2025/03/26

優れたアジアの映画作品とそれに携わる人材に贈られる名誉ある賞「アジア・フィルム・アワード」。第18回目の授賞式が3月18日、香港「戯曲中心」にて華々しく開催されました。釜山、香港、東京の国際映画祭によって設立された「アジア・フィルム・アカデミー」主催のこの賞、授賞式のレッドカーペットには開催国香港はもちろん、日本、台湾、中国、マレーシア、韓国、インドなどアジアのセレブが大集結。豪華絢爛なものとなりました。

@asianfilmawardsacademy

【受賞ハイライト】

アジア・フィルム・アワード作品賞はカンヌ映画祭でも高い評価を得た『All We Imagine as Light』が獲得。また、注目を集めていた主演男優賞は香港のベテラン俳優、ラウ・チンワン(劉青雲)さんが受賞しました。

ちなみに日本で大きな話題となっている『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』は視覚効果賞、衣装デザイン賞、編集賞を受賞。また、LEIでも取り上げた『ラスト・ダンス』は音楽賞を獲得しました。その他、全ての賞と受賞者はこの記事の最後に掲載していますので、ご参照下さい。

作品賞:『All We Imagine as Light』(インド、フランス、オランダ、ルクセンブルク)
監督賞:吉田大八『敵』(日本)
主演男優賞:ラウ・チンワン(劉青雲)『お父さん』(香港)
主演女優賞:シャーハーナー・ゴースワーミー『サントーシュ』(インド、イギリス、フランス、ドイツ)

作品賞:『All We Imagine as Light』(インド、フランス、オランダ、ルクセンブルク)@asianfilmawardsacademy

【授賞式の豪華な顔ぶれ】

授賞式を盛り上げたのは受賞者だけではありません! 今年の審査員長であるサモ・ハン・キンポー(洪金寶)さん、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞生涯功労賞受賞のアン・ホイ(許鞍華)さん、香港電影金像奨生涯功労賞受賞のベテラン監督ウー・シーユエン(吳思遠)さんなどの重鎮もステージに登場! 香港電影金像奨(香港アカデミー賞)最優秀監督賞受賞のスタンリー・クワン(關錦鵬)さん、またサニー・チャン(陳詠燊)さん、松永大司氏、ニック・チョク(卓亦謙)さん、ローレンス・カン(簡君晋)さんなどなど、名作の監督たちもプレゼンターとして登壇しました。

今年の審査員長、サモ・ハン・キンポー氏 @asianfilmawardsacademy

【日本勢も大健闘!】

オープニングセレモニーには日本を代表するイケメン、ディーン・フジオカさん、岡田将生さんが登場! ディーン・フジオカさんはアジアを股にかけて大活躍する俳優らしく、流暢な英語、北京語に加えて広東語と、なんと3カ国語でスピーチを披露し、会場を沸かせました。今回Hong Kong LEIではディーンさんの独占インタビューを敢行しました。後日公開しますので、どうぞご期待ください。

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Kokiこと女優の木村光希さんは今後が期待されるスターに贈られるライジング・スター賞(亞洲飛躍演員大獎)を受賞。Kokiさんは今後、アジアを舞台にした大きなプロジェクトがあるとのこと。こちらも続報をお届けします。『牛首村』(日本・ 2022年)、Touch/タッチ』(アイスランド・2024年)『女神降臨』(日本・2025年)など、次々と話題作に出演し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女、今後が楽しみですね!

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新人俳優賞には栗原颯人さんが受賞。涙をこらえてのスピーチにはぐっときました。

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ベテラン俳優役所広司さんには、彼の40年にわたる映画の多大な貢献を称え、「特別功労賞」が授与されました。事前インタビューで「映画や演技に関して言えば、まだ叶えたい夢がたくさんあります」と語っていた役所さんは、授賞式でも「アジアの映画界に貢献したい」と語り、今後への意欲に満ちあふれた様子でした。

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監督賞は吉田大八 監督が受賞。筒井康隆さんの小説『敵』を映画化した作品での受賞です。

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女優の河合優実さん、岡田将生さん(アンバサダーとしてオープニングにも登場)、東京国際映画祭チェアマンの安藤裕康さんはプレゼンターとして登場。日本の映画人の大活躍を印象付けてくれました。

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左端が東京国際映画祭チェアマンの安藤裕康さん @asianfilmawardsacademy

受賞された皆さま、おめでとうございます! 今後ますます、アジアの映画作品とアジアの才能が世界で輝きますように!

【全ての賞の受賞者】

作品賞:
『All We Imagine as Light』(インド、フランス、オランダ、ルクセンブルク)

監督賞:
吉田大八『敵』(日本)

主演男優賞:
ラウ・チンワン(劉青雲)『お父さん』(香港)

主演女優賞:
シャーハーナー・ゴースワーミー『サントーシュ』(インド、イギリス、フランス、ドイツ)

助演男優賞:
リー・カンション『黙視録』(シンガポール、台湾、フランス、アメリカ)

助演女優賞:
ヤン・クイメイ『Yen and Ai-Lee』(台湾)

新人監督賞:
サンディヤ・スリ『サントーシュ』(インド、イギリス、フランス、ドイツ)

新人俳優賞:
栗原颯人『Happyend』(日本、アメリカ)

脚本賞:
モハマド・ラスロフ『聖なるイチジクの種』(イラン、ドイツ、フランス)

編集賞:
チュン・カーファイ『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(香港)

撮影賞:
ホン・ギョンピョ『Harbin』(韓国)

音楽賞:
ワンピン・チュー(朱芸編)『ラスト・ダンス』(香港)

衣装デザイン賞:
チェ・ユンソン『パミョ/破墓』(韓国)

美術賞:
フォ・ティンシャオ、LI Chang『ブラックドッグ』(中国)

視覚効果賞:
KIM Shin-chul, Daniel SON『パミョ/破墓』(韓国)

音響賞:
ドゥ・ドゥーチー、TU Tse-Kang『黙視録』(シンガポール、台湾、フランス、アメリカ)

特別賞:
特別功労賞:役所 広司

優秀アジア映画関連の人賞:
タン・ウェイ

優秀アジア映画関連の人賞:
チャン・ドンゴン

Highest-Grossing Asian Film
『百元の恋』

AFA新世代獎:
ウー・カンレン

 

【授賞式】

授賞式の様子は下記のYouTubeでご覧いただけます:
https://www.youtube.com/watch?v=gKpRvovMq2c&list=PLDgbeD7TZkj735RgldRd6q4bngHzpFctr&index=1

ディーン・フジオカさんのオープニングスピーチ:40:35
岡田将生さんと河合優実さん:1:02:00
Kokiさんの受賞シーン:1:29:37
栗原颯人さんの受賞シーン: 1:41:00
役所広司さんの受賞シーン2:44:00
吉田大八監督監督受賞シーン 2: 54: 10

 

取材・文 紅磡リンダ(編集部)

コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください

2 件の意見

  • Tomoko より:

    この度はご指摘ありがとうございました。
    早速確認し、ディーンフジオカさんの英語スピーチを確認し、原稿を修正いたしました。
    どの言語も発音も素晴らしく、彼の言語の才能を改めて認識した次第です。
    情報を正しく伝えるためのコメント、心より感謝申し上げます。
    ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
    編集部より

  • Masumoto より:

    ディーンフジオカさんは、スピーチでは、最初に英語、その後、中国普通語、広東語の3種類の言語を流暢に原稿なしで話されましたので、下記内容と異なります。修正をお願いします。

    「オープニングセレモニーには日本を代表するイケメン、ディーン・フジオカさん、岡田将生さんが登場! ディーン・フジオカさんはアジアを股にかけて大活躍する俳優らしく、流暢な北京語と広東語、2国語でのスピーチを披露し、会場を沸かせました。」

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