2025/01/07

あけましておめでとうございます。キリです。

只今、長野県善光寺から帰国しました。

今年こそ、健康的な生活をはじめるという考えを持っている読者のみなさんに、血糖値やコレステロール値以外の健康的な秘訣を伝えたいと思います。

それは、心とメンタルの強さです。

日常生活には色々苦しく辛い状況が続くこともありますが、適当なストレス発散は必要です。運動をするとか好きなことをするとか、良いメンタル状態は健康の元に違いありません。

もし精神的な病になってしまう場合でも、人生の終わりではありません。現代社会においては５人に１人はメンタル的な病気を持っていると言われています。

そんな時は、精神科医に診てもらいましょう。

香港ではこういう言葉がよく言われています：

「有病要睇醫生」

（病なら医者に相談、どんな病気でも）

「思覺失調 必須及早治療」

（メンタルが安定してなければ治療は早めに）

しかしながら、精神科学を正視できない人はまだたくさんいます。香港の精神科としてトップの青山医院は精神科の神秘を乗り越えるために、病院で精神健康体験館ツアーを行っています。

体験ツアーは全予約制なので、ネット上で予約しないといけません。参加可能人数が少ないので、なかなか申し込めませんでした。半年くらい頑張って、やっと任務完了しました。

まずは屯門駅から青山医院に行きます。

バスでもタクシーでも行けますが、歩いて行くことも大丈夫です。

患者のプライバシーを尊重するため、病院の入り口に入ったら、写真や動画の撮影は固く禁止されています。

ツアーの構成員は10人もいないです。

まずは、「入院手続き」として、本名が書かれているタグが配られます。手首につけましょう。

写真スポットは青山亭（復元）と正面入り口です。それではタイムスリップしましょう。

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Q: 香港精神科の歴史は？

青山医院は1850年代、香港総督Sir Alexander Granthamによって設置されました。当初はVictoria Mental Hospitalという名前でした。
しかし、これは香港の精神科の始まりではありません。香港で最初に精神科が設置されたのは、1841年イギリス政府が管理するVictoria Prison（今のセントラルの大館）でした。その後、青山医院ができ、1872年には慈善団体の東華三院にも設置されました。

現代医学に基づく精神科病院の青山医院は1961年に建築されました。選ばれた場所は青山なので、青山医院と名付けました。

*日本のメディアでは青山医院は北里柴三郎と青山胤通の功績の記念で名付けたとされていますが、香港の古地図を調べてみたら、この山は昔から青山と言います。

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Q: 精神科患者に関する社会事件とは？

香港は数多くの病院で精神科の治療を提供していますが、中でも青山病院は重い病気を持っている患者が集まっています。退院しても、定期的な治療は受けなければなりません。

1982年，継続治療を受けなかった（薬を飲んでいません）退院者李志衡が自宅で２人の家族を殺した後、近くの「アンアン幼稚園」に侵入して、6名の幼稚園児を殺害、44人が負傷しました。

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Q: 19世紀の治療はどのようなものだったのか？

今では考えられないほど非科学の治療法がたくさんあり、冷たいバスタブに患者を入らせることもありました。

歴史回廊を通ったら、19世紀の患者の入院着が目に入ります。白い生地で作られた包帯で足や手をベッドに固定することは珍しくありません。現代では人権侵害行為と見られているかもしれません。

軽い症状の患者は集合部屋に集まりますが、重い場合は１人の部屋です。

ミニマリストの部屋みたいに、柔らかいパッドが壁に貼ってある患者部屋は「保護部屋」といいます。患者が自害できないように設置されています。欠点はパッドが糞尿の匂いを吸収したら、部屋が臭くなります。衛生面ではよくありません。

最後は症状体験コーナーです。

異なる部屋に入ってもらいます。日本の防災館などで使用されている VRで、患者の五感を味わう体験です。

外だけではなく、自宅や自社でも、日常にすぎない物事が変に変わります。だれかに叱られているか、じっと見られているか、毎日なんでも疑っているのが大変です。

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面白い発見：香港トップスターの鄭秀文氏の名前が感謝のリストにあります。彼女はうつ病で苦しんでいた有名人であり、メンタル健康のプロモーションにも力を入れていました。

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豆知識：

香港でうつ病を治療する場合は、私立クリニックと公立病院の選択肢があります。

私立クリニックは治療費が毎回HK$2000からHK$5000、患者の負担になります。

公立病院の精神科は家庭医の紹介で申し込めます。受診日までの待機期間が長い（基本的に半年待ちが目安）ですが、毎回の治療費と薬が手頃価格（個人差がある、無料からHK$200くらい）で評判が良いです。

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ショップで販売している置物や小物は青山医院精神科患者たちの手作りです。

患者が小遣いを稼ぐことも自信をつけられる利点だ、わたしはそう思います。

精神健康体験館

アクセス＆予約：Mind Space – Opening Hours and Location

キリ
日本語教師で旅行作家。唎酒師と観光ガイド資格。特に日本が大好きで年に10回以上は訪れる。著書に『Kiri的東瀛文化觀察手帳』（2017）、『日本一人旅』（2019）、『爐峰櫻語：戰前日本名人香港訪行錄』（2022）、『爐峰櫻語：戰前日本人物香港生活談』（2023）、『悠遊日本』（2024）がある。香港の誠品商務三聯などの書店で購入可能。

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