2024/11/25
今年もあっという間にクリスマスのシーズン。日本からミニチュア写真家で見立て作家の田中達也氏がクリスマスをテーマにした「The Big Little Christmas」展 をハーバーシティー内オーシャンセンターのギャラリーで開催中。最高に楽しく会話が増えそうな展示会ですので、友達や家族と一緒に訪れてみましょう!
田中さんは、2011年より「MINIATURE CALENDAR」というプロジェクトで、身の回りのものを別の視点から利用し、ミニチュアとして我々の日常を表現しています。しかも、1日も休まずSNSに作品を投稿。チョコレートをコンピューターに見立てたり、本を屋根に見立てたり、あっと驚く解釈が感動と笑いを誘い続けています。国内外での展覧会は100回を超え、「MINIATURE CALENDAR」は、これまでに270万人以上を動員。インスタグラムのフォロワー数は390万人を超えて、今もなお増え続けています。
田中さんといえばHong Kong LEIのカバーストーリーでもご紹介しています。彼のライフストーリーはこちらをご覧ください。
今回のクリスマスをテーマにした展示会は田中さんの無限のイマジネーションから出てきた25点。12月1日から12月25日までクリスマスをカウントダウンするアドベントカレンダーのように作品を紹介しています。
田中さんは「今回の作品の中には、オリジナルのものと、13年間で作ってきた作品の中からクリスマス風にアレンジしたものもあります」とのこと。カレンダーの12月25日にあてた作品が、オリジナルであり今回のハイライトになるそうで、ギフトボックスを高層ビルに見立てて香港のクリスマスの街並みを表現したそうです。制作風景(下)も特別に公開してくれました。
制作風景(上)
ギャラリーでは、ミニチュアの実物とアップにした写真パネルが並んでいます。パネルの上にある数字が日付になるそうです。
しかも今回はミニチュアだけでなく、ライフサイズのミニチュアがハーバーシティーの例年大注目されるクリスマスインスタレーションに登場。訪れる人を、ミニチュアクリスマスの世界でも楽しませてくれます。
こんなにユーモアたっぷりの作品を創造する田中さん、サービス精神も多め。とっても優しく、穏やかでお茶目です。(写真上左の作品をライフサイズにしたものが下、一緒に記念撮影も可能。
「The Big Little Christmas」の屋外インスタレーションは、オーシャンターミナルのフォアコートに全長28メートルの広さで設置されています。キャンディーケインのソリや、積み重ねられた本で作られた高さ5メートルの小屋など、厳選されたミニチュアが拡大され、写真撮影スポットが5か所設けられています。10メートルのクリスマスツリーはサンタクロースの帽子が変身したもの。今回の「The Big Little Christmas」は、田中さんが手がけたアート・インスタレーションとしては最大規模です。
田中さんに、ミニチュアをライフサイズにしたことで苦労されたことをお聞きしたら「訪れた人に自分が本当にミニチュアの中にいるような感覚になれるように、オブジェのミニチュア感を出すのに苦労して、何度も香港チームとやりとりしました。このプロジェクトは1年がかりで制作しましたが、本当にエンジンがかかったのが今年の9月。そこからの香港チームのスパートはすごかったです」と笑って答えくれました。展示会においては、現地スタッフと会場作りはあるにせよ、通常は1人で制作し、完成した作品を持ち込むそう。でも今回は香港のアートチームと一緒に1から制作するという、これまでと違う経験をしてとても新鮮だったそうです。「香港のチームは素晴らしかったです」と田中さん。
ハーバーシティーのクリスマスインスタレーションは、毎年香港の人々の楽しみのひとつでもあり、注目度も高め。今年は日本からモデルのKōkiさんも登場してオープニングを飾りました。
こちらの展示は2025年1月1日まで。お見逃しなく!
展示会場: ギャラリー:Gallery by the Harbour (Shop 207, Ocean Centre, Harbour City) ライフサイズ・インスタレーション:Ocean Terminal Forecourt, Harbour City |
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