2023/08/24

こんにちは。観光地で有名なピークですが、ハイキングに行く人も多いですね。今回はピークからほど近いLugard Roadにある亀の形をした岩を見に行くハイキングへ香港人夫のペドロが行ってきました。題して、「『ピーク石亀伝説』亀の形をした岩を探すハイキング、High West （西高山）～Victoria Peak （扯旗山）～Mount Kellett （加烈山）」です。

この亀の形をした岩があること、それにまつわる伝説があるのを今回わたしも初めて知りました。諸説ありますが、一番元になっている伝説は、800年前の風水師がこの亀の岩を見て、亀がピークへ登っているように見える、これは頂上に達する頃に香港に災害などの大きな災いが起きると予言しました。亀の歩く速さと距離から考えて、災いが起こるのが１万年後という説やもう少し短いという説があります。災いを避けるためには、海に向いて歩くよう向きを変える、もしくは亀の首自体を切り落とす、と風水師は言ったのでした。

その風水を元にして作られたのが、亀の形をしている湾仔のコンベンションセンターと亀の卵の形をしている九龍島のスペースミュージアムです。その二つに亀を注目させ、海に降りてこさせるということだそうです。実際現在の亀の形をした岩を昔の写真と比べると、首が短くなっています。

また、のちにこの風水師と別の説も出てきて、海側に下りるのも災いが起きるということで、亀の甲羅の部分に鎖が通せるような突起がつけられています。正式な政府発表はないようですが、政府がつけたものと思われます。広東語ですがYou tubeなどでピークの石亀伝説についての解説がありますので、興味がある方は「大平山　石亀」で検索してみてください。

その亀の岩を見るために、香港人夫はセントラルのピークトラム駅からまずはHigh West （西高山）を目指し歩きました。ここまでは50分ほど。

そこからピークギャラリアを目指し、Lugard Roadを通り、Mount Kellet（加烈山）まで途中写真を撮りながらゆっくりと約２時間半の行程でした。このルートはピークにショッピングモールもあるし、子連れでも行きやすいですね。亀の岩は観光地化されていませんので、詳しい場所は伏せておきます。

※ 27回続いた「ダーリンは香港人 李家の休日」コラムですが、今回を持ちましてしばらくお休みさせていただくことになりました。今までお読みいただきありがとうございました。

田上えり

2004年来港。香港の造園家３代目に嫁いで18年目。家族は香港人の夫と娘一人。日本でメーカー勤務、香港にてピアノ講師を経て、2020年３月まで7年間リトミック教室を主宰。現在はK.K.Gardenでプリザーブドフラワー販売、リボンとハーバリウムのレッスン・販売に従事。K.K.Gardenのブログameblo.jp/kkgardenhk

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