2022/01/15


~わたしたちのカラダは食べたものでできています~

本物の食材を求めて。日本の伝統調味料をお伝えするコラム。~甘味について~

秋から冬にかけては乾燥の季節。風邪対策には保湿することはとっても大切です。
砂糖には保湿効果があります。喉が痛い時にはのど飴をなめたり、トルコやモロッコなどの暑く乾燥した地域で、たっぷり砂糖をいれた甘いミントティーをのんだりするのも、身体に潤いが必要だからです。

保湿効果があるために、砂糖は摂りすぎると逆にむくみになったりして、身体に負担もかかります。だからこそ、砂糖は効能を知って自分の体調にあわせたり、調理に使うなどしていきましょう。

■中医学・薬膳でみる甘味について

中医学・薬膳では、白砂糖、黒糖、氷砂糖など、いくつかの分類に分けられ、寒熱に大きな違いがあり、効能も異なります。主な砂糖の働きとしては、体内に余分な水分をため込む、【潤】の働きがあります。

わたしたちが日常食べている白砂糖は、特に潤う働きがあり、身体も冷やします。むくみやすい人は砂糖のとりすぎは注意が必要です。

秋から冬にかけてなど、身体の乾燥、特に肺が乾燥、空咳がある時などは、氷砂糖を一口とると喉が潤いやすいです。香港でも糖水などの甘味には氷砂糖をよく使いますね。わたしも空気が乾燥しているときは、氷砂糖を常備しています。

同じ甘みでも、黒糖は体を温めて、【散】の働きから、寒気を追い払うとされています。産後の回復や、血行をよくしてお腹を温めるとされ、冷えからくる月経痛や月経不順、体力がなく、消化吸収力が落ちている時、鬱気分の時にもつかわれます。

また、甘みは、筋肉や心の緊張を緩める働きがあると考えています(※穀物類やかぼちゃ、さつまいもなどの自然の甘みがあるものを指しています)。緊張しているときに、甘味を食べたくなるのはこの働きからなのです。
緊張をほぐしたい時など、冷やさない甘味として黒糖を利用したり、身体にあわせて選んでみましょう。

■薬膳からみる甘味の分類と働き


参考文献:実用中医薬膳学 辰巳洋・現代の食卓に活かす食物性味表・東方栄養新書
※文献により解釈は変わります

昔、砂糖は薬として扱われていました。薬膳の視点でみると、それがよくわかりますね。
砂糖のとりすぎは前回のコラムで書いたように、体への負担も大きくおすすめしていませんが、働きや効能を考えて、上手に利用できたらいいですね。

食べ物をおいしいなどの味覚(脳)の欲求だけに惑わされずに、考え選ぶ視点をもつことが大切です。
自分の体の声を聴くことができるようになることが、健康への近道です。

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~毎日のごはんで身体を調える~ 自然食療法家・国際薬膳師・マクロビオティック講師KYOKO
毎日のごはんが、明日の自分をつくる。薬膳マクロビオティック教室では「料理+考える力」を大切にしています。多角的視点で、体調・体質・季節にあわせた食材の選び方や調理法を学びます。生徒さんの様々な体調の質問を皆で読み解き、身体の声が聞こえるようになることが目標です。※現在は香港教室は休校。大阪にて、薬膳マクロビオティック料理教室を開催中。

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