2024/09/05
地面側はかなり刈り込みました。周りはちょっと勇気と時間が必要です。
夏休みから帰ってみたら庭がものの見事にジャングルと化していました。香港の草木は、亜熱帯という地域がら、あっという間に成長します。ちょうどわたしたちが留守にしていた時期は雨が良く降ったそうで、見事に青々と元気に育っていました。手で刈り取るとかそういう世界の話ではなく、もうモーターのついた電動草刈機を使ってザクザク刈っていくしか手はなさそうでした。上に住む住人から、「そろそろ草刈りが必要じゃない?」とやんわりと言われていたので、やらないといけないという気持ちはあったのです。
ただ、雑草の背丈にすると膝ぐらいまで伸びていたので、この下にもしかしたら、蛇が!ムカデが!猫のフンが!なんて考えると足を踏み入れる勇気を出せない。電動草刈機の使い方を分からなかったのも手伝って、夫が出張から帰ってくるのをじっと待っているしかなく、その間にも雑草はぐんぐん育っていくのを戦々恐々としながら見ておりました。
実は普段草刈りは夫の仕事なので、わたしは一度も草刈機に触ったことがなく、出張から帰ってきても一向に草を刈ろうとしない夫に痺れを切らして、一大決心をしてやり方を教えてくれたら自分でやると言ってみました。夫は、しめたもんだ!という顔つきをしながら、できるもんならやってみろ大仕事なんだぞと言わんばかりに、「じゃあ教えてあげる」と上から目線で返答。
夕方とはいえ日差しは強く、蚊も多いため、完全防備して準備しました。長めの靴下を履き、もちろん長ズボン。長袖に首に手拭いを巻き、草が飛び散るのでマスクにメガネ、日除け用帽子という出立ちで庭に登場したわたしの「やる気」を見た夫は一瞬たじろいだ素振りを見せましたが、一通りやり方を教えてくれました。早速ブンブン音を立てて草刈りが始まりました。
草刈機はスティック状のもので先端にはプロペラ状の刃がついています。草むらに刃を落としてスイッチを押すと面白いようにどんどん刈れていきます。ただ機械は女性にはそこそこ重くて、雑草も元気なので、草に持っていかれないようにバリバリと音を立てながらやっているとかなりの重労働。でも普段の生活では味わえない面白さを色々と発見できました。
この白い花フワラーショップで良く見ますね。
散髪のようでもあり、まずは大雑把に上部の草を刈っていきます。その後中部を、そしていよいよプロペラの刃が地面や石などに当たらないように下の部分を注意しながら刈って綺麗に整えていきます。そして同じところを何度か往復しながら刈っていきます。暑い中、腕は痺れるし、指に力が入らなくなるし、体はだんだん疲労していくのですが、「なんだこの心地の良い疲労感は!?」「気持ちいい!!」いつもコンピューターにへばりついて、微動だにせず何時間もカタカタやって、頭ばかり疲労しているわたしには、とても新鮮な疲労感!しかもやればやるだけ綺麗になっていくので達成感もあります。
3時間かかって、中心部分がいつもの庭に戻ってきました。茫々に生えた草むらで優雅に生活を営んでいたであろう昆虫たちは、わたしの突然の傍若無人な侵略行為にびっくり仰天して草むらからゾロゾロと出てきました。ミミズやら、てんとう虫、大きな蟻やら、くも、小さなカエルやバッタのような虫など… あらら、本当にすみません。庭に雑草として生えている小さな白い花は、フワラーショップでよく見かけるけれど、あれは雑草だったのか!とか、笹ってどんどん広がってしまうと聞くけれど、どこからきたのか、あっという間に広がっちゃうんだなとか、色々な気づきがありました。これは1回では終わりそうにありません。
石床に侵入していた草だけでもこれ。
夫が刈りとった草をまとめている間に、休憩をしていると、日頃の運動不足が祟って腕がブルブルして思うように物が持てなくなってしまいました。しかも指に違和感を感じで見てみると皮がむけていました。なんという集中力!陽が落ちてきたのと、バッテリーがなくなってしまったので、今回はこの辺で終了。また来週に持ち越すことにしました。終わってみると、着ている洋服から心地良い草の香りがしました。とても清々しいく、いつもと違う疲労感は、気持ち良い爽快感に変わっていました。その日の夜は普段より早く、ぐっすり眠れました。
次の日、草の丈が短くなった庭に、鳥たちが舞い降りてきて、何やらミミズらしきものをパクパク食べているではありませんか!あー鳥たちは草が多すぎて降りてこれなかったんだなと思いました。ちなみに見事に次の日には筋肉痛になり(祝:次の日に来るというのがポイントです!)、これを定期的にやったら良い腕の引き締め運動になるかもしれないと思ったのでした。と、いうわけで、今回はなんてことない草刈りのお話です。
ではまた次回お目にかかりましょう!
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