2025/05/04
現在PMQで開催されている二つの展示会についてご紹介しましょう。
まずは、日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)とのパートナーシップのもと、今年で第4回目を迎える日本のグラフィックデザイン展「GRAPHIC DESIGN IN JAPAN 2024(香港版)」。デザイン専門家、アートや文化愛好家、日本文化ファンにとって必見の展示会です。
展示会で見られるのは、「GRAPHIC DESIGN IN JAPAN 2024」年鑑に収録された300点以上の作品です。年鑑は、JAGDAの審査員パネルが選んだ、その年の最優秀作品をまとめたもので、2,055件の応募から568点が出版用に選ばれ、その中から選りすぐりの作品が今回香港で展示されています。
その中で一際目を引いたのが、26回目の亀倉雄策デザイン賞およびJAGDA統合デザイン賞の受賞者である北川一成氏の「KAMIZU」シリーズ(写真下)。
日本の神話からインスピレーションを得たという「神々の使者」のオリジナルキャラクターがアイコンです。彼の「KAMIZU」アートプロジェクトは閉塞感が高かったパンデミック中に注目されました。京都、神戸、東京の神社や、老舗ブランドとコラボレーションし、逆境に直面する人々に希望を提供する画期的な商品となりました。
写真下はJAGDAニューデザイナー賞 2024の坂本俊太氏の作品「SUPER PAPER MARKET」
今回日本から植原亮輔氏、関本明子氏、矢後直規氏の3人のデザイナーが駆けつけ、期間をずらしてレクチャーなどを提供してくれるそう。今から5月10日までは矢後直規氏が在廊、さまざまなイベントが開催されるそうです。(詳細はお問い合わせください)
その他にも今回の展示会では作品を見るだけでなく、「JAGDAキッズ」プログラムという、実際やってみようというクリエイティブ教育プログラムも開催しています。
展示会はPMQ SeedとJAGDAによって共同に運営され、来場者は、限定デザインアイテムを販売するポップアップショップも楽しむことができ、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。5月11日まで。入場無料
GRAPHIC DESIGN IN JAPAN 2024 (Hong Kong Edition)
主催: PMQ and Japan Graphic Design Association (JAGDA)
開催日: 2025年5月11日 (日)まで
時間: 11:00 AM – 7:00 PM
会場: The Qube, 2/F, Block A, PMQ, 35 Aberdeen Street, Central
入場無料 (JAGDA Kids Workshopsは有料)
詳細、お問い合わせは:Official Website
そしてもうひとつ。
現在開催中の「FEEL FREE, FEEL 3」絵本展です。
これは「サイレント」をテーマに、無限の想像力を解き放つ60点以上の世界のサイレントブック、地元の絵本作家の作品、インタラクティブなワークショップを紹介しています。
サイレントブックとは、文字が一切書かれていない絵本のこと。読者は絵を見ながら自分の想像力を働かせ、物語を自由に解釈することができます。視覚的なストーリーテリングを通じて、言葉に頼らずに感情やメッセージを伝えることが特徴です。絵本は子どものものと思われがちですが、サイレントブックは子どもだけでなく、大人にも楽しめる深い作品が多いのです。
Gerard Lo Monaco氏による「動物の回転木馬」は、物語の語り方に新しい発見がある秀作。本でありながら魔法の動物園でもあります。
Chisato Tamabayashi 氏の「Plunge」は、独自のページデザインで人気です。3Dのペーパーカットデザインを通じて海の多様な海洋生物を表現しています。
切り絵が影絵のように見える本。ひとコマひとコマ、違う物語が表現されていて、想像を膨らませるのが楽しい。
ヨーロッパ、アメリカ、日本、韓国、香港から厳選されたサイレントブックを展示しています。ぜひ家族で訪れてみてくださいね。
“FEEL FREE, FEEL 3” Picture Book Exhibition
開催日 : 2025年5月18日(日)まで
時間: 11:00 AM – 7:00 PM
会場: S710-S711, 7/F, Block A, PMQ, 35 Aberdeen Street, Central
入場無料
詳細、お問い合わせは: Official Website
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