2024/03/11
話題作上映が目白押し!
第48回香港国際映画祭(HKIFF48)が2024年3月28日から4月8日までの12日間開催されます。 今年は、ワールドプレミア5本、インターナショナルプレミア6本、アジアプレミア64本を含む、62の国と地域から190本以上の映画が上映されます。 チケットの発売は3月12日10時から。詳細は記事の最後をご覧ください。
長年連れ添った女性パートナーを失った主人公の、心の痛みや苦悩を描いた香港映画『All Shall Be Well(從今以後)』
今年のオープニング作品は、ベルリン国際映画祭でテディ賞(※)を受賞したばかりのレイ・ヤン監督、パトラ・アウ、マギー・リー主演の『All Shall Be Well(從今以後)』です。クロージング作品は日本の三宅唱監督、松村北斗と上白石萌音が主演の『夜明けのすべて』で、今回の上映がアジアでのプレミア上映となります。
※テディ賞はベルリン国際映画祭の賞カテゴリーのひとつで、LGBTQをテーマにした映画に授与されます。
映画祭のクロージングには日本映画の『夜明けのすべて』が上映される。
濱口竜介監督と石橋英子さんのタッグによるライブ上映も
『ドライブ・マイ・カー』で米国アカデミー賞(国際長編映画賞)を受賞した濱口竜介監督の『GIFT』も3月30日に上映されます。本作品は、上映と同時に音楽家の石橋英子さんのライブ・パフォーマンスが行われる映画で、映画祭では一度きりの上演予定。もともと、石橋さんが『ドライブ・マイ・カー』で音楽監督を務めたことがきっかけで監督と意気投合し、『GIFT』という映像と即興的なライブ音楽の同時体験という上演形態ができたそう。
濱口竜介監督『GIFT』のポスター(左)と、石橋英子さん(右)
大物監督が多数登壇予定。俳優の岡田将生さんも
映画祭といえば、さまざまな映画関係者が訪れ舞台挨拶をするなど、観客と触れ合う機会があるのが魅力のひとつ。往年の名作として知られる『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督、昨年のアカデミー賞主要8部門で9ノミネートされた『イニシェリン島の精霊』のマーティン・マクドナー監督も「マスター」として招聘されており、来港予定です。
日本映画としては、俳優の岡田将生さんが『ゴールド・ボーイ』上映時に監督の金子修介監督と共に舞台に登壇します(3月29日、30日予定)。『夜明けのすべて』の上映に併せて三宅唱監督が登壇する(4月7日、8日予定)ほか、想田和弘監督が自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリー作品の最新作、『五香宮の猫』も、上映後に監督が登壇予定です(3月30日、4月1日予定)。
そのほか、映画祭での上映情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
日本映画『ゴールド・ボーイ』上映時には岡田将生さんの舞台挨拶も!
フルーツ・チャン監督が「注目の映画人」に
香港国際映画祭では、毎回国内外から1人「注目の映画人(Filmmaker in Focus)」を選出し、関連作品を集中上映しています。今回は『メイド・イン・ホンコン』、『リトル・チュン』など、香港の市井を描く映画監督として知られるフルーツ・チャン監督が選出されました。会期中には、監督のトークイベントや、過去作品の上映が予定されています。
これに伴い、Hong Kong LEI ではフルーツ・チャン監督に単独インタビューしました。近日公開予定です。ご期待ください。
「注目の映画人」に選出され、記者発表会に登壇したフルーツ・チャン監督。
フルーツ・チャン監督が国際的に評価されるきっかけとなった『メイド・イン・ホンコン』。3月29日上映予定。
チケット販売は3月12日10時から開始
全チケットの発売は2024年3月12日から。URBTIX(城市售票網) のオンライン販売、または最寄りのチケットカウンターにて。各チケットカウンターは、こちらからご確認ください。
Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。
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