2019/03/16
What is Tai Kwun?
19世紀に建てられた旧セントラル警察署内の建物が「歴史とアートの発信地」として
生まれ変わりました。
約10年の歳月を経た敷地内は、現代的なアート施設と、法定古墳に指定された裁判所
や刑務所施設が調和して、スペシャルな雰囲気を作り出しています。
開館は10AMから。施設をすべてまわろうと思うと、2−3時間は必要です。
階段の上り下りも多いので歩きやすい靴で訪れてくださいね。
今回は、大館に魅せられて!何度も訪れている大館フリークのLEIスタッフが
大館の魅力をお伝えします!
TAI KWUNへのアクセス
大館は入場無料。オープン当初は入場者数の制限があったため、ウェブサイトでの入場予約が必須でした。最近は必要ないことが多いです。
入場出入り口は5つありますが、中でも使いやすいのは以下の3つでしょうか。
1 中環 セントラルエレベーター
セントラルからエスカレーターを上がって
階段をあがると・・・もうそこは大館。
2 二つ目の入り口はOld Bailey street。当時は青い門でした。
脱獄したときや禁止物を持ち込んだ場合の処罰についての警告文が壁に残されています。
3 Hollywood road の入口。警察署が入り口にあります。入り口の左手は職員宿舎でした。
夜の撮影で見づらくてごめんなさい。
で、TAI KWUNの楽しみかたって?!
大館は、あなたらしい楽しみかたができる場所。
わたしは、「以前は、ここでどんなことが起きていたんだろう」なんて
思いを馳せながらのんびりお茶をするだけで、十分楽しいのですが
随所にある建物の情報も、じっくり読むと面白いですし、
いつも新しいイベントや展示物が見られるのも楽しみ。
「ここに、ホーチミンが服役していたの?!」
「香港でトラが捕えられた?」など、香港あるあるネタの宝庫です 笑。
ツアーに参加してみよう
とにかく効率よくまわって、詳しく知りたい!という方に、おすすめなのは
「TAI KWUN GUIDED TOURS」
ガイドによる45分間のツアーです。
残念ながら「英語と広東語のみ」ですが、面白い話が聞けますよ!
予約はこちらか、大館のアプリでもできます。
自分のペースでまわりたいなら
出入口や、インフォメンションセンターでリーフレットを入手するもよし、
大館アプリで、オーディオガイドを聞きながら歩くこともできます。
もちろん、気の向くまま散策するのもアリです!
それでは、大館の魅力を
① 歴史的建造物
②おすすめレストランやバー
③香港らしいショップ
④最先端のアートを感じるイベント
で紹介しましょう。
① 歴史的建造物
元刑務所・警察署を大館で体感!おすすめスポットはこちら!
1 警察總部大樓 The Headquarters Block
セントラルエレベーター入口から入って左手にあるのが、こちらの元警察署本部です。
本部ですから、警察署のトップの方々の部屋もあったようで、面談を控えて緊張する
警察官の絵や、当時の警察官採用条件なども展示されています。
治安が悪かった頃、香港住民だけでなくイギリス帝国各地から警察官を
応募したそうで、警察官は多国籍でした。
そのため。シーク教徒のための祈祷部屋や、それぞれの民族の警察官の食事
(インド人にはカレーなど)や、昔の制服の説明などの展示が見れますので
中に入ったら、迷わずに地下に降りてくださいね。
10年以上前までは、使われていた施設ですから、
当時を知る人たちのインタビュー動画もみれます。
2 營房大樓 Barracks Block
ショップやレストランが立ち並ぶこちら、大館オリジナルショップの奥にも
実は元武器庫が隠れています 笑。
拳銃置き場だったところで、ランカイフォンの出来事や
日本統治下の出来事についての展示などを見ることができます。
警察ヘルメットのデザインも、変わってきているのですね。
ランカイフォン事件の説明の裏は、、、拳銃置き場?
細い階段を上るとショップが立ち並びますが、途中警官の更衣室があったり
こちらもアーチ状のデザインが印象的な建物です。
3 B倉 B Hall
AからF倉まである建物の中でもB倉とD倉は、
当時の堀の中の世界を残し、展示されています。
特にB倉は、週末になると入場のために行列ができる人気スポット。
実はこのB倉の建設には、囚人たちが働かされたそうですが、
どんな気持ちだったのでしょう・・・・
それぞれの監獄内では、動く影で囚人の様子を表しています。
この手法が、秀逸!で面会を終えて泣き崩れる人、出所の日を今かと数える囚人など、
物悲しさが、じわじわと伝わってきます。
ガラス越し?に手をあわせる受刑者と面会者。電話でしか話せなかったよう。
日本占領下時代、日本を批判する活動をしていたため日本軍に捕らえられ、獄中生活を送っていた詩人「戴望舒」が獄中で書いた詩。
一人で訪れて、説明をじっくりと読みたい場所です。
4 オープンしたばかり!の中央裁判司署 Central Magistracy
実は、大館の入り口から離れた奥には裁判所まであります。
ちなみに、監獄長さんの家のお隣です。
監獄から裁判所まで、近すぎます。警察・監獄・司法が一つになっていますね。
英語では「all in one」という説明。
ちゃんリンシャンです。←これがわかったあなたは、私と同世代 (笑)。
法廷では、舞台の上にも上がれますので、裁判長気分も味わえます。
香港の麻薬を牛耳っていたNg Sik-ho の裁判や
賄賂や汚職にまみれていた警察署長官の裁判など、
当時世間を騒がせた事件が、ここで裁かれました。
裁判所の地下には、被告人の控え室?のようなものがあり、
そこから繋がるこの階段で法廷まで直接出られました。
Ng Sik-hoの奥さんの裁判で、この階段が話題になったそうです。
② おすすめレストランはこちら!
実は大館には、今話題のレストランが集結しているんです。
高級レストランから、カジュアルカフェまで様々なので、ぜひトライしてみて。
1デートや女子会におすすめ!なイギリス料理レストラン Statement
總部大樓の2階にあがり、中央のバーを隔てた西側にあるのがStatement 。
レセプションで名前を聞かれますので、先に予約をするのがベター。
東側には、中国料理レストランのThe Chinese Library です。
ダークな木目調で、ゴージャス、外の喧騒とは異空間な雰囲気はとにかく素敵!
テンションがあがること間違いなし。
平日ランチは、スターター・メイン・デザートから2コース288ドル。3コース328ドル。
夜はアラカルトがあります。
なんと言ってもオススメは、週末のフリーフローのついたブランチ 588ドル。
ヴーヴクリコ(!)のシャンパンやワインなど数種類のアルコールを自由に楽しめます。
元警察本部で、昼から酔っ払うって、なかなか良いじゃありませんか。
2 こだわり派ぞろいの中華料理レストラン3つ。どれにする?
一見和風?な落ち着いた内装が、日本人好み。
店内に置かれている画集や写真集も、日本人アーティストのものがちらほら。
料理は江南料理。オーガニック食材にこだわり、VEGANメニューもあり。
上海式飲茶が楽しめ、カフェでは上環にあるteakhaのお茶とケーキが楽しめます。
メニューはアラカルトのみ。週末のみBRUNCHメニューあり。
テーブルに盆栽?斬新なデザインです・・・
少しスパイシーな麻辣黑豚肉小籠包108ドル。4つ入りですが、撮影前に一ついただいてしまいました。
丁寧に作られた料理は、どれも美味!
食器やティーポットにもこだわりを感じます。
次回は、こちらのシフォンケーキと紅茶をいただきたい。
モダンにアレンジされた広東料理が楽しめます。
アート作品が飾られ、カラフルでエレガントな室内は、インスタ映えすると人気。
コロニアルスタイルのテラス席でも、食事やハイティーを楽しめます。
VEGANメニューやグルテンフリーメニューもあり。
メニューはアラカルトのみで、ランチのみ飲茶あり。
週末は、フリーフロー付きBRUNCHメニューがあります。
豆腐に辛めのミンチ肉がのった「辣肉醬凍豆腐」85ドル。
右は中にチャーシューが入ったパイ生地「义燒酥」85ドル。ポーションは小さめ。
總部大樓の2階にあり Statementと同じレストラングループAqua。
金鐘のPacific Placeでは「Dim Sum Library」も手がけています。
広東料理から上海料理、さまざまな地域の中華料理が楽しめます。
こちらは、またうかがっていないのでレポートできませんが、ランチコースは350ドルから。
3 元武器格納庫で、タイ料理?!
ここでビールを飲んでいる人は、何故かすごく気持ち良さそうに見える。
ミシュランシェフDavid Thompsonプロデュースのタイレストラン。
1階はバーと軽いスナック、2階はレストランになっています。
2階のレストランは、日本人にとっては塩味、酸味のきつい味付けという印象。
やっぱり1階で、昼からビール!が良さそうですな。
4 夜は、元牢獄バーでお酒を飲んじゃうのだ
大館に行ったことのある人でも、ここのバーの話をすると
「知らなかった!」という人が多い隠れ家的バー?
牢獄の横の壁を取り除いてあり、そこでお酒が飲めます。
壁に囲まれた感じが、なぜか落ち着くのも、
いつでも出られるとわかっているからかもしれませんね。
ドリンクと軽いおつまみを、廊下をへだてた向かい側の牢獄カウンターで(!)注文します。
瓶に入っているカクテルのデザインもオシャレ。
③香港土産もゲット。香港らしいお店があります
大館には、香港人デザイナーのものを扱う店も多数揃っています。
Barracks Block1階にあるビジターセンター隣接の
大館オリジナルショップのグッズはセンス高し!
香港モチーフのステッカーやテープも一つはゲットしたい。
3階にある「LOVERAMICS」も品揃え抜群。
セラミックだから丈夫な上に、モダンなデザインの食器は使いやすいものばかり。
このお皿、レストランで見たことがあるのでは?!キッチンタオルもおしゃれです!
香港の湿度で(?)くもってますけど 笑 ガラスの中のガーデン、テラリウムのショップも。
そのほかにも、テーラーメイドのお店や香港デザイナーのお店などが
主にBarracks Blockに集まっているので、気軽に入ってみてくださいね。
店員さんは、香港にも関わらず(?!)感じの良い方が多いですよ。
④香港最先端のアートを体感!
香港で一番アツいコンテンポラリーアート施設でもある大館。
「アート?よくわからん」というあなたも大丈夫です!
なんせ、お散歩しているだけで「あ、ダンスが始まってる」「あそこでは映画を上映している」という感じで、目に入ってきます。
映画上映
音楽の演奏
子供の参加できる工作イベント など
最新イベントは、こちらでチェックしてくださいね。
これまでには
プロジェクトマッピングや
敷地内のいろいろなところでの、香港バレエ団によるパフォーマンスなど、
新しい試みがすでにたくさん!行われました。
ということで、すっかり長くなってしまいましたが、
これでも、全体の3分の1もご紹介できていません。
「古い香港と、最先端が味わえる」大館、めいいっぱい楽しんでくださいね!
Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。
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