2024/06/07
香港の康楽及文化事務署(The Leisure and Cultural Services Department [LCSD])が5月から11月にかけて「グレート・ミュージック2024」を開催しています。世界各国の著名な音楽家やオーケストラを招いた音楽の祭典をシリーズでお届けするというもの。康楽及文化事務署(The Leisure and Cultural Services Department [LCSD])は、香港政府の一機関で、文化&芸術・スポーツ、観光に関するイベントなどを企画提供しています。また、図書館、プール、スポーツセンターやミュージアムなど、香港各地の公共施設もこの部署が管理しています。
Violin Recital by Ray Chen
6月7日と8日に行われるバイオリンリサイタルは、権威あるエリザベート王妃国際コンクールで最年少優勝を果たした台湾生まれ、オーストラリア育ちのレイ・チェン氏の演奏です。台湾、香港にもファンは多く、チケットの入手が困難なアーティストの一人。彼が持つ1714年製のストラディヴァリウス《ドルフィン》は日本財団より貸与されてたもので、音色や楽器の保存状態が優れているため、1715年製《アラード》と1716年製《メシア》に並ぶストラディヴァリウスの三大名器の1つとされています。今回は2回公演。
Ray Chen
Tartini(Arr. Kreisler) Sonata in G minor, “Devil’s Trill”
Beethoven Sonata No. 7 in C minor, Op. 30, No. 2
J.S. Bach Violin Partita No. 3 in E, BWV 1006
Bazzini La Ronde des Lutins, Op. 25
Dvořák(Arr. Kreisler) Slavonic Dance No. 2 in E minor, Op. 72
Chick Corea Spain
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Date and time: June 7 and 8 (Friday and Saturday), 8pm
Venue: Concert Hall, Hong Kong City Hall
Ticket prices: $250 to $650
LCSD – Cultural Presentations Section ,Violin Recital by Ray Chen
Basel Chamber Orchestra, Andreas Ottensamer (Conductor) and Kyohei Sorita (Piano)
世界で最も注目を集めるクラリネット奏者としても活躍中のアンドレアス・オッテンザマー氏が客員指揮者として、1984年にスイスで創設されたバーゼル室内管弦楽団でタクトを振ります。ピアノはショパンコンクール第2位を受賞した反田恭平氏。今回のコンサートは6月28日から日本全国6カ所で行われる日本ツアー2024の一環で、一足早く香港でのお披露目となります。海外では香港のみの貴重な公演です。
Andreas Ottensamer (Conductor)
[プログラム]
ストラヴィンスキー : オペラ「放蕩児の遍歴」より ファンファーレ
Stravinsky : Fanfare from The Rake’s Progress
オネゲル : 交響詩「夏の牧歌」
Honegger : Pastorale d’été
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
Beethoven : Piano Concerto No.4 in G-major op.58 (ピアノ : 反田恭平)
メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調 Op.90「イタリア」
Mendelssohn : Symphony No.4 in A-major op.90 “Italian”
Kyohei Sorita (Piano)
今回のコンサートについて、LEI編集部が反田恭平氏にお話を伺いました。
ー今回の共演の動機について教えてください。
「指揮者を持たないバーゼル室内管弦楽団を招聘したかったのと、僕と歳が近く、ソリストから指揮者になったという共通項もあるオッテンザマー氏と共演してみたいと思いました。僕は今回ピアニストとして参加しますが、同じステージに指揮者が二人いるというのは珍しいことだし、面白いと思います」
ープログラムの1曲は、反田氏がベートーヴェンの協奏曲の中で一番好きという「第4番」です。どんなところが好きなのでしょうか?
「第4番が書かれたのは、ベートーヴェンが仕事も恋愛も充実していた時期で、それが音に反映されていて素敵だなと思います。後の最高傑作と言われる「第九」に繋がるモチーフも出てきます。また、ピアノがオーケストラをリードしていくとても珍しい曲なので、楽しんでいただけるのではないかと思います」
ー初めての香港、ということでどこか行きたいところはありますか?
「インドア派なので外出しないと思います。海が見られたらいいなと。食事以外は部屋で練習してるかもしれません」
普段は東京とウィーンを拠点に活動中なので、ぜひこの機会をお見逃しなく!
※ 反田恭平氏には、近況や今後の活動などさらに詳しいお話を伺っています。7月20日公開予定の Cover Storyをお楽しみに。
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Date and time: June 25 (Tuesday), 8pm
Venue: Concert Hall, Hong Kong City Hall
Ticket prices: $350 and $700
https://www.urbtix.hk/event-detail/11550/
以下は、2024年秋に開催されるリサイタルです。チケットの販売開始については後ほど発表になります。
Duo Recital by Gautier Capuçon (Cello上段) & Jean-Yves Thibaudet (Piano下段)
Schumann Fantasiestücke, Op. 73
Brahms Sonata for Cello and Piano No. 1 in E minor, Op. 38
Debussy Sonata for Cello and Piano in D minor
Shostakovich Sonata for Cello and Piano in D minor, Op. 40
Date and time: Oct. 3rd (Thu), 8pm
Venue: Concert Hall, Hong Kong City Hall
Piano Recital by Evgeny Kissin
Beethoven Piano Sonata No. 27 in E minor, Op. 90
Chopin Nocturne in F-sharp minor, Op. 48, No. 2
Fantasie in F minor, Op. 49
Brahms Four Ballades, Op. 10
Prokofiev Piano Sonata No. 2 in D minor, Op. 14
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