2023/08/14

フルーツポンチ:フルーツポンチは、果汁等を混ぜたアルコール飲料「パンチ」に、切った果物を入れた飲み物・デザート。今ではアルコールを含まないものもある(Wikipedia「フルーツポンチ」の項より)。

茶餐廳のドリンクメニュー

 

茶餐廳の飲み物といえば何を思い浮かべるでしょうか? 熱飲(ホット)なら香港の茶餐廳を象徴する飲み物である港式熱奶茶(香港スタイルミルクティー)、凍飲(アイス)だったらレモンが何枚も入った凍檸茶(アイスレモンティー)、はたまた鴛鴦(コーヒと紅茶のミックス)等々、数限りなく候補が挙がるほど茶餐廳の飲み物たちは多様で個性的です。今回は「これを飲めば香港の夏を乗り切れる!(かもしれない)」をコンセプトに、茶餐廳愛好家推薦の「特飲」ことスペシャルドリンクたちをご紹介します!

 

 

1. 紅豆冰(あずきミルク氷)

あずきバーやあずき氷など、日本でもあずきを使った冷たいデザートはありますが、香港版あずきミルクともいえる存在なのが「紅豆冰」です。香港発祥と言われる紅豆冰は、「紅豆沙」と呼ばれるおしるこのようなデザートを冷たくして、ミルク(大抵はエバミルクを使用)と氷を入れたもの。スプーンやストローで混ぜていただくと、ちょっとレトロな味わいと甘さが風鈴の音のように涼しさを与えてくれます。

廣成冰室の紅豆冰

 

紅豆冰を出すお店はたくさんありますが、わたしのおすすめは新界北部・上水にある「廣成冰室」のもの。1960年代から半世紀以上に亘って営業しているこの店の紅豆冰は、とんがり帽子のようなかき氷を載せて、ずっしり重いレトロなグラスに入ってやってきます。明るいグリーンの壁と高い天井が特徴的な趣ある店で、ひんやり紅豆冰に興じてみれば、なんだか気分は60年代。気軽においしくタイムスリップできるお店とメニューです。

レトロな廣成冰室の店内

 

 

2. 雜果賓治(フルーツポンチ)

子どものころから、フルーツポンチに妙な憧れを持っていたわたし。キラキラしたフルーツとソーダの融合って、夢そのものですよね。大人になって尚、フルーツポンチをオーダーしたくなる衝動を抑えきれない、そんないかれポンチの茶餐廳愛好家がこの夏出会ってしまったのが恩記茶餐廳の「雜果賓治」。これぞスペシャルドリンク! 特飲! とばかりに大きなジョッキに入って出てきます! 中に入っている果物たちがいかにも「フルーツミックスの缶詰を今開けましたよ」という面子なのが茶餐廳らしくて、なんだか笑ってしまいます。飲み切るころには涼しくなること間違いなしのサイズですので、暑い季節にぜひ!

恩記茶餐廳の雜果賓治

 

ところでこの恩記茶餐廳は、かつて新界の交通の要衝だった上村という場所にあります。山の麓にあるバスターミナルにはこの恩記茶餐廳をはじめ、飲茶を楽しめる「兆利茶樓」や、カレーがおいしい「美味屋」など名店が揃う隠れた食のホットスポット。茶餐廳愛好家のわたしもよく出没します!

恩記茶餐廳がある上村バスターミナルの風景

 

 

3. 熱檸樂加薑(ショウガ入りホットレモンコーラ)

暑すぎる外と打って変わって、オフィスや乗り物は驚くほど冷房が効いていて、温度差によって風邪をひいたり、喉を痛めたりすることもある香港の夏の時期。本格的な体調不良の時はゆっくり休養を取るのが一番ですが、「あれ、風邪かな?」「おや、喉がちょっと痛いな?」くらいの時にわたしがおすすめしたいのがこの「熱檸樂加薑」です。

「熱」はホット、「檸」はレモンだとすぐわかりますが、「樂」はぱっと見ただけでは想像がつきにくいかもしれません。この「樂」、実は「可樂」、つまりコーラのことを指しています。そこに「加薑」、ショウガを加えて出来上がるのが「熱檸樂加薑」(ショウガ入りホットレモンコーラ)という独特な飲み物。見た目とは裏腹に、温めて炭酸がやや抜けたコーラは意外とショウガに合うし、飲むだけでなんだか身体がポカポカしてきて、喉の通りも良くなる気がしてきます。

金華冰廳の「熱檸樂加薑」

 

茶餐廳のメニューリストには「レモンコーラ」はあっても、「ショウガ入り(ホット)レモンコーラ」を載せていることはまず無く、ちょっとした裏メニューの趣があるこの「熱檸樂加薑」。これが効くと信じてやまなくなったら、あなたもきっと茶餐廳愛好家です。元気になったら、さらにエッグタルトや菠羅油も食べちゃいましょう!

金華冰廳のエッグタルトや菠羅油

 

まだまだ続く香港の夏。暑さに負けないためには、水分補給に栄養補給、そして疲れたら無理をせず、涼しいお店で飲み物を楽しんで一休みすることが肝要です。定番の飲み物だけでなく、スペシャルなドリンクたちも待ち受けている茶餐廳へ、あなたも行ってみませんか?


akiramujina

九龍を拠点に「茶餐廳愛好家」を勝手に名乗り、ほぼ毎日茶餐廳や冰室に足を運んでいる在港日本人。
趣味は旅行と茶餐廳めぐり。コロナ禍で旅行ができない今は年100店以上の茶餐廳訪問と、年300杯以上の港式奶茶を目標にしています。
どこへでも行くフットワークの軽さが自慢ですが、どこででも食べてばかりいるせいで自身の重さが悩み。
TwitterとInstagramでも食べ物の話ばかりしています。

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@akiramujinahk
Twitter
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