2020/03/15

~わたしたちのカラダは食べたものでできています~
本物の食材を求めて。日本の伝統調味料をお伝えするコラム。
特別編~日本の伝統食で免疫アップ!腸をととのえましょう~

世界中がCOVID-19(コロナウィルス)の話題ばかり。見えないものへの恐怖の念は、人に負のエネルギーをもたらし、心や身体にも影響します。かかっても大丈夫と楽観的に構え、恐怖に支配されないのが一番大切です。

「自分の身は自分で守るしかない」
自分と大切な家族を守るのは自分!大切なことは病気にかからない身体にすること。かかっても症状が重くならないように、自分の自己治癒力を上げていきましょう!教室では日々の中心となる食と考え方、台所が薬箱となる昔からの知恵や料理についてお話しています。今のような有事の際に意識的に食べたらいいものをご紹介していきたいと思います。

「免疫をあげるためには身体と家の掃除」
正食(マクロビオティック)では、昔から食事より掃除が大切といわれています。毎日のこと(行)が、日々の自分をつくる。これは身体にも当てはまると今回のコロナ騒動で感じました。コロナ対策にも家の空気を入れ替えて換気が必要、身体の中も滞らないよう循環が必要。家の掃除も、身体のデトックスも同じことですね。体内を腐敗させない、ためない、血を汚さないということ。免疫を上げるた
めに、家も身体もクリーンな状態にしていきましょう。

「自己治癒力を上げるために必要なのは、腸の状態をよくしておくこと!」
一番のおすすめは、日本の伝統和食(砂糖を使わない伝統精進料理)です。
和食は、食物繊維、発酵食材(味噌などの発酵調味料、漬物など)、適度な塩気、季節の野菜から必要なビタミンやミネラルなどがとれる一番の食事法です。我々日本人は、食物繊維の多い全粒穀物や海藻、季節の野菜などを摂取しており、免疫力の高い腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう:腸内フローラともいわれています)を生み出すことが可能です。食事の欧米化が進むと、食物繊維が少なく油脂やタンパク質などが過剰となり、腸内細菌叢の状況が変わり免疫力が落ちるのです。

また和食には適度な塩気があるので身体を冷やしません。体温を冷やすと免疫力が下がるので、減塩しすぎないのも大切です(但し良質な塩を選ぶことが前提)。

我々の免疫力は腸の強さと比例します。
腸には、栄養素の吸収と免疫機能を維持する二つの働きがあります。腸という臓器は、口から肛門まで、外界と触れている臓器です。だからこそ、腸には、免疫を担う細胞や、外敵と戦う抗体が多数存在し、ウイルスや細菌などが入り込んで来たとしても、免疫細胞がたくさん集まり防御してくれています。さらに腸でつくられた免疫細胞は、全身にも運ばれ各所で細菌やウイルスと常に戦ってくれるのです。

健康な腸というのは、善玉菌が優位な状態です。我々の腸内では常に発酵と腐敗が起こっています。善玉菌が働き、腸内で発酵が起こると、腸内が弱酸性に保たれるため、酸性に弱い悪玉菌が減り、腸内環境が調っていきます。この善玉菌のエサとなるのが食物繊維とオリゴ糖です。善玉菌を含む発酵食品や、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を含んだ野菜や豆類、海藻、全粒穀物などをバランスよく食べましょう。

反対に腸の状態を悪化、腐敗させる悪玉菌のエサになるのが肉類のタンパク質やアミノ酸などで、有害な物質をつくりだしてしまいます。また動物性のタンパク質には食物繊維が含まれていないので、メインを動物性タンパク質にすると食物繊維不足になりがちです。食物繊維をとるには、丸ごと食べられる玄米や雑穀などのWHOLEFOODがおすすめですが、お肉を食べると脳が満足してしまい、全粒穀物を必要としなくなります。またお肉を食べると加熱野菜より生野菜を身体が欲するために、野菜の量が余り食べられません。そのため食物繊維が摂取しにくくなります(生野菜の摂取は身体も冷やします)。

「和食は食材の甘味をいかし、砂糖を極力使わない味付けにしましょう!」
和食の味付けによく使うお砂糖も気を付けたいところです。アメリカのイェール大学の研究で「砂糖は、腸内に有用な微生物が、腸に住むことをできなくさせる働きをもっている」と実験データが出たと2018年に発表しています。他にも、お砂糖は血液の質を低下させたり、腸の蠕動(ぜんどう)運動の働きをにぶらせたり(便秘→悪玉菌増加)、色々な悪影響を及ぼします(通常のコラムは甘味の話ですので、今後お伝えしていきます)。腸の免疫をあげておくには、極力砂糖を控えることが大切ですね。

玉ねぎをじっくり蒸し煮したら甘い、ごぼうをしっかり炒めたら甘い、かぼちゃを炊いたら甘い、お野菜は調理法によりとっても甘くなります。この野菜の甘さこそが腸内の善玉菌が喜ぶエサともなります。教室では砂糖を使わず野菜の甘味の活かし方をお伝えしています。野菜は上手に火を通すと甘味が増し、腸に有用な働きをしてくれるので、野菜を上手に調理してたくさん食べてほしいと思います。

「インフルエンザのワクチンって何でつくられるの?」
インフルエンザのワクチンをつくるためにはウイルスを卵で培養します。ウイルスが増殖しやすい、安価であるという点で卵が使われるそうです。言い換えると、これは卵をよく食べるとウイルスが増えやすい身体になるということです。お子さまのお菓子が卵や砂糖がたっぷりだと、腸内細菌叢も働きが鈍り、ウイルスたちが寄ってきやすくなります。自然な甘みをもつ食物繊維いっぱいのお芋さんやとうもろこしなどをおやつとしてだしてあげましょう。

「腸を元気にして前向きに!」
脳腸相関という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。腸内細菌叢の質が、うつやストレスへの強さと関係性があるということです。東洋医学では、腎が弱いと不安や恐怖などの恐れを持ちやすいといわれています。腎は冷えに弱い臓器です。腎にダメージを与えるのは、精製された塩とお砂糖、過剰なたんぱく質。この点からみても、この点から見ても和食を食べていると、腸が元気になり、有事の際にもうろたえず、どっしり構えていられるようになります。

身体の中心となるお腹(腸)はとても大切。まずは腸から元気にしていきましょう!
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~毎日のごはんで身体を調える~ 国際薬膳師・マクロビオティック講師KYOKO
薬膳マクロビオティック教室では、多角的視点で、体調・体質・季節にあわせた食材の選び方や調理法を学びます。生徒さんの様々な体調の質問を皆で読み解き、身体の声が聞こえるようになることが目標です。日々の体調管理、免疫アップは毎日のごはんが大切。砂糖を使わず、野菜そのものの味、甘味を活かす調理法で、身体と味覚を整えていきましょう。

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