2022/09/03

今日の目的地は庶民の聖地、深水埗。

人気点心専門店添好運の本店はもとより、日用品やおもちゃなども手ごろな値段で売っていて、手作りが好きな方もよく通うところです。まるで香港版「日暮里繊維街」のようですね。

コロナ禍の今、深水埗のとある名所は香港ナンバーワンの人気を誇っています。それは、申し込まないと入れない人気のスポット主教山です。

自由に入れるわけではないので、参観する場合は必ず政府ホームページからローカルツアーに申し込みます。しかし、やっぱり人気が高すぎでなかなか予約が取れないのが現実です。

何回も苦労して、朝早く準備して申し込んでみましたが失敗。やっと1名だけ申し込みができました。神様に感謝してやみません。

主教山の主教は、カトリック教会の司教の意味で、近くに教会があったので名付けられたそうです。小学校時代のクラスメイトは、山の下にあるカトリック教会高校に入ったようで、青春時代は主教山で卓球をやったことがあると言いました。わたしは思わず「え!」と言ってしまい、クラスメイトは詳しく説明してくれました。スポーツの道具を地元住民たちが勝手に山のあっちこっちに置くので、学生さんはその道具を使って、いつでも自由に遊べたそうです。なんとも不思議なところですが、面白いです。

 

ツアーの参加日、わたしは誰よりも早く着きました。ガイドさんが参加者全員にシールを配りながら上る山道を紹介してくれました。驚いたことに卓球台が山道のすぐ隣にあります。クラスメイトの話は本当だったんだと思いました。

10分ぐらいずっと階段を上ってやっと入り口につきました。「安心出行」アプリのチェックを済ませたら、一人一人この神秘的な配水庫スペースに入ります。

地上からは水道なんか全く見えません。ここから階段を下ります。

「わ、素敵!!!頑張って申し込んだ甲斐があった!」と心の中で叫んだわたしは、目の前の地下空間に魅了されてしまいました。

皆さんもよくご存知のローマ建築は、古代ローマ帝国芸術を代表する文化の一つで、精密に構築された水道施設やアーチは古代ローマの土木工学水準の高さを物語っています。

地下の空間は想像より遥かに涼しいです。照明器具が設置されているのでアーチ状の構造や落石などもよく見られます。

1904年に建てられた配水庫は昔、「九龍塘配水庫」と言われ、1904年から70年代にかけて数十年間、九龍の方々に飲料水を提供していたと言います。
その後、九龍地区の人口が増えるに従って、別の施設ができ、「九龍塘配水庫」も使わなくなりました。しかし、建築上も歴史上も価値が高いということで、一般公開の史跡になったわけです。

深水埗主教山は2021年に「一級歷史建築」に選ばれました。つまり、香港の大切な歴史文化財として保護されるようになったのです。

最後に、

ローカルツアーは毎週行われていますが、1ヶ月前に予約しなければなりません。予約を取るのは難しいですが、珍しい所なので皆さんもぜひネット予約にチャレンジしてみてください。

申し込みリンク:https://www.waterconservation.gov.hk/tc/ex-sspsr/booking-form/index.html


キリ
日本語教師で旅行作家。唎酒師と観光ガイド資格。特に日本が大好きで年に10回以上は訪れる。著書に『Kiri的東瀛文化觀察手帳』(2017)、『日本一人旅』(2019)、『爐峰櫻語』(2022)がある。香港の誠品商務三聯などの書店で購入可能。
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