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2025/05/22

ご無沙汰しています。四季(香港には正確には四季はないですが)を通してお伝えてしている村屋暮らしですが、20回目ともなると目新しいことがだんだんなくなってしまい、ちょっと間が空いてしまいました。もし皆さんの中で村屋暮らしに質問などありましたら、コメントいただけますか? コラムの中でお答えできると思います。皆さんの声をお聞かせくださいね。


何を隠そうわたしはコーヒーが大好きです。毎朝のコーヒーが心と体の栄養で、これを飲まないと1日が始まりません。

実は、コーヒーにはわたしなりの並々ならぬこだわりがあります。今となっては香港のコーヒーは基本的にどこのコーヒーもおいしいし、優秀なバリスタやユニークな焙煎方法などを声高に売りにする場所も多く、本当に嬉しい限りです。ただ歳を重ねるにつれて、コーヒーの好みも随分変わってきて、気がついたら昔大好きだった深煎り系の苦味優位な重いコーヒーよりも、すっきりスカッと飲める浅煎り酸っぱめのコーヒーが好きになってきました。最近では、悲しいかな、深煎りコーヒーを飲むと胃がもたれるという現象も起きてきて、これだけおいしいコーヒーが飲める香港なのに、残念ながら、自分好みのコーヒーが飲める場所が少ないことにも気がつきました。

わたしの信条の1つ No Coffee No Life!(コーヒーのない人生なんて意味がない!)。自分で焙煎するというのは、これまでも自然な流れとして時折やっていました。焙煎歴は好きが高じて20年近くあり、これまでにも身近にある色々なものを試して焙煎してきました。ことの発端を話すと話が長くなるので割愛しますが、現在たどり着いた「自分用に作るならこれで」というのを、コーヒー好きな方にご紹介したいと思います。皆さんの中には、村屋とコーヒーとどこに関係があるの? と思う方も多いかもしれないのですが、実は大ありなのです。まずはそこからお話ししましょう。

コーヒーを焙煎するとき、ものすごく煙が出ます。甘皮が焼かれる過程でモクモクと煙が出ます。深煎りになればなるほど正に白い煙と強烈なコーヒーの香りが出ます。以前住んでいた高層ビルの家では、コーヒーを焙煎する度に、家中に煙ったいコーヒーの香りが行き渡り、窓を開ければ隣のお家へ、はたまたエレベーターホールや、エレベーターの中にまで匂いが拡散してしまっていました。これは近所迷惑にもなりかねず、なかなか気兼ねなく焙煎することができませんでした。もちろん何十万もする焙煎機を導入すれば別の話ですが……。ところが今は自然に囲まれた村屋に住んでいるので、周りをそこまで気にすることなく焙煎することができるようになったのです! 村屋に住んでいるからこそ、気兼ねなく自分好みのコーヒーの焙煎が好きなだけできるのです。しかもとっても簡単に! どうです? 村屋に住んでコーヒー焙煎、興味が湧きませんか(笑)?

20年は使っている、年季の入ったマイ焙じ器

さて、ここからはコーヒーオタク情報です。わたしがこれまで使っていた焙煎器は、日本ではどこでも手に入るゴマや茶葉などを煎る焙じ器でした。これは火で炙るだけでなく、器の中の熱気でコーヒー豆の芯までゆっくり焙煎できる優れもので、より深みのあるコーヒーになるような気がします。しかしながら、焙じ器自体に重量があり少々重い上に、一度に7杯程度がマックスで、1ヶ月程度のコーヒーを作ろうと思ったら何度も焙煎しないといけないので、結構大変です。豆が焦げないようにずっと焙じ器を振り続けるのは体力がいります。もちろん腕を鍛えたい人にはむしろおすすめしますがー。

Amazonでポチッとしちゃいました

そして最近、色々悩んで購入したのがこれ。網のザルをくっつけたようなコーヒー専用の焙煎器です。こちらは軽くて、火の通りが早く、しかも生豆で200g程度(20杯程度、焙煎すると水分が飛んで170gぐらいになります)は一気にできます(ただしガスでの焙煎のみです)。どちらも火加減や振り方など少しコツがいりますが、慣れればおいしいコーヒーができます。わたしは浅煎り専門なので時間もそこまでかからず、今までの時間と労力はなんだったのか、というほど簡単にできます。しかもAmazonで1400円という信じられない値段。

コーヒーを焙煎する前には歪なコーヒー豆を取り除いて(緑の部分は光の反射です)。
今回は200gを焙煎しました。
焙煎すると膨らんで見た目の量は多くなりますが、重量は減って170gになりました。
これは全部甘皮です。毎回掃除が大変(涙)。

これらの器材を使って焙煎するとき、どうしても避けられない難点は、とにかく甘皮が飛びだしてきてキッチンが散らかりとんでもないことになるということです。これは家庭で手動で焙煎をする宿命みたいなもので(笑)、あきらめて、終わったら掃除するしかありません。特にこの網目のものはどうしようもないです。

そして、コーヒーを飲むときは、甘皮が残っていると雑味の元になるので、豆を冷ます過程で甘皮を取り除き、更に見逃してしまったおかしな豆を取り除き、またまた粉にしたときに出てくる甘皮を吹き飛ばすとかします。こうすることで、我流で焙煎してもとってもおいしいコーヒーを飲むことができます! ちょっとめんどくさそうに聞こえますが、おいしいコーヒーを飲み、至福のひと時を過ごすためには必須です(笑)!

こんな調子で、わたしは生豆を購入し、あーでもないこーでもないと、モクモク煙を気にすることなく村屋で定期的に焙煎してコーヒーを楽しんでいます。

それではまた次回まで。

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