ用意されたテーブルに移動していよいよ実践スタートです!
周りにいた香港人の参加者たちも「月餅を作るのは生まれて初めて」という方ばかりで、会場全体が高揚感と熱気に包まれていました。

テーブルに整然と並べられた月餅の材料(これでおよそ10個分)と、中央に置かれたずっしりと大きな伝統の木型。
ペニンシュラカラーの緑色が映える特製キャンバスエプロンもすごく可愛らしく、形から入る楽しさも満載です!

作業はまず、ゼリーをあんこで包み、それをさらに生地で包むところからスタート。
綺麗な球体に丸めたら、いよいよ木型へと押し込んでいきます。繊細な模様がくっきりと浮かび上がるようギュッと均等に圧をかけたら、木型の角を机の端にコンコンと軽く叩きつけて取り出します。
最初は加減にドキドキしますが、慣れてしまえばポンポンとテンポよく作れるように!家庭用であれば、お気に入りの木型がひとつあれば十分楽しめます。
職人技のような鮮やかな手仕事とテンポの良さは、ぜひこちらの実演動画でご覧ください!(画面をクリック!)
綺麗に型取りできたらトレイに並べて、卵の黄身を刷毛で軽く塗っていきます。
下の写真は型取りしたものと焼き上がったものです。香ばしい香りをお裾分けしたいぐらいです(笑)。


上手く型取りをするための大切なコツは、次の2つです。
生地の柔らかさと弾力:生地に適度な柔らかさと弾力がないと、木型の繊細な模様が綺麗に浮かび上がりません。
打粉(片栗粉)を忘れない:木型に生地を押し込む前に、あらかじめ片栗粉を軽く振っておくこと。このひと手間で生地がくっつかず、トントンと叩いた時にポロッと気持ちよく取り出せます。
今回は月餅作りでの挑戦でしたが、最初にご紹介した浅めの木型であれば、普段のクッキー作りや焼き菓子にも大活躍してくれそうです。
一見難しそうに思える伝統的な月餅作りですが、実際に体験してみると、自分自身の手で伝統に触れる感動と楽しさに溢れていました。香港だからこそ出会える素敵な「木型」を手に入れて、ぜひご自宅でもお菓子作りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
合わせてこちらの記事もお読みください。ザ・ペニンシュラ香港からの今年(2026年)の月餅のラインナップです!
https://hongkonglei.com/the-peninsula-hong-kong-2026/
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