2020/06/12
5月下旬から香港の学校も再開し始め、お子さんと共に日本から香港へ戻ってこられる方が増えてきました。しかしまだ日本に滞在しながら香港へ戻る時期をお考えの方もいらっしゃると思います。「検疫と隔離がネックなんだよな」という方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、私、LEIの編集部スタッフが5月中旬に体験した検疫、隔離の状況をお伝えしたいと思います。ただ、香港入境者に対する検疫は既に数ヶ月実施されており、この記事をお読みの方もご友人やSNSなどで検疫、隔離の内容や流れは大体ご存知の方も多いはず。なので、ここでは私自身が事前に得ていた情報と実際自分が体験したことの比較も織り交ぜながら以下のポイントを3回に分けてお届けいたします。
ポイントはー
★成田空港到着前に準備した方が良い物、それは食糧!
★日本からの大量荷物はEMSで送った方が検疫時の移動が楽
★検疫所で約6時間待機かホテル1泊かは当日決まる?
★ 香港は唾液検査だからセルフ。痛くない
★ Regal Oriental Hotel(富豪東方酒店)での1泊
★ ホテルから自宅へ移動
★ 自宅で2週間の隔離スタート。抜き打ち連絡は人それぞれ
★ 隔離12日目の検体提出方法
★ 隔離生活の盲点、オンラインショッピングで日本のクレカが使えない⁉︎
★ 無事隔離終了。リストバンドを外し、アプリを削除
★成田空港到着前に準備した方が良い物、それは食糧!
これは事前情報がなかったら検疫の待機時間をしのぐのが辛かったと思います。教えてくれた友人に感謝!
成田空港内のショップは軒並み臨時休業中。お土産や免税品は買えません(現在は一部オープンしているショップもありますが、早朝はやっていない所がほとんど)。
搭乗口付近に自販機はあるので飲料は確保できますが食べる物に関しては、成田空港に着く前に買っておいた方がいいです。私が見た限りですが、成田空港ビルに入ってから開いていたコンビニは1店舗だけでした。
検疫所で検査結果を約6時間待つ場合は、サンドイッチと水が提供されますが、午前中に機内食を食べて以降、夜9時くらいまでサンドイッチだけでしのぐのは辛いと思います。また、ホテルで1泊待機になった場合も、提供される夕食と朝食が口に合わないかもしれないので、カップラーメンやパン、スナックなどを買っておくのがおすすめです。
検疫所待機かホテル泊かは香港空港に着いてからのお楽しみ(⁉︎)なので、多めの食糧を事前用意し、さらに言えば、お湯がないと食べられないカップラーメンはスーツケースに、パンやスナックは機内持ち込みの手荷物に入れた方がいいです。検疫所待機の場合は、スーツケースのような大きい荷物は所定の場所に預けるため、気軽に荷物を出し入れできないようです。
ちなみに私はホテル泊だったのですが、夕飯は「Pork or Fish」と聞かれて肉を選びました。おかずは豚の角煮とちんげん菜でした。温かいお弁当で私は美味しくいただきましたが、八角の風味が苦手な我が子はあまり食べませんでした。翌朝食は、堅いパンとリンゴ。途中まで食べましたがやっぱり堅い……。朝食は持ってきたカップラーメンにしました。リンゴは自宅に持ち帰り、隔離中にいただきました。
★日本からの大量荷物はEMSで送った方が検疫時の移動が楽。
友人から「スーツケース2つとダンボール2つを持って香港に戻ってきたけど、検疫所に行くシャトルバスでの荷物の運び出しや移動で時間がかかるし大変だった」と聞いていたので、私は日本で買った生活用品や本などはEMS(国際スピード郵便)で送りました。通常は香港へは中1日で届きますが、郵便局員に「コロナの影響で今は日本国内を出発するのに1、2週間かかると思います」と言われました。致し方なしと思いながら送るも蓋を開けてみれば通常通りの中1日で香港の自宅へ届いていました。送料はかかりますが検疫所やホテル移動時に身軽に動けて良かったと思います。
★検疫所で約6時間待機かホテル1泊かは当日決まる?
4月22日から香港入境者全員に検疫が実施され、以下のようなルールになりました。
・午前中に空港に到着した人→ Asia World Expoの検疫所で約6時間待機して検査結果を待ち、陰性なら自宅に帰れる
・午後以降に空港に到着した人→ 検疫所で唾液検査後、指定ホテルで1泊し、陰性なら自宅に帰れる
しかし4月下旬に香港に戻った友人は、午後に到着したのに6時間待機組になってしまいました。午後2時前に香港空港に到着したのに帰宅できたのは午後11時だったそうです。さらに私よりちょうど1週間早い同じ曜日の同じ便で戻った友人も待機組になり、「私も待機組か。どうやって暇を潰そう」と思いあぐねていました。
ところが当日、香港空港の検疫手続きのブースで担当スタッフが私の書類に、「Regal Oriental Hotel」のハンコを押して、「あなた方は今日唾液検査後にこのホテルに一泊しなければなりません」と説明し始めました。ここで初めて自分がどちらのコースになるか分かったのです。その後、空港からシャトルバスに乗り検疫所に着きましたが、エキスポの大きな会場には既に多くの6時間待機組がいて、見た感じでは用意された席が満席のようでした。日々の入境者数に変動があるので、待機用の席が満席になった時点でホテル組に回されるのではないかと思います。
なので、どちらのコースになってもいいように事前準備は必要です。
◯ 6時間待機の場合;飲食物、本やタブレット(充電が切れないよう対策も)、イヤホン、寒さ対策(長時間いると冷房が寒く感じる)など
◯ ホテル泊の場合;飲食物(ホテルに行くまでに検疫所で1、2時間待たされます)、携帯充電用変換プラグ(ホテルには香港仕様の三ッ穴コンセントしかありませんでした)。
★ 香港は唾液検査だからセルフ。痛くない
検疫所で検査キットを渡され、採取方法について口頭説明(英語)と巨大スクリーンでの映像説明があります。その後、指定ブースへ行き各自で唾液採取。小学生の我が子は、検疫など初めてのことで(私もですが)緊張してしまい、やり方は簡単なのに手間取っていました。唾液を喉の深いところから出すのですが、なかなか上手くいかず、「こんな少しの量で大丈夫かな?」と思いながらも提出(隔離12日目にも自宅で唾液採取しないといけないのですが、その時も少しの量になってしまいました。汗)。唾液検査は自分で出来て、痛くないのがいいですね。その分多くの人が検査でき合理的だと思いました。日本も6月から唾液検査が始まったようです。
写真は隔離12日目の検体袋ですが、検疫所でも同じようなキットが除菌シートと共に配られます。
2回目に続く〜
2回目のお話
https://hongkonglei.com/quarantine2/
★ Regal Oriental Hotel(富豪東方酒店)での1泊
★ ホテルから自宅へ移動
★ 自宅で2週間の隔離スタート。抜き打ち連絡は人それぞれ
最終回
https://hongkonglei.com/quarantine3/
★ 隔離12日目の検体提出方法
★ 隔離生活の盲点、オンラインショッピングで日本のクレカが使えない⁉︎
★ 無事隔離終了。リストバンドを外し、アプリを削除
Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。
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