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2026/02/28

64時間21分で、278km を走り切りゴールする武市香里さん HK4TUC ©violanalan.photos

2026年、旧正月初日の2月17日午前5時にスタートした今年のHK4TUCには、26人が参加、そのうち、15人が総走行距離297km 、累積標高14,500m の超過酷なレースを走り切りました。

第三部では、HK4TUCに、昨年に続き2年連続出場、そして2年連続で「生還者(Survivor)」の称号を勝ち取った日本人女性、武市香里さんへのインタビューをお届けします。HK4TUC終了直後の香港で、今回のレースの感想など伺いました。

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完走、おめでとうございます! 今のお気持ちをお聞かせください。

無事に(山を)降りて来られてホッとしているのと……本当は60時間を切りたかったので、ちょっと悔しい気持ちとがあります。

 

アンドレさん(主催者)にシャンパンをかけられた時は、どんな感じですか?

嬉しいですね。汗かいているので、(冷たいシャンパンが)気持ちいいです。

ゴールとなる、ランタオ島梅窩(Mui Wo)フェリー乗り場のポストにキスする武市さん HK4TUC ©violanalan.photos

 

リタイアするランナーも数多くいる中、298キロという長い距離を64時間21分で走り切るというのは、本当にすごいことだと思います。レース中は、どんなことを考えながら走っていますか?

今、どれだけ進んでいるのか、60時間以内にゴールという目標に、間に合うのか、間に合わないのか、ってずっと考えながら走っていました。

昨年に続き、2度目の挑戦をすることを決めた理由は?

昨年は、レースの2、3週間前に怪我をしたり、レース途中の内臓トラブルもあり、思うような走りができなかったんです。(それでも、71時間4分9秒で「生還者」のタイトルを獲得しています)

もうちょっと上手く走れたらなぁ、と思ったのと、あと、昨年のレースの後、なかなか怪我が治らず、練習もできず、悶々としていたので「もう一度挑戦することを決めれば、怪我も(前向きに)治せるのかな」って思って出場を決めました。

 

今回は中間地点あたりで転び、その傷も深く、かなり痛んだということですが、レース中、弱気になることはないですか?

途中で「やめよう」とは思わないです。サポートしてくれている方や、主催者であるアンドレさんの、わたしを完走させよう、っていう気持ちがすごく伝わってきて。「完走しないといけない」という、その気持ちだけがあります。

ランタオ行きのフェリーを、サポーターの方と待つ武市さん HK4TUC ©violanalan.photos

 

HK4TUCは何で知りましたか? また日本でも多くのレースがありますが、今回、なぜ香港でHK4TUCに参加されようと思いましたか?

HK4TUCは、2024年の「完走者(Finisher)」(60時間以内)である福井哲也さんのSNSで知ったんです。100マイル(160 km )以上のレースというのは、数少ないし、あってもとても遠かったりするので、わりと近い香港で、総走行距離298kmのこちらの大会に出場しようと思いました。福井さんにアドバイスもいただきました。

 

今回のコースの中、気に入ったところは?

ランタオ島は景色も綺麗で、雰囲気もあっていいですよね。あと、途中、村の中を通ったりするんですけど、その「村」の雰囲気も好きです。そこにあるお店で、今回はラーメンと冷やしパイナップルを食べました。お店のおばちゃん、わたし広東語わからないんですけど、すごい話しかけてくるんですよ。(笑)

 

夜通し山の中を走るのは、怖くありませんか?

レースでは、GPSが付いているし、何かあれば連絡できるように携帯電話も持っています。誰かが見守ってくれているという安心感があって、怖くはないですね。

見守ってくれているといえば、朝、ウィルソントレイルの金山(Kam Shan)カントリーパークのところで、木の上から、200匹くらいの猿がわたしのことを、見下ろしていました。

 

猿も、武市さんの応援をしていたのでしょうか?

そうかもしれませんね(笑)

HK4TUCは階段の多いのが特徴だ HK4TUC ©violanalan.photos

 

日本のトレイルコースに比べて、香港の4大トレイルは階段が多いそうですが?

4大トレイルには規則的な階段もあれば、不規則な階段もあったり、飛び出している階段もあったり、壊れているのもあり、急な階段もあり……本当、足に全然優しくないですね。この階段のための練習場所を日本で探すのに苦労しました。

 

2回目の挑戦が終わりましたが、これが最後ですか?

最後にしたかったんですけど……。次、もし走るとしたら、確実に60時間内の壁を超えていきたいですね。

 

レース後のお疲れのところ、ありがとうございました。2年連続、「生還者」の称号獲得、本当におめでとうございます! 更なるご活躍を楽しみにしています。

香港セントラルにて  ©Hong Kong LEI

取材・文 小林杏 (編集部)

 

第一部:HK4TUC、その概要へ

 

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