2024/04/02

Mizukiです。
4月に入り季節の変化を感じます。
香港の夏はもうすぐそこ。
夏より冬の方が好きなわたしは、すこし気持ちが滅入ります。

香港は夏の期間が日本に比べて長いので、わたしの手持ちの着物は単や夏着物が多いです。
これに加え、夏は浴衣も着れちゃう。
なんだかお得な気持ちになれる夏はこの点ぐらいが好きなところ。
浴衣の季節限定なところも、レア感があってまた良い。

つい数年前までわたし、浴衣の魅力がいまいちわからなかったんです。

浴衣は和装の中ではとてもカジュアルなポジションです。
和装という点では華やかさがありますが、カジュアルはどう頑張ってもカジュアル。
そのカジュアルさが着物と比べると物足りなく感じ、夏でも夏着物を選びがちでした。

しかしですね、ここ数年、浴衣の魅力に気づき始めました。
まずはなんと言っても着物に比べ涼しい。
香港の夏は気温も高く湿度も高いですしね。
着物と比べると浴衣の方が涼しい。
着付けの工程が着物と比べ少ないのもありがたい。
そして香港の街全体が日本と比べてカジュアルダウンなところもカジュアルな浴衣を着ていても街とマッチしてる感じや、張りきりすぎてる感じがしなくて、着れる機会が多く出番が多いのも良い。
そして浴衣特有のリラックス感が抜け感があるというか、浴衣の魅力な気がするんです。
女性らしいというのかな。

衿芯あり

昔は浴衣を着る時に必ず衿芯を入れていました。
浴衣に衿芯を入れるのは好みの問題で正解も不正解もないのですが、まだ自分で着付けができない時に浴衣に衿芯入れるの?と浴衣の着付けをお願いした時に言われたことを覚えています。

どうしても衿がフニャってなるのがみっともなくみえて、パシッとしていないと心地悪かったんです。

ですがここ数年、衿芯が入ってないフニャッとなっている襟がなんだか色っぽく女性らしいような気がして衿芯を入れずに浴衣を着る事が増えました。

衿芯なし

数年前のわたしは衿芯なんていらない!となる日が来る事など想像できないぐらい衿芯命!みたいな感じでしたので、人の好みって変わるんだなぁと痛感するほど。

手持ちの着物でもあまりしっくりこなくて袖を通す事が少なかった着物が今のお気に入り第一軍に入っていたり、逆も然りで昔は気に入ってよく着ていた着物も二軍入りになったりと。

わたしはわたしという自分なのに、自分の変化に気づかずに知らぬうちにわたしって変化してるんだって思うとなんか面白いですよね。

浴衣なら一着は手元にあるわ。って方、是非衿芯入りと衿芯無しどちらが好みか試してみてください。

浴衣はバチ衿と呼ばれる衿が縫われているものがほとんどなので衿芯はほとんどの浴衣にも通すことごできます。

個人的には薄めの衿芯がタイプ

掛け衿の端、ここの部分(写真上)の糸を切って衿芯を通すだけ。
ここの糸は切っても全体がほどけてしまったりしないので恐れずにいっちゃってください。

衿芯を入れて、パキっと着るのか、衿芯を入れず抜け感を楽しむかはお好みです。

自分が気持ちよく機嫌よく着れる着方で浴衣を着て見てくださいね。


mizuki

2011年ワーキングホリデーを活用し香港に来港。
仕事をきっかけに着物の楽しさにハマり、普段の生活の中で着物をきて暮らす。
香港で二人の子どもを出産。
2021年香港で出会った友人と共にイベント企画やパーティー装飾を手掛けるM’s select を設立。
2022年11月、着物マイスター、着付け方インストラクター資格取得。

Mizuki no kimonoインスタ @kimono_hongkong

M’s selectインスタ @ms_select_hk


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