2026/02/05
©Hyatt Centric Victoria Harbour Hong Kong
ヴィクトリア・ハーバー沿いの遊歩道、東岸板道(イースト・コースト・ブロードウォーク)の東部開通により、一層の活気をみせている北角(ノース・ポイント)。その一角にあるハイアット・セントリック・ヴィクトリアハーバー香港ホテルの2階に、昨年12月、モダン中華料理の『One Duck Lane』がオープンしました。
国際的にも名高いSteve Leung Design Groupが手掛けたという店内。天井が高く、開放感があり、また、ヴィクトリア港を臨む大きな窓からは明るい自然光が差し込みます。海の色に合わせた青い椅子、ベージュ色のテーブル、その上に並ぶ、黄色、ピンク、緑のお皿が、落ち着いた中にも洗練された華やかさを感じさせてくれます。
©Hyatt Centric Victoria Harbour Hong Kong
さて、美しい店内へと案内され、気分が高揚してきたところで、料理の紹介へ移りましょう。
まずは、中華レストランに来たら、絶対に食べたい点心からスタート。筍とぷりっぷりエビの餃子「蝦餃(ハーガウ)」、肉の旨汁が詰まっている「小籠包」、そして黒胡椒が効いた和牛のサクサクパイ「黑椒和牛酥」の登場です。
写真左:蒸篭に入った、「灌湯小籠包(Steamed Shanghainese Pork Dumpling)」、ぷりぷりエビの「筍尖鮮蝦餃(Steamed Shrimp and Bamboo Shoot Dumpling)」、サクサクの和牛パイ「黑椒和牛酥(Deep Fried Black Pepper Wagyu Beef Puff)」©Hong Kong LEI
写真右:芸術的な美しい点心 「星斑金魚餃(Steamed Garoupa Dumpling, Steamed Egg White)」©Hyatt Centric Victoria Harbour Hong Kong
また、写真右も点心の一品なのですが、まるで金魚が泳いでいるかのよう! この芸術的な点心は「星斑金魚餃」と言い、ハタ系の魚と卵の白身が使われています。胃袋に収める前に、ぜひ、カメラにこの芸術品を撮り収めてくださいね。
さて、入店時にぐーぐー言っていたお腹が少し落ち着いたところで、看板メニュー北京ダックの登場です。見てください、この光輝く北京ダックを!
『One Duck Lane』看板メニューの北京ダック「京式明爐烤鴨 (Signature Roasted Peking Duck)」©Hyatt Centric Victoria Harbour Hong Kong
One Duck Laneオープン前には、本場、北京からシェフがやってきて指導に当たったというだけあり、その完璧なまでの焼き加減は目を見張るほどの美しさ。シェフが目の前で切り分けてくれ、最高級の北京ダックのパリパリの皮を口にすると……あぁ、昇天!
3、4人で、一羽(HK$888)が目安です。人数が少ない時は、半羽(HK$448)も用意されています。どちらの場合も、調理時間75分ですので、事前の予約を強くお勧めします。
©Hong Kong LEI
北京ダックは「烤鴨餅」と呼ばれる、薄いクレープのようなものに、切り分けられたダック数切れ、キュウリ、ネギの細切りをのせ、プラムソースや海鮮醤(ホイシンソース)をつけるのが一般的です。が、ここOne Duck Laneには、伝統的ソースの他に、別途注文可能な、オリジナル『トリュフとフォワグラソース』もありまして……、これもまた絶品。「誰も見ていない隙に、こっそり指ですくって舐めたい!」という衝動に駆られるほどに美味なソースです。(淑女の皆様、絶対にやってはいけません。笑)
北京ダックを食べて、天にも昇るような気持ちになったら、お次はこちらです。
キャビアの乗ったアワビ「魚子醬花雕冰鎮鮮鮑魚(Chilled Drunken Abalone, Beluga Caviar)」とチャーシュー「蜜汁叉燒皇(Honey Glazed Barbecued Pork)」©Hong Kong LEI
贅沢! アワビのキャビア乗せという、高級食材ダブルパンチ! それを腕聞ききシェフが、花雕という紹興酒につけて調理したのですから、絶品に決まっています。お口に入れると……歯応えと風味に悶絶します。
そして、その横にあるチャーシューのハイレベルなこと! チャーシュー君は今まで、一般庶民だと思っていましたが、実は、セレブにもなれるポテンシャルをもっている奴だということに、今回、気づかされました。
白身魚を使った、広東省の伝統的なスープ「順德拆魚羹(Shunde Style Braised Shredded Mandarin Fish Soup)」©Hong Kong LEI
こちらは広東省順徳地区の伝統的な魚のスープ「順德拆魚羹(Shunde Style Braised Shredded Mandarin Fish Soup)」です。ほんわかと漂う、優しいおいしさ。そのおいしさの正体が見えそうなのに、あともう少し、というところでふっと消えてしまう。その儚さを舌で追いかけた後、口の中に残る、この懐かしい柑橘系の香りは何……? 食べている間に、詩人になれそうな一品です。ちなみに、スープ皿の下に蝋燭が入っていて、いつでもちょうど良い温かさでスープが食べられます。
写真左:銀鱈のネギのせ「蔥燒銀鱈魚(Sauteed Silver Cod Fillet, Spring Onion, Soy Sauce)」
写真右:クミン風味の子羊「草原孜然手抓羊架(Wok Fried Cumin Lamb Rack)」©Hong Kong LEI
おいしい料理がまだまだ続きます。焼いた銀鱈に、ネギを乗せた「蔥燒銀鱈魚(Sauteed Silver Cod Fillet, Spring Onion, Soy Sauce)」は筆者一押しのメニューです。魚の焼き加減が絶妙なのはもちろん、上のネギと下のガーリックの味付けが、言葉で表現できないうまさだったのです。料理上級者であれば、どの香辛料を掛け合わせ、食材をどういうタイミングで調理するのか……など考えながら食すのも楽しいかもしれません。また、給仕の方も一流ですので、彼らに聞いてみるのもいいかもしれませんね。
写真右の辛そうな子羊も、辛さというよりも、複雑に絡み合うスパイスで旨味が引き出され、ラム特有の匂いが気になる人にも食べやすい一品です。肉がとても柔らかくジューシーです。
写真左:カニ、カニのたまご、ホタテ干し貝柱チャーハン「紅蟳米香(Crab Fried Rice, Crab Roe, Conpoy, Chicken, Duck, Mushroom)」©Hyatt Centric Victoria Harbour Hong Kong
写真右:名物のロブスターのチャーハン「尚萃招牌炒飯 (Signature Fried Rice, Diced Lobster, Scallop, Crab Meat, Vegetable, Spring Onion)」©Hong Kong LEI
モダンレストランは、最後の締めにくる、炭水化物もオシャレで豪華です。カニのチャーハンの盛り付けの美しさもさることながら、お店名物のロブスターチャーハンに散りばめられた細長い卵にもシェフのこだわりが見えます。もちろん、味もこだわり抜かれた絶品です。
そして、いよいよ最後。別腹という名の胃袋と共に、デザートの出番がやってきました。
写真左上から、エッグタルト(酥皮鴨蛋撻・Freshly Baked Flaky Crust Duck Egg Tart)、ピスタチオのスープ(開心果露・Sweetened Pistachio Cream)©Hong Kong LEI、マンゴープリン(鮮芒果布甸 ・Chilled Mango Pudding, Fresh Mango, Mango Jelly)©Hyatt Centric Victoria Harbour Hong Kong、自家製ゴマロール(手工芝麻卷・Housemade Sesame Roll, Toasted Sesame Seed)©Hong Kong LEI
左上から順番に、鴨の卵を使ったエッグタルト、ピスタチオクリーム、マンゴープリン、そして、白黒のクルクル巻は、白胡麻と黒胡麻ロールで、口の中でとろけます。西洋のデザートと違い、「甘さ控え目、風味豊か」なので、ついつい、いっぱい食べられてしまうところが罪作りですね。
いかがでしたでしょうか?「料理って芸術!」と思わされる数々のお料理が飛び出すレストラン、One Duck Lane。今回ご紹介したのは、豊富なメニューの中のほんの一部ですが、ぜひ、皆様も足を運んで、ご自身の目で、鼻で、舌で、心で、ゆっくり味わってくださいね。
なお、ランチやディナーセットもありますので、詳しくは、下記の予約ページからご参照ください。
One Duck Lane(尚萃軒)
住所:Hyatt Centric Victoria Harbour 2F (West Tower), 1 North Point Estate Lane
電話: (852) 3896 9896
時間:ランチ12:00-15:00、ディナー18:00-22:00 (月曜日定休)
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