2024/03/10

こんにちは。沙季です。

F&Bカンパニーの商品開発として香港ワーママ生活を経て、去年末地元仙台に移住し、実家で両親と息子の4人で暮らしています。

第11回目のコラムではわたしが香港を去る理由を綴っているのでよろしければご覧ください。

 

やり残した夢

香港を去ると決めた時、わたしにはやり残したことがたくさんありました。

その中のひとつが外国人ヘルパー向けの和食レッスン。

 

異国の家庭料理を作るということ

このコラムでもよく登場する我が家のヘルパーさんはフィリピン出身で、日本人家庭に勤めるのは初めて。

日本人家庭で長く勤めた経験のあるヘルパーさんならある程度知識があるかもしれませんが、そうでない場合、全てが初めて目にするものばかりです。

 

例えば納豆ひとつとっても、パックの開け方、子ども用には基本からしを入れないこと、よくかき混ぜること、主にごはんに乗せて食べる事など。知らなくて当たり前。

なぜこんなにネバネバしてるの? 気持ち悪い!と思う方も多いでしょう。

 

第3回ヘルパーさんとわたしの世界にひとつだけのレシピブック

でもお話ししたのですが、我が家では主に息子のごはんを毎日作って欲しかった為、時間のある時は料理レッスンをし、出来上がったら写真を撮って試食。

というように2人でコツコツレシピブックを作っていました。

ごはん、野菜、お肉、卵が一度に摂れて、子どもも喜んで食べるので、オムライスはよく作ってもらいました。次第にケチャップで顔を描いたり、具をアレンジしてくれるようになり、今では彼女の得意料理の一つです。

 

彼女は教えれば教えるほど上達し、料理も好きになったと言ってくれました。

でも、今となればもっともっと教えたかった。と悔やまれます。

 

異国で1人がんばる彼女たち

我が家のヘルパーさんは、よく袋いっぱいのピーナッツを買ってきて食べていたのですが、わたしや息子にもいつも気前よくお裾分けしてくれました。

 

「ピーナッツよく食べてるよね」と聞くと、「はい。母がピーナッツを育てるのが得意で、小さい頃からよく食べていたんです」と笑顔で答えてくれました。

日常のいくつもの些細な出来事から彼女の人柄や故郷への思いが感じられて。

素敵な子を雇用できてよかったという思いと同時に、彼女が早く家族の元へ帰れますように。

香港にいる間はできるだけ良い環境で働けますようにと本気で願いました。

 

ヘルパーさん達はお金を稼ぎに香港に来ています。

愛する家族のため、少しでも多くのお金を送金したいとみんな思っているでしょう。

稼がずに帰るわけにはいかない。と、自分に合わない環境でも無理して働いている方もたくさんいます。

なので、料理の実力をつけて自分に自信を持ち、雇い主さんにも貢献でき、雇用先での生活やお給料が少しでも良くなるお手伝いができたらと思ったのです。

 

何もできていない現実

そんな思いはありつつ行動に移す前に帰国を決めてしまったので、最後に駆け込みでも何かしたいと急いでヘルパーレッスンを企画しました。

残された時間を考えると、3回のレッスンが限界。

その貴重な3回は、一番の目的であるヘルパーさんの為になるレッスンがしたいと思い、本当に学びたい人が参加できるよう完全無料のボランティアで行うことに。

 

まずは、わたしもお世話になったヘルパーエージェント「HKO Arigatoo Limited」さんへ相談してみました。

(HKOさんはLEIでもコラムを連載されていました。ヘルパーさんがいる香港生活 – 香港で暮らす編集者が送るカルチャー、イベント情報 HONG KONG LEI)

そこで経験に基づくアドバイスをたくさんいただき、本当に学びたい方だけに絞るため、知り合いのヘルパーさんや、エージェントさんから見て学ぶ意欲のあるヘルパーさんにだけお声をかけました。

結果、30名近くのヘルパーさんに参加していただきましたが、キャンセルは1人もなく、皆さん楽しく真剣に学んでくださいました。

こんな笑顔が見られてよかった。

 

いざ開催へ

さて、条件は揃った。

その頃、仕事はもちろんフルタイム勤務で、その他にも帰国準備があれこれありましたが、絶対に諦めたくない。

残されたわずかな香港生活は突っ走り、日本に帰ったら飽きるほど寝よう。と心に決め計画をスタートさせました。

次回、ヘルパーレッスン開催編に続きます。

 

それでは今回も読んでいただきありがとうございました。

また次回もお待ちしております!

※コラム内の写真は掲載許可をいただいています。

筆者プロフィール

沙季(Saki)

東京の大手料理教室で講師を5年程務め、
その後独立。妊娠出産を機に湘南へ移住し、
レシピ開発やフードコーディネーターとして活動。
2022年香港に移住。
某日系F&B Companyにメニュー開発者として所属。
息子とヘルパーさんと3人で暮らしながら仕事をしていたが、2023年末に仙台へ移住。
フリーランスでレシピ開発や料理講師、モダン金継ぎ講師などを行う。

instagram https://www.instagram.com/_sakioo_

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