2023/09/21
キャリアや生き方に悩む女性を応援している井上ひろみです。
少し前、海外在住の友人たちが同時期に日本に帰省するということで、東京で落ち合うことになりました。元香港在住者や今も香港に住んでいる人たちばかりで、話は大いに盛り上がったのですが、その中でA子さんがわたしに話をしたいと相談を持ちかけてきました。
A子さんは、日本で10年、香港では6年働いてきたキャリアウーマンでした。しかし、ご主人の帰任を機に会社を退職し、日本へ帰国しました。それから、5年ほど主婦をしていましたが、以前と同じように、また仕事がしたいと考えていました。
彼女は、わたしが10年以上のブランクがありながらも、アラフォーで再就職をし、2度目はアラフィフで他業界、他業種の再就職をしてきたのを知っているので興味津々だったのです。笑
A子さんは「5年もブランクがあるけど、社会復帰ができるのか?」「もう、年齢的に正社員はムリなのでは? 諦めた方がいいのでは」ととても悩んでいたのです。
彼女と似た悩みを持ち、経験をしてきたわたしは、過去、再就職した時の事や、復帰後の様子、悩みなどを伝えました。そして、彼女が本当に働きたくて、新しいキャリアを築きたいと深く願っているのもよくわかり、「働きたいのであれば、とにかく挑戦してみたら!」とA子さんの背中を押しました。
それから1ヶ月以上が経ちましたが、A子さんの環境は、すでに大きく変わっていたんです!これは、本当に驚きでした。彼女はとある外資系企業の正社員になっていたのです。もうバリバリ働いていた時のA子さんの顔になっていて、頼もしい!
ということで、今回は、A子さんの経験を通して「ブランクがあっても仕事でチャンスを掴む人の特徴」というテーマでお届けをします。
1、思いが定まったら、すぐ行動へ移す
その後、話を聞いてみると、正社員になるまでに、時間がかからなかったことがわかりました。ブランク5年というのが1番不安でしたが、まずは派遣会社に登録をしたのです。「ブランクが長いアラフィフの女性に、いきなり正社員の話なんてないだろうし、いきなり完全復帰する自信もなかったから」とA子さん。
するとある外資系企業から大至急案件で、経験のある人を1か月ほど手伝ってもらうために雇いたいという話がきたそう。1か月だけなら、5年ぶりの社会復帰の慣らしとしてはちょうどいいとOKをしたそうです。
実は、経験のない仕事ではあったけど、前職で先輩がやっているのを見てきたので、「なんとかなる」と思ったことと、彼女は英語ができたので「きっと役に立つ」、とにかく1ヶ月だけやってみようと思ったのです。
2、ニーズを読み自主的に動く
出社して、とても驚いたそうです。会社はもう修羅場そのもの!
忙しく、スピードも要求されるような職場に、いきなり放り込まれたA子さん。初日から残業で夜9時まで働いたそうです! そんな環境の中、仕事はなかなか教えてもらえません。カオス状態だったそう。
彼女は、自分で何ができるか考えてみようと思い、観察し、そこで、業務や携わっている人たちに役に立つ資料を作成し準備しました。「あればみんな助かるのでは?」と思い作りました。その作った資料のおかげで、現場が整理され秩序が戻り、カオス状態から解放されたのです。経営陣も現状把握ができるようになりとても役に立ったそうです。
3、真摯に取り組む姿勢
契約社員としての契約の1か月が終了する頃、会社から呼び出されました。なんと「これからもウチで働きませんか? ぜひ、残って欲しいのです。社員になりませんか?」という話で 、A子さんは承諾し正社員になりました。
ある方は、A子さんのことを「運が良かったのよ!」と言いますが、それだけでなく一生懸命で真面目に働く姿勢、「会社やチームのために何ができるのか」と自分で考え実行し行動したことが、大きく評価されたのでしょう。そして、会社の方々に一緒に働きたいと思わせたのでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
しばらく悩んでいたA子さんでしたが、自分自身が正直に「働きたい!」と思う心に従い、覚悟を決めたら、すぐに行動へ移し、自主的に考えながら現場のニーズに応え、目の前の仕事に真摯に取り組み、年齢やブランクで諦めそうになっていた正社員になることを叶えました。
いつからでも遅すぎることはありませんし、どんなチャンスが待っているかわかりません。ただ、確かなのは、挑戦する人だけが手にすることができる未来があるのです。
年齢、環境、あなたの思いで、制限をかけてしまうのはやめてみましょう。
いつも頑張るあなたを応援します。
井上ひろみ
1997年より香港移住。ふたりの子どもに恵まれ、最初の10年間を子育てに邁進。香港人社会にどっぷり浸かったディープな主婦時代を送り、その後、12年間のブランクを経て社会復帰。14年間に3社の大手日系企業にてアジアを中心にグローバルな仕事、マネージメントの経験とキャリアを積む。
海外でブランクがある中からの仕事やキャリアに悩んだり、プライベートと仕事のバランスに迷ったりしてきた経験を通して、 同じように悩んでいる方の支援をしたいと2021年 Cannan Life & Work Design Lab設立。 現在は、高齢の父の面倒を見るため日本へ拠点を移し、活動中。
Inoue Hiromi Instagram
Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。
コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください