2021/01/15
新年明けましておめでとうございます。
今回は、今回は、鰂魚涌、北角、紅磡の3スポットをご紹介します。
まずは、映画「トランスフォーマー」のロケ地として使われた鰂魚涌の超密集住宅ビル「海山樓」の近くにある特別な建築をご紹介します。その建築は、ローカルスーパーで誰もが知っている商品「太古砂糖」の企業が所有する赤煉瓦建築です!
赤煉瓦建築は国際企業グループ「スワイヤー・グループ」によって建てられ、現在は「林邊生物多樣性自然教育中心」と言います。
外見から見れば、赤い小屋が可愛くて、ニックネームは「紅屋」です。
まずは地下鉄、鰂魚涌駅から出発です。
少し山道になりますが、鰂魚涌駅から徒歩15分程度で到着します。看板や標識もわかりやすく出ていますので、心配は無用。
坂といっても10分くらいなので、子どもでも気軽に歩けるでしょう。
今のスワイヤー・グループは国際企業として、よく知られていますが、その昔の、清時代から、ずっとイギリス植民地資本の企業として香港を中心に発展してきたとのことです。
スワイヤー・グループは貿易や不動産をはじめ、その他製造販売事業等、様々な事業も展開しています。
鰂魚涌にある赤煉瓦建築は1920年代に「香港島鰂魚涌柏架山道50號」に建てられました。どこから見ても立派な二階建てで、かつてはスワイヤー・グループの砂糖メーカー「太古砂糖」の高級社員寮でした。
第二次世界大戦の際に破壊されましたが、戦後再建されたそうです。再建される前は、お化け屋敷の噂が広がり、地元の人々は近よらなくなってしまいました。
この酷い状況を改善する契機は、数年前の再建策でした。
数年前、政府機関の漁農自然護理署により、市民向けの教育センターに変身して、教育センターとして生まれかわり、今ではここで森林山川等の知識を市民に教える、啓蒙活動を行ってます。
実は、山を降りる時、超密集住宅ビル「海山樓」に立ち寄って、ご紹介したかったのですが、驚いたことにそちらは立ち入り禁止になっていました。
恐らく、毎年たくさんの観光客が写真を撮りに押し寄せたため、地域住民たちにとても迷惑をかけたことで、このような措置が取られたのだと思います。住人や管理人さんの気持ちは共感します。皆さん悪気があるわけではないと思いますが、心苦しいですね…
(こちらの写真は2年前に撮ったものです)
それでは、住宅地ではなく、橋に入って香港っぽい写真を撮りましょう。
次は路面電車で「北角」駅に向かいます。
座りながら世界中でも珍しい住宅ビル群を眺めることができて、とても素晴らしい車窓です。
この取材を書く時期はクリスマスの前です。ちょうど「北角」駅に接するショッピングモール「北角匯」はクリスマスデコレーションができて、ピンクの猫耳トンネルはまるで夢の国のようになっていました。かわいい!
ショッピングモールの北角匯はハーバーのすぐ隣です。このすぐ横にある北角フェリー乗り場から、フェリーに乗ってヴィクトリアハーバーを渡ると、紅磡に到着します。
降りる場所はStar Ferryの尖沙咀側ではありません。フェリー乗り場は、紅磡のKerry Hotelのすぐ隣にあり、おしゃれなバーやスターバックスがあり人々で賑わっています。
わたしは1人でビール飲むタイプではないので、将来は誰かと一緒にここで香港島のスカイライン見ながらお酒を飲みたいと思うほど素敵な場所ですよ。デートには一押しです!
さて、今回は、鰂魚涌、北角、紅磡の3スポットをご紹介しました。1ヶ所ずつ行っても、通していっぺんに行ってもきっと楽しんでいただけると思います。お時間ある方は、ぜひこのコースを参考にしてみてくださいね。
キリ
日本語教師で旅行作家。特に日本が大好きで年に10回以上は訪れる。著書に『Kiri的東瀛文化觀察手帳』(2017)、『日本一人旅』(2019)がある。香港の誠品商務三聯などの書店で購入可能。
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