2024/05/02

Photographer : @wwf_ portrait

Mizuki です。

さぁいよいよ5月に突入です。
最近雨が多い香港。もう雨季に突入でしょうか。

いつも季節のお話からの書き出しで、自分のボキャブラリーの少なさに少々うんざりすると同時に季節の変化を楽しめている日本人の心が自分の中に存在していることに安堵したりもして。

やはり着物を着ていると、四季の移ろいを意識することが多いのも一つの理由だと思います。
例えば気温も高くなってきたから、そろそろ単に変えようかなぁとか雪の結晶文様を夏に着て涼しげな演出をしてみたり、春の兆しを感じだしたら桜模様の着物を着て春の訪れを表してみたり。
そうやって四季を楽しむ日本人の心や視点って繊細でとても美しい日本の文化の一つですよね。

Photographer : @wwf_ portrait

四季の変化とはまた別に3月、4月はここ香港でも”出会いと別れの季節”となりました。

今まで当たり前のように顔を合わせていた方や一緒に時間を過ごしてきた友人が、日本に帰国や新天地へと進んで行きました。

今まで過ごしてきた時間が終わってしまったかのように、少しセンチメンタルな気持ちになってしまったりして。

次会える時には今よりもっと素敵な自分になっていられるように、香港でわたしも自分の道を進んで行きたいものです。

出会いの数ほど別れがある、別れがあるから出会いもある。

前向きに別れと出会いを受け止めていけたら良いですね。

そしてこの別れと出会いの季節には卒業や入学、人生の大きなイベントも待っています。

これらの大きなイベントの際には着物を着たいと思う方も多いのではないでしょうか。

4月は何件かの着物の着付けをご依頼いただきました。
その中でも印象的だったお話があって、
お子様の卒業式で着物を着たいとのことで
ご連絡いだきました。

香港では学校の式典でも日本に比べカジュアル着で参列することが多い印象です。

4月に香港の高校を卒業して、海外の大学に進学する。
今まで着物で式典に参列する事はなかったけど、母として着物で卒業式に参列したいとのことでした。

きっとお母様にもたくさんの想いがあったのだと思います。
お子様の人生の大きな門出は、親にとってもとても大切な日。

そんな日には着物を着たい。わかります。

洋服を着るより、和装は手間もかかるし行動に制限がかかることもあります。

それでも着物を着たい親心。

子どもが小さいうちはなかなか難しかったりもして、大きくなった今だからこそ着物を着てお祝いすることができる。

あの時お母さん着物着ていたなっていつか子どもが学生時代を振り返った時に思い出してくれたらそれだけでも価値があるような気がします。

本来なら式典には訪問着が相応しい着物とされていますが、カジュアルな参列者が多い香港では綺麗めな小紋なんかでも良いのではないでしょうか。

Photographer : @wwf_ portrait

そんなわたしも実は子どもの入学式や卒園式で着物は着たことがありませんでした。
しかし、今回このお客様とお話しして、次の子どもの門出の日にはわたしも着物を着て参列したいなと思いました。

人生で何度もあることではないので、そんな時は着物を着て精一杯のお祝いを伝えてはいかがでしょうか。

きっとあの時着物を着て良かったと思ってもらえることと思います。


mizuki

2011年ワーキングホリデーを活用し香港に来港。
仕事をきっかけに着物の楽しさにハマり、普段の生活の中で着物をきて暮らす。
香港で二人の子どもを出産。
2021年香港で出会った友人と共にイベント企画やパーティー装飾を手掛けるM’s select を設立。
2022年11月、着物マイスター、着付け方インストラクター資格取得。

Mizuki no kimonoインスタ @kimono_hongkong

M’s selectインスタ @ms_select_hk


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