2020/07/15

みなさん。お元気ですか?キリです!

いよいよ真夏に入りますが、熱中症を予防するために皆さんも水分摂取など気をつけましょう。

夏といえば、やっぱり市場で売っている赤くて丸いライチが食べたくなりますね。私の立っている後ろにあるビルに街市が入っていて、新鮮なライチが購入できますよ!ぜひ立ち寄ってみてください。

さて、今日は香港の古い市場が集中する地区「西營盤」(サイインプン)エリアを散策、シェアしたいと思います。

西營盤は坂道が多い場所。まずは、こちらわたしが立っている坂道を歩きましょう。

最近、香港ネスレ(雀巢飲品)が新しいCMを発表しました。主人公が自転車に乗って走っていた坂は香港で最も険しい坂と言われているそうです。

次に、19世期明治の日本人が香港にご縁がある文化財を紹介したいと思います。

第二街の突き当たりは、1904年イギリス植民地政府によって建設された銭湯が見られます。ではこの銭湯にまつわる話を少し。

今はともかく、昔の香港でも人口密度が高くて住民が密集して暮らしているので、衛生状態も悪かったのです。

19世期末期の香港はペストが蔓延したため大勢の市民が亡くなりました。この伝染病の際に、北里柴三郎をはじめ日本人の医師団が香港へ来て、病の究明に命がけで取り組み、問題を解決したとのことです。

銭湯の近くにあるのは旧贊育醫院の古い建物です。ペストの感染を防ぐため政府は銭湯だけではなく、病院まで建てました。1909年建てられた旧贊育醫院は赤煉瓦でヨーロッパ風が溢れる文化財として地元の方に愛されています。病院は2005年に医療使命が終わってから、香港歴史文化保存に力を入れる団体「長春社文化古蹟資源中心」の事務所に変わりました。私もこの素敵な建物でセミナーを開いたことがあります。

 

それから、西營盤で見つけた面白い商品をご紹介します。

① 「萬壽無疆」お茶碗

歩道に店舗さえなく、そのまま食器を売るおじさんがいます。とても香港っぽい人気のニワトリのお茶碗や「萬壽無疆」食器などがあります。場所は、翠苑餐廳(西環西營盤正街23-25號)の向かい側に通常オープンしているそうです。

② 懐かしい子ども用ハンカチ

坂道をあがりきったところにある小さいお店は今でも子ども向けハンカチを売っています。驚く事にデザインはもとより、値段も昔のままです。ハンカチ好きな人はぜひどうぞ。

③ 香港スポンジケーキ

ふわふわで幸せな気持ちになる名物の香港式スポンジケーキは「華爾登餅店」と決まっています。1984年創業のパン屋さんで、昔の味を大切にするため、わざわざ西營盤へ買いに足を運ぶ人がたくさんいるそうです。住所:德輔道西390-392號地下D舖

 

夏は暑くてあまり外出したくないので、高街にある伝説のお化け屋敷とイギリス国王King George V 記念公園も見学したかったですが諦めました。(笑)

涼しくなったらまた行きたいと思います。続きをお楽しみに!


キリ
日本語教師で旅行作家。特に日本が大好きで年に10回以上は訪れる。著書に『Kiri的東瀛文化觀察手帳』(2017)、『日本一人旅』(2019)がある。香港の誠品商務三聯などの書店で購入可能。
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