2022/09/30

前編からのつづきです)

インナーチャイルド。

心の奥深いところにあるピュアで本質的な感情。

インチャ、などとも言われていますが、

傷ついて閉じ込めてきた幼少期の感情を

自分の子供を通じて見せてもらっているのかもしれない、と思いました。

 

きゃー!と表現してしまう我が子に「迷惑かけるな、我慢しろ!」という怒りが込み上げてくるのも

わたしが、今の息子のように表現することができなかったから。

良い子はそんなことをしてはいけないと思っていたからなんですね。

「もっと自分の心からの気持ちを大切にして!」という

今となっては傷とさえ感じていなかった鈍い悲しみに気づいて、というメッセージを受け取った気がしました。

 

 

これからのわたしがすべきことは

まずは我慢してきた事実を認めて、がんばったんだね、と心から許すこと。

我慢してきたことを認める。

このことでさえ今のわたしにとってはしんどい作業で

その時の感情について細かく書き出して整理することまではまだできていません。読了するのが精一杯。

それでも今回子どもが見せてくれた姿が昔のわたしがやりたかったことだったんだという気づきは

「がんばっていたんだね」と自分を許すことに繋がりました。

そのことで、目の前にいる子どもの些細な失敗や間違いにも寛容でいられる気がしました。

それこそが、わたしの成長!

理想の「優しいお母ちゃん」に向けて、一歩前進w

 

 

次に。

我が子にも同じ哀しみを感じさせないために子どもたちの心に寄り添うこと。

わたしの一時的な感情で叱るのではなく、子どもの素行の意味を考えてみる。

それだけでも少し子どもたちへの接し方も変化するかな…という

自分への期待もありますが

今回アダルトチルドレンだったと気づいたことで、少しずつわたしの意識も変化していけたら良いなと思っています。

 

では100%子育てに自分の時間を費やせるのか。

それもわたしの中では違和感が残ります。

(もちろん、人それぞれの価値基準です。

子どもに胸を張っていえる生き方をしているかどうか、だと思っています)

 

わたしの場合はきちんと、自分のやりたいことがあるうちは

そちらと子育ての両立を納得できるバランスが見つかるまで試行錯誤することが自分なりの正解だと感じています。

そのことでいろいろアドバイスとして言ってくる人もいますが

感謝して、最終的に自分で決めます!

そういうことを含めたインナーチャイルドを癒す作業が、今のわたしには必要なんだと思っています。

 

ちなみに母親との関係は一度もいざこざすることもなく

2人の出産もがっつりどっぷり、地元で甘えて手伝ってもらったし

母の老後の諸活動について「やりたいことあるならもっと自分を出しなよ!」なんてわたしは思っていたり。

母は母で、人生の先輩のアドバイスとして

「子どもが大きくまるまでは自分のことなんて二の次、我慢だよ」なんていまだに言っていて

もう、違う人間だなと分かっているので、互いに「はいはい〜」と受け流していますが、

可愛らしい母の発言や父との関わりかたとかは羨ましかったりしています。

父と母が仲良いんですw

 

とはいえ子どもの頃なんて親の言うことが100%正しい、と思って育つわけですから

いろんな価値観や考え方が植え付けられていたんだなということが今回よくわかりました。

自分の時間を失くしてまで子育てをしてくれていた母のその、強靭メンタルに

最大のリスペクトと感謝をしていますが

わたしにはその考え方はない、自分を大切にしてからの利他愛!以上!なのです。

 

親子平等。

わたしもまだ母親四年生で、たくさん失敗もする。

判断を間違えたり、子どもに言うべきことでない発言もきっと多い。。。

そんな時は子どもを1人の大切な友人のごとくきちんと向き合って、間違えたと思ったらちゃんと謝る。

そうやってママも一緒に成長していることを、わたしは子どもに伝えていこうと思います。

にんげんだもの!

 

 

正直なところ、

わたし自身もまだまだ自分の生い立ちや思考の習慣を見直すこと、

アダルトチルドレンについての深い理解も完全にできているか分かりません。

 

それでも子育てで躓いていたり、うまくいかないと感じるできごとにこそ

自分のこれまでとこれからを見つめ直すヒントがあるかもしれないと感じたので今回書いてみました。

 

みなさんもそれぞれにいろいろな傷を抱えながら日々を過ごしていることと思います。

もしわたしのように、生活の中で違和感を感じたり、きっかけを感じるできごとがあれば

過去の自分と向き合って「ここまでよくがんばったね、我慢したね」と

ぜひ、前向きな言葉をかけてあげてください。

知らなかったことを恥じることなく、気づいたことを誇らしいこととして!

今の自分で、過去の自分を許してあげてください。

 

わたしから、あなたから、近くにいる人から。

心からの あたたかい平和を広めていきましょう。

 


筆者プロフィール:  砂賀美希
日本、シンガポール、香港でモデル活動の後、2018年に第一子を出産。オーガニックについて学び関連のゲストスピーカーやWSを開催。香港で妊活中に東洋医学と出会い体質改善されたことがきっかけとなり、現在中医薬膳師の勉強中。2020年10月、第二子となる女児を出産。

Instagram  kimiganasu

 

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