2023/04/04

久々に人々の熱気の再来を感じることができた2023年3月、香港のアート月間も閉幕。やっぱりアートはいいな、3月だけじゃなく常日頃からもっと身近に感じたい! ということで、今回のHello from Editorは、香港にひしめく数々のギャラリーでも世界的に活動するギャラリーを集めたH Queen’sをご紹介します。H Queen’sは、香港のアートとライフスタイル(ジムやインテリアデザイン、レストラン)のアイコンになるように設計された複合施設です。


H Queen’sとは

ギャラリー紹介(1)

インタビュー:画家、江上越さん

ギャラリー紹介(2)

ミシュラン2つ星獲得レストラン紹介(3)


H Queen’sとは?

H QUEEN’S – HOME (hqueens.com.hk)

2018年にオープン。ライフスタイルの複合施設とはいえ、芸術を促進し、芸術の聴衆を拡大することを目的として、ギャラリーを主軸として従来とは異なる展示用スペースが設けられています。

24階建てのH Queen’sは、作品を展示するための高さ4.65メートルの高い天井と、1フロアがおよそ4,800平方フィートの広さ。14mの長さの壁と重量のある作品を飾れる耐荷重のあるフロアで、 紫外線透過率ゼロのガラス窓を採用することで、作品へのダメージを最小限に抑えつつ、十分な採光を確保しています。そして、世界トップを走るギャラリーを招き入れるためにセンスの良いスタイリッシュな作りにこだわりました。その結果、国際的に有名なギャラリー、ミシュランレストラン、人気絶頂のリテールブランドを集めたユニークな商業ビルとなったのです。

設計は、香港を拠点に北京、上海、深センにオフィスを構え、数々の受賞歴を誇る建築・インテリアデザイン事務所CL3が担当。建物そのものが象徴的なアートとして、アジアで10以上のデザイン賞を受賞しています。

個性的でモダンなデザインをH Queen’sに取り入れた建築家ウィリアム・リム氏は、デザインについて「『形はインテリアに従う』ことによって、居住者のニーズを考慮しながら、芸術的価値と革新的なデザインを持つディテールに重点を置いています」と説明しています。

現在入居している世界的に有名なギャラリーは、David Zwirner、Pace Gallery、Hauser & Wirth、Whitestone Gallery、Tang Contemporary Artなど。

それではH Queen’sの中を皆さんと一緒に入って、ギャラリーの楽しみ方を学んでみましょう。


Whitestone Gallery 

7-8/F

https://www.whitestone-gallery.com/

ホワイトストーン・ギャラリーは、1967年に東京の中心地に設立された、日本のアートシーンのパイオニア的なギャラリーです。日本の優れた才能を発掘、世界に紹介すると同時に、従来の日本のアートマーケットに新たな可能性を開くことを使命としているそうです。

現在、若手実力派アーティスト、江上越(えがみ・えつ)氏と書家JY氏の展示会「The Philosophers」(2023年3月17日~4月6日)が開催中です。

「The Philosophers」

渋沢栄一の著書「論語と算盤」から着想を得て、中国の春秋時代(前770〜403)末期から戦国時代(前403~221) に輩出された思想家の油絵肖像画と、格言を書で表したコラボ作品。油絵は江上越氏作、書は中国人書家のJY氏作。

鬼谷子《相辨微芒》視於無形,聽於無聲。2023

作品は肖像画と書のセットとなっており、思想家が残した格言「視於無形,聽於無聲」は、「見えないものを見て、沈黙に耳を傾ける」という意味。

老子《道德經》 大方無隅、大器免成、大音希聲、大象無形。2023

老子の肖像画に、彼の格言「大方無隅、大器免成、大音希聲、大象無形」を。「最大の正方形には角がない、偉大な器は、完成までに最も長い時間を要する。素晴らしい音楽には、かすかな音がある、大いなる形には、形がない」

江上越さんの作品は展示会が開催される前に完売になるほどの人気。1994年、千葉県生まれ。2020年に、Forbesが選ぶ30歳以下の世界を変える30人に選出された。北京・中央美術学院で学び、北京語、英語を操る。フランス、イギリス、ドイツなどでも創作活動をしている。現在の拠点は日本。

今回は、ご本人がギャラリーにいらっしゃるというのでお話を伺いました。インタビュー記事はこちら

 

▶ギャラリーはふらっと入っていいの?
少なくとも香港のほとんどのギャラリーは営業時間内であれば、アポなしで観覧することが可能です。多くのギャラリーは街中にありますので、買い物の途中や、ふと時間が空いた時にふらりと寄ってみたりできますよ! ただ、中にはアポイントオンリーの日と一般公開の日を分けているギャラリーもありますので、どうしても行きたい時は事前にホームページで確認していくように。大体のギャラリーは日曜と月曜がお休みです!

TIP!
ギャラリーはアポなしで自由に入って作品を見ることができます!

HQ17
17/F Shop 1701

多目的スペースとして貸し出しも行っている広々として見晴らしの良いスペースHQ17。プチイベントやカクテルレセプション、ビジネスイベント、アートショーなどに使用されています。今回訪れた時には、絵画の展示会が行われていました。

William Lim: Flower Good Moon Round
Till March 26th, 2023

残念ながらすでに終わってしまった展示会ではあるのですが、こちらはご紹介しなければいけません! ウィリアム・リム氏はこのH Queen’sの建築士です。彼は昔からアートを愛し趣味で絵を描いていました。そんな才能溢れる彼のアートのルーツなどを、少年の頃からの作品と一緒に見ることができました。

とても気さくで物腰の柔らかいウィリアムさんが、展示会初日に絵の解説をしてくださいました。アーティストご本人から解説を聞くことができることがギャラリーの醍醐味でもあります。

彼の絵は自身の身の回りにあるものや、家族がテーマ。特にマレーシアにあるご自宅や庭を描いた絵は、彼の優しい人柄を垣間見ることができます。

 

H Queen’sとは

ギャラリー紹介(1)

インタビュー:画家、江上越さん

ギャラリー紹介(2)

ミシュラン2つ星獲得レストラン紹介(3)

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