2024/12/07
創業1932年の老舗うなぎ料理専門店「うなぎ四代目菊川」が、3年かけて作り上げた香港店を12月2日にオープンしました。これまでに日本国内に20店舗、台湾や韓国などのアジアに9店舗展開。2019年には愛知県にある第一号店がミシュランに選出されるなど、誰もが認める名店です。日本の食文化の伝統に裏付けられた本物の味と食感「パリッ、ふわ、とろ」を、香港でも愛知県の本店と全く同じ味で食べることができます。
今回香港進出に並々ならぬ思いを胸に、香港に移住し、自ら厨房の焼きや監督をするという代表の菊川雄平氏は香港の魅力と、香港に出店を決めた理由を「香港はラグジュアリーなホテルのレストランから経済的なローカル食まで幅の広さがとても面白いと思いました。そして香港は物価は高いが、良いものを求める人が多いこと、日本に近くマネージメントもしやすいことなどが香港に出店した理由です。このお店は愛知県の本店と雰囲気が似ていて、色々内覧しましたがやはりここに決めました。ここで良いチームを作ってお客様に良いサービスをしていきたい」と語りました。代表の菊川雄平氏
そんな日本の本店の雰囲気が漂う香港店では、うなぎは産地にこだわらず、その時期の最も脂ののりが良いうなぎを生きたまま仕入れ、注文が入ってから捌きます。そして、捌きたてのうなぎを備長炭の炭火で、高火力、短時間で焼き上げます。
ライブキッチンとなっている店内
レストランホールから厨房での調理をライブで見ることができるため、職人の熟練した技や焼き加減を間近で楽しむことができます。そして、うなぎはなんと言っても鮮度と焼き上がりが命。新鮮でかつ香ばしい焼きたてのうなぎがすぐにテーブルへ運ばれますので、間髪入れずに熱々を食べるのがおすすめ。
「うなぎ四代目菊川」が一押しする名物は「一本うなぎ」。一般的なものより一回り大きく肉厚なうなぎを丸ごと1本、蒸さずに焼き上げたもので、カットされずにそのまま提供されます。そのため皮のパリッと感と、ふわっとした身、そして食べた時のとろっとした濃厚な食感をより楽しめます。さっぱりとした秘伝のタレとのバランスも絶妙です。
「一本ひつまぶし」は、一本うなぎが食べやすいサイズにカットされて運ばれます。お重のようにそのまま食べても良し、薬味とともにだし汁をかけて食べても良し、うなぎのさまざまなおいしさを味わうことができます。
ひつまぶしのだし汁をかけて
そして今回Hong Kong LEIが強くおすすめするのが、「白焼き一本定」(写真下)。こちらはタレがついていないそのままのうなぎ一本がカットなしに提供されます。期待を裏切らずうなぎの「パリッ、ふわ、とろ」の食感に加えて、うなぎ自体の自然な甘味が口いっぱいに広がります。塩または白醤油、それにしょうが、わさび、削りたて山椒のお好きなものを添えて食べると、色々な風味を楽しむことができて特別感が増します。
うなぎと言えば山椒。山椒の実をその場で自分で削って使えるので、香りも格別です。
さて、香港で一番おいしいうなぎを提供するために、同店が要ともいう工程を特別に公開してくれたのでご紹介しましょう。
厨房の横にある「立場(たてば)」と呼ばれるうなぎの貯蔵施設。ここでは冷たい循環水を24時間放水した状態で生きたうなぎが保管されています。ここでうなぎを寝かせて泥を抜くことで、特有の臭みが取れて、よりおいしくなるそうです。また捌く時には冷やして仮死状態にしてから行うそうです。
「香港にいながら、日本と同品質のものをお届けする」ことにこだわりを持つ「うなぎ四代目菊川」。うなぎの卸問屋でもある同店の目利きで選りすぐったうなぎを、わたしたちは、極上の調理法でおいしく食べることができます。
お値段は定食がHK$240から。アラカルトでうなぎを丸ごと味わえる肝揚げや骨せんべいなどもあります。当面は昼も夜も同じメニューで提供するとのことです。「うなぎ四代目菊川」への行き方は、MTR銅鑼湾駅F出口から徒歩3分のLee Garden Oneへ。3階までエスカレーターで行き、そこから階段で4階に上がるか、地上階からエレベーターがおすすめ。
「うなぎ四代目菊川」香港銅鑼灣店
住所:Shop No.401A, 4/F., Lee Garden One, 33 Hysan Avenue, Causeway Bay
営業時間:11:00 – 15:00(L.O.14:30)17:30 – 21:00(L.O.20:30)
電話:3590-8997
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