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2026/03/22

©︎Hong Kong LEI

2026年3月31日(火)まで開催される第27回「city’super 清酒祭 2026」は、香港の春を象徴する恒例行事です。日本のトップ17の酒蔵から厳選された清酒が一堂に会し、試飲や試食、トークイベント、ゲーム、限定テイスティングセットなど、楽しさと学びを一緒に体験できる場となっています。銅鑼湾タイムズスクエア店や沙田の新城市広場には特設ポップアップストアが設置され、city’super全店舗およびオンラインストアでも同時展開されています。

注目すべきは、アジア最大級の日本酒コンクールOriental Sake Awards(東方清酒大賞)の清酒試飲・品評会にて紹介されている日本酒で、特に2022年から2025年までの受賞清酒を一堂に集めた貴重な機会なんです今回は記念酒や限定品、生酒やレア物も購入可能なので、ぜひ立ち寄ってみてください。

それでは今回のハイライトをご紹介しましょう。


英勲 ― 130周年記念酒「純米大吟醸 無濾過生原酒」

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英勲は、齊藤酒造(京都伏見)が去年創業130周年を迎え、記念として「純米大吟醸 無濾過生原酒」を発表しました。濾過を施さない生の力強さは、酒本来の生命力を感じます。素材そのものの力を信じる酒造りの哲学がここにあり、飲む人に酒の原点を思い起こさせます。透明感ある香りと旨味のバランス、食中酒としてもおいしくいただける、浸みるようにスッと入り、ほのかにフルーティーで柔らかく口に広がります。記念酒であるため、タイミングを逃すと入手しにくい「幻の酒」的側面もあります。

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獺祭「Composing the Future」純米大吟醸ークラッシックを聞かせて醸造した酒。

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「Composing the Future」は、2025年大阪・関西万博のオーストリアパビリオンで初披露・販売された限定酒であり、文化交流の象徴として造られたものです。この特別な獺祭は、音楽と酒造りの融合を体現した革新的な一本です。発酵タンクにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と日本センチュリー交響楽団の演奏を響かせ、酵母にリズムの刺激を与えることで、複雑で調和の取れた味わいを生み出しました。豊かな甘みと芳醇な香りが、まるで音楽作品のハーモニーのように、長く優雅な余韻を残す純米大吟醸です。

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松井酒造 ― 300年の歴史と神蔵(Kagura)、そして金閣梅酒

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京都の松井酒造は創業300年の歴史を誇り、現在は15代目の当主がその伝統を受け継いでいます。江戸時代から続く酒造りの技術を守りながらも、一時期酒造りが途絶えた苦難の時期を乗り越え、復活。現代の嗜好に合わせた挑戦を続けている。神蔵は、比叡山から流れ出た地下水を使った京都最古の酒蔵が挑む無濾過生原酒ブランドが代表作です。酒のラインナップは多く、特に金閣寺に納める金粉が舞う「金閣梅酒」は、金閣寺でのみ飲むことができるもので、今回香港でも購入できるようにしたのは特別中の特別なのだそう。この機会を逃すてはなさそうです。品の良い香りとクリアーで爽やかな口当たりが長い歴史を背負いながらも、未来へと続く凛とした佇まいを感じさせる華やかな梅酒でした。

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李白の代表作「純米吟醸 Wandering Poet」 の生酒

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今年のフェアで特に筆者(女性)がおいしいと感じたのが、李白酒造の純米吟醸超特選生です。中国唐代の詩仙・李白(701〜762年)の名を冠したこの酒は、詩人が愛した酒の精神を現代に受け継いだブランド。李白の代表作「月下独酌」には次のような一節があります。

「花間一壺酒,独酌無相親。舉杯邀明月,対影成三人。」

意味は「花の間に一壺の酒を置き、私は一人手酌で酒を飲む。たとえ孤独でも空には明るい月が友となり、共に一杯酒を飲めば、月の光に照らされた影が友となる。月・影・私の「三人」の酒盛りだ。

孤独の中でも酒を媒介にして自然と交わり、月と影を友とする詩仙とも言われる自由な精神を持つ李白。その詩情を現代に映すのが、この「李白」ブランドの酒です。おすすめは冷やして飲むこと。グラスを近づけるとふわっと香るフローラルなうっとりする香りと爽やかな口当たりが、女性には好まれる日本酒だと感じました。食中酒としても好まれるお酒だそうですが、お酒だけで楽しみたいと思わせられる繊細な風味があり、ロマンチックな味とコンセプトが融合して詩的な体験のできる逸品だと感じました。

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また、李白からの今年の新商品として登場したのが純米吟醸パウチ」。180ml入りで、軽量で持ち運びやすく、旅やアウトドアでも酒を楽しめる上、冷蔵する時も場所を取らず、瓶よりも時短で冷えてくれます。詩人が旅の途中で杯を傾けたように、このパウチは現代の旅人に寄り添い、どこでも酒を楽しむ自由を与えてくれルでしょう。こちらは冷やしても常温でもおいしく飲めるとのこと。


出羽桜 ― 酒とアイスクリームの融合(新発売)

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出羽桜は酒だけでなく、酒を使ったアイスクリームも今年新しく発売しました。香港の会社のThe Nutter Companyのジェラートコレクションのひとつとして製造された、出羽桜の日本酒と梅酒バージョン。冷たい甘さの中に酒の香りが広がり、食べながらウキウキ感が盛り上がる大人のジェラートです。これは「酒は楽しむもの」というコンセプトを表現したもので、酒がデザートとしても楽しめます。(子どもは食べられません)

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塩漬けの桜の花がトッピングされていて、空気を入れるようにホイップしながら食べると、より口当たりが良くなりさらにおいしく食べられます。


酒だけではなく、日本酒のアテとしてもとてもおいしく健康にも良さそうな商品も見つけました。

薩摩の薫農園 ― 黒ニンニク

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鹿児島の薩摩の薫農園の豊かな土壌と発酵技術を活かして作った黒ニンニクの「薩摩の薫り黒ニンニク」。長時間熟成させることで甘みと旨味が凝縮し、滋養強壮の食材として香港でも人気を集めています。食べるとプルーンを優しくまろやかにしたような味で、ニンニクの苦味や臭みは全くなく、むしろ甘酸っぱいフルーツのように感じます。

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薫農園の香ばしく揚げたニンニクのスライスとピーナッツを合わせてスナックも、止まらないおつまみとして人気です。味はカレー、塩、激辛の3種類あります。


八海山 ― 塩麹と酒粕、甘酒

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新潟の名門八海山からは、酒造りの副産物を活かした食品が紹介されています。塩麹は料理に深い旨味を与え、発酵の力を日常の食卓にお届け。酒粕は栄養豊富で、スープやデザートに活用できる万能素材。そして八海山の甘酒は、酒蔵ならではの技術で仕込まれた優しい甘さが特徴で、酒を飲まない人にも発酵文化の魅力を伝える存在です。

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八海山の甘酒は右端のもの。その他、別ブランドから玄米から作られた甘酒なども。甘さが控えめなものもあるので、試飲(があれば)させてもらうと良いです。

2種類から選べる「日本清酒体験券」
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「日本清酒体験券」を購入すれば、清酒と料理を組み合わせた特別なセットを堪能できます。詳しくはお店のインフォメーションセンターで聞いてみてください。

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もちろんお酒がもっとおいしくなる酒器もあります。

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珍しい日本酒が勢揃いする「city’super 清酒祭 2026」は、3月31日まで。お見逃しなく!

 

Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。

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