2025/10/28

Copyright ⒸSHUICHI YOSHIDA/ASP Ⓒ2025”KOKUHO” Film Partners

歌舞伎界に身を捧げた役者の歓喜と絶望が入り混じる人生を描いて、日本で大ヒット、現在もロングラン上映されている映画『国宝』が香港で『國寶』として、11月13日より公開されます。

圧倒的な美しさを誇る日本の伝統芸能、歌舞伎。上方歌舞伎名門の当主、花井半二郎（渡辺謙）の息子として生まれ、歌舞伎界のサラブレッドとして育った俊介（横浜流星）。そして任侠の一門に生まれながらも歌舞伎の世界へ飛び込むこととなった喜久雄（吉沢亮）。このふたりが運命に弄ばれながら、時には栄光を浴び、時には地に墜ち、歓喜を享受し、辛酸をなめる50余年を描いた大作です。

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「上映時間の３時間が短く感じた」という声が続出し、アニメが席巻する日本の映画界で久しぶりの実写映画の大ヒットとなった本作。公開から５ヶ月ほど経った今も興行成績は伸び続け、11月中旬には2003年公開『踊る大捜査線 THE MOVIE２ レインボーブリッジを封鎖せよ！』が打ち立てた実写日本映画歴代興収１位の座を更新する見込みとも言われています。そんな超話題作がいよいよ香港上陸。見逃す手はありません。

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一番の見どころは何と言っても端正なルックスの吉沢亮と横浜流星が見せる美しすぎる女形姿。優美で雅やかな着物に身を包み、白塗りを施したふたりの姿は神々しいほど。歌舞伎は熱狂的なファンがいることで知られますが、ふたりのいでたち、そして舞いの姿は歌舞伎ファン達の歌舞伎の型と精神を正しく再現できるかという懸念を払しょく。人気歌舞伎俳優、市川團十郎をして「観て欲しい作品」と言わしめたそうです。

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日本が誇る伝統芸能、歌舞伎の世界が覗き見られるというのも見どころの一つ。興味はあっても、ちょっと敷居が高く、なかなか気軽に実際の舞台を観に行けない印象の歌舞伎。海外にいるのであれば、なおさらのこと。この映画はそんな歌舞伎への興味を満たしてくれるものとなっています。実際の歌舞伎役者が全面的に協力して撮影されたという歌舞伎のシーンは有名な演目の名場面の数々。贅沢なことに『國寶』ではそれらを大画面で堪能できるのです。歌舞伎に詳しくなくても、その迫力、美しさに圧倒されるはず！ 舞台裏の楽屋など、普段は門外不出のエリアを見ることができるのも嬉しいところ。

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さらに感情をグッと揺さぶるストーリー展開も大きな魅力。まばゆいばかりの栄光、そのために払う代償、そして絶望、一筋縄ではいかない運命の浮き沈みがこれでもかとばかりに盛り込まれているのです。迫真の演技も相まって、香港の試写会ではすすり泣きの声も聞こえました。

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しかも、制作陣も実力派ぞろい。監督は『フラガール』で日本アカデミー賞作品賞・監督賞を受賞した経歴を持つ李相日、原作は『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川賞という受賞歴を持つ吉田修一。撮影は『アデル、ブルーは熱い色』でカンヌ映画祭のパルム・ドールを受賞したソフィアン・エル・ファニ、脚本は『おくりびと』『時をかける少女』などを手掛けた奥寺佐渡子。美術監督は『キル・ビル』『スワロウテイル』の種田陽平。まさに人間の複雑な本性を深く描きだすのに最適のフォーメーションなのです。

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「100年に１本の名作」との呼び声も高い本作品、どうぞお見逃しなく！ 香港人のお友達を引き連れて、もともと日本が大好きな彼らに、さらなる日本の魅力を伝えちゃいましょう！

國寶（邦題：国宝）
日本／2024年／174分

主演：吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜ほか
監督 ： 李相日
原作 ：吉田修一『国宝』
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Movie 6
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