2026/02/17
香港は季節の風物詩として、中秋節やクリスマスなど、楽しいインスタレーションが街のモールを飾ります!もちろん旧正月の一大イベントも、ユニークで華やかなデコレーションが行き交う人の目を奪います。一昔前は、モールの飾り付け程度であったものが、年々力の入れ方も、その質もずいぶん変化し、次はどんな作品が出てくるのか、楽しみになってきました。最近では香港内外のアーティストを招聘して制作する傾向も出てきて、アート作品としても見応えのあるものになりつつあります。今回はそんな想像力を掻き立てられるインスタレーションをいくつかご紹介しましょう。写真映えするスポットとしても、楽しんでみてくださいね!

1)中環:IFC “The Phoenix’s Celestial Court” 2026年3月3日まで
いつもアート性の高い刺激的なインスタレーションを設置することで知られるIFC。この多目的スペースに今年もお正月らしい素敵なインスタレーションが登場しています。ブラジル人のアーティスト、ナイマ・アルメイダ(Naíma Almeida)さんのデザインによる「The Phoenix’s Celestial Court(鳳凰の天の宮廷)」と名付けられたアートインスタレーションです。彼女は幾何学的な模様を組み合わせて作り出す独特の形状や曲線美とユニークな色の組み合わせで注目のアーティスト。世界的にも数々の受賞経験があり、有名ブランドのパッケージや、Adobeと共同製作したり、Instagramの10周年記念のロゴデザインなど、人気のアーティスト&デザイナーです。今回ナイマさんの作品が香港で展示されるのは初めなのだそうです!
インスタレーションは、鳳凰(鳥の王)のもとに百の鳥が集い朝拝するという中国の伝承・吉祥図案「百鳥朝鳳(ひゃくちょうちょうほう)」を現代風にアレンジしたもの。オーバル型のアトリウムに高さ4メートルの鳳凰がそびえ立っています。その周囲には、100羽の幾何学模様の鳥が頭上に広がり、団結、再生、繁栄を表しているのだそうです。

訪れた人はナイマさんの幾何学的な鳥のパターンを使って、個別の旧正月の願いを込めた言葉が書かれたデコレーションステッカーを印刷してもらえるコーナーもあります。
今回は香港の旧正月ということで、色も暖色の赤、ピンク、オレンジ系の組み合わせにしたそうです。ナイマさんに制作のお話をお伺いしました。
IFC “The Phoenix’s Celestial Court” をデザインしたブラジル人のアーティスト、ナイマ・アルメイダ(Naíma Almeida)さん
質問:今回完成した作品を見てどのように感じますか?
ナイマさん:実は今日初めて完成したものを見ました。とても嬉しく満足しています。わたしがバルセロナでデザインしたものを使って遠隔で香港のスタッフとやり取りしていましたが、IFCのチームは素晴らしく制作してくれて感動しています。香港の旧正月は赤がラッキーカラーとのことなので、今回は赤系で展開することにしました。香港で旧正月は1年の中でも最大のイベント。そんなイベントの作品として呼んでいただけてとても光栄です。
質問:今回苦労したところは?
ナイマさん:この場所は360度上からも下からも見られる場所なので、どこから見ても美しく見えるようにデザインすることに気をつけました。
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質問:ナイマさんの作品はどれも遊び心が満載です。子どもの頃からアーティスティックなタイプでしたか?
ナイマさん:子どもは誰もが想像力豊かなアーティストです。大人になると忘れてしまう感覚を、わたしはただ失わなかっただけなのです。大学ではグラフィックデザインを学び、そこで幾何学模様の探究が始まりました。色々なパターンを合体させたり、同じパターンを反復させたりして組み合わせ複雑なデザインを作るようになりました。
質問:ブラジル人のナイマさんは現在バルセルナ在住なのですね?
ナイマさん:そうです。説明するのは難しいのですが、バルセロナに恋しちゃったのです。ガウディーのように、たくさんの建築物が反復的なデザインをしているので、わたしのデザインにも通じるものがあります。また、バルセロナに住むことでブラジルのルーツをより深く感じるようになりました。例えば、ブラジルはさまざまな色が交差する国です。だから、自分のルーツを再認識することで、いろんな色を使うことに怖がらなくなりました。コントラストの強い色も使えるよう挑戦しているんです。
質問:制作にはさまざまな素材を使いますね。フェルトであったりー。どの素材が一番好きですか?
ナイマさん:難しい選択です(笑)。どれも表現するには大切な素材です。フェルトはわたしが個人的に楽しんで作るときによく使います。作品の目的や規模や関わる人数によって最適な素材を選んで制作するので、どれも楽しんでやっています。
2)金鐘:Pacific Place “Whimsical Gallop” 2026年3月3日まで



YLYstudioによって制作された旧正月に縁起が良いとされるモチーフ。小さく緻密なデザインを間近で見ることができように作品が展示されています。
3)中環:LANDMARK “Blush Petals Upon Jade Waters” 2026年3月15日ごろまで
LAND MARKのアトリウムで公開されているのは、スケールの大きなインスタレーションです。「Blush Petals Upon Jade Waters(翡翠の水面に咲く桃色の花びら)」。翡翠色の滝の下を4頭の馬が楽しそうに駆け抜けている様子を表現しています。馬の躍動感は活力と再生を表し、穏やかなふれあいが調和を表しています。この力強さと静けさが、2026年の優雅さと希望へのメッセージなのだそうです。洗練された見応えたっぷりなインスタレーション。いつもと違う体験がしたい人は、ぜひお立ち寄りください!
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4)沙田:New Town Plaza ”Blossoms of Blessings” 2026年3月3日まで

季節の花々の美しさと幸運のつながりをテーマに、このショッピングモールはフェーズ1のL3アトリウムで5つの没入型フローラルゾーンを設置。これには、高さ3.5メートルの蘭、360度のパノラマ写真体験、桃の花の風車、ロマンチックなハート型のアーチなどがあります。そして香港で生活するペットたちも入場可能です。家族の一員として旧正月を一緒にお祝いしましょう。
また屋上のNTPスカイガーデンでは、1日を通して楽しい体験ができます。朝には、静かなプールの水面が「スカイミラー」に変わり、沙田のスカイラインを美しく鮮明に映し出し、インスタ映えするショットになるそうです。
正午になると、同じプールが「水の遊び場」になり、家族や子どもたちが噴水や水柱を通り抜けて遊ぶことができます。予測不可能な水のスプレーを通り抜ける楽しさは格別です!
夜は、屋上はプロジェクションショーが開催。日本の有名なNAKED Inc.と共同制作されました。香港のバウヒニアと日本の桜の出会いと融合からインスピレーションを得て、このショーは水、光、アート、音楽を融合させた演出です。香港最大の屋外水の投影とインタラクティブな音楽と噴水を背景に、花々が生き生きと開花する様子が描かれ、訪問者は午年における幸運を感じられるでしょう。

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