2023/07/03

気温37度のある日、急に焼鵝が食べたくなりました。それで、深井で少年時代を過ごした友人においしいレストランを教えてもらいました。

B級グルメとして、ロースト(焼臘)が有名です。深井はガチョウの産地で、香港の焼鵝では「深井焼鵝」というブランドがよく知られています。

いつも行く尖沙咀のローストグース「裕・鵝莊」の本店、裕記大飯店(深井)は、なんと2028年は70周年を迎えるそうです。

友人は焼鵝にこだわりがありそうな顔で、本店でないと「ぱりぱり食感」がある旨さは感じられないと発言しました。

 

ということで、37度の暑さに負けずに、深井に行きます。まずは地下鉄に乗って、荃灣駅で降りました。次はバスの乗り換えです。

深井には香港地元のパンブランド「嘉頓」の工場があります。友人の子ども時代は地ビールのブランドの工場もあったということです。

今は普通の住宅地になった深井は、あるバスが名物だと言われています。それは53番のバスです。このバスは荃灣西駅と元朗駅の間に走り、停車するバス停は75個超えだと言われています。地下鉄で荃灣西駅から元朗駅まではたった10分なのに、バスの場合は2時間です。本当に不思議ですね。

 

なぜ地下鉄ができてもこのバスは廃線しなかったのかは、荃灣西駅と元朗駅の間に、実は農家の村で地下鉄では行けないところばかりだからなのです。53番バスは農家に暮らす人々のために頑張っています。

 

 

① 海を見る!

深井天主教小學の隣に、緑の空間ができました。ここから青馬大橋や青い海と空を眺めたら、気持ちが良くなります。すごい景色で魅了されます。

でも、暑過ぎで熱中症予防しなければならないです。

 

② レトロな蛇腹シャッターで記念写真を撮る!

 

深井は焼鵝の店がたくさんあります。焼鵝屋が集まっているエリアは深康路の辺です。碧堤半島、麗都花園の辺は住宅街になっていますが、裕記大飯店が建てられた深康路は特別なレトロ雰囲気でおしゃれです。

同じ深康路の店の蛇腹シャッターがレトロでインスタ映えですね!

 

③ ぱりぱり焼鵝皮を噛む!

ランチタイムに一人の場合は焼鵝飯がオススメですが、2人なら「例牌」(例の量、並盛りの意味かも)の焼鵝をオーダーして、炒飯と一緒に食べるのが良いと思います。

 

まずは「燻蹄」がきました。

骨を抜いた豚肘で、皮で丸く巻いて冷蔵庫で冷やしたら、薄く切ってニンニク酢汁をつけて食べる冷たい食べ物です。

ごはんの前におやつとして食べられています。

 

念願の焼鵝がテーブルに運ばれてきました。油が出ています。香りも素晴らしいです。

皮の色やツヤを見ると、なんとも言えずおいしそうです。

皮を口の中に入れると、肉汁が出てきます。しかも、ぱりぱりです。そして、肉が柔らかで、噛めば噛むほど旨味が出てきます。冷めたらまずくなるので、早く完食しないとダメです。

 

エビ好きなので、エビ炒飯も頼みました。エビが新鮮で大きく、炒飯もアツアツで想像以上においしい!

 

④ 深井光屋見学(外から見るだけ)

香港の家賃は世界中で最も高いと言われています。若者たちを自立させるために、政府が手ごろな値段で部屋を若者たちに貸しているそうです。

その中で、裕記大飯店から徒歩10分くらいで行ける緑の建物、深井光屋の評判が良いということです。でも、家賃が安い代わりに、交通が不自由です。

 

SP  荃灣から大帽山へ!

もし時間があれば、景色の良いところがあります。大帽山です。バスも車も頂上まで行けないので、歩くしかありません。

ドライブだったら無料駐車場があります。平日はいつでも空いています。天気が良い日には、大帽山郊野公園から深圳が見られます。

牛もいます。草を食べています。

危ないので、牛と遊ばないでくださいね。


キリ
日本語教師で旅行作家。唎酒師と観光ガイド資格。特に日本が大好きで年に10回以上は訪れる。著書に『Kiri的東瀛文化觀察手帳』(2017)、『日本一人旅』(2019)、『爐峰櫻語』(2022)がある。香港の誠品商務三聯などの書店で購入可能。
ブログ Kiri-San.com
Facebook Page m.facebook.com/kirisan.page/
Instagram www.instagram.com/kirita/

コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください

意見を投稿する

Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。

Translate »