2024/01/07
今回は、ムダ毛の正しい処理方法をお知らせしたいと思います。
一般的に「ムダ毛」と言われますが、太古の時代のわたしたちには「ムダ毛」という見方はなかったと思われます。脇毛は腋窩リンパなどを守る役目があったり、脇毛やアンダーヘアからは異性を惹きつけるフェロモンを汗と共に毛を伝って拡散させる働きがあったとされています。
現代では、異性を惹きつけるのにフェロモンを拡散する毛を使わなくても言葉で伝えられますし、パンツを穿く時代になってますから(笑)、アンダーヘアで惹きつけたり、守ったりする必要がないので、「ムダ毛」と言われるようになったと考えられております。
知ってるようで意外と知らないムダ毛の正しい処理方法。
ついつい習慣化してる事が殆どで、それが間違ってる事も多々あります。
あなたの処理方法は大丈夫でしょうか?
ムダ毛の処理には大きく分けて以下の方法があります。
⚫︎抜く事(毛抜きなど)
⚫︎溶かす事(除毛剤や脱色剤など)
⚫︎剃る事(T字などのカミソリ系や電池シェーバー系など)
上記のいずれも、皆さん経験があるかと思います。
一番してはいけない方法は、上記のどの方法にしても、
✖️頻繁にする事
✖️ツルツルになるまで剃る事
です。
除毛剤や脱色剤などの薬剤を使用した方法は、強いアルカリ性の化学物質を使用してますので、常用して処理していると、毛乳頭のある根元の部分を化学物質が毛穴から染み込み、タンパク質に変性を引き起こし毛足の長い毛が生えてくるようになります。目立たなくしたいのに、使用を止めたら毛がフサフサになって逆に目立つようになります。本末転倒ですよね。
カウンセリングに来店されて腕の毛が一目見てフサフサだったら「よく脱色か、除毛クリームで毛を処理してませんでしたか?」と尋ねると「え! はい、その通りです。何で分かるんですか?」と、ビックリされますが、たくさんそのような方を見てきてるからです。
又お肌の弱い方ならかぶれを引き起こし、治癒するのにかなりの時間がかかってしまう場合もあります。
価格も手頃だし、つい常用しがちですが止めた後もお肌の調子が悪くなる場合もあるので、わたしとしては一番避けて欲しい毛の処理方法です。
もう一つ避けて欲しい毛の処理方法は、カミソリなどでツルツルになるまで剃る事です。
殆どがシャワーなど浴室で石鹸で泡立って滑りの良くなってるところに、カミソリでツルツルなるまで剃っています。
洗い流してツルツルになってるか、チェックしたりします。
濡れた状態でカミソリで剃る事は、お肌の表面の角質まで剃ってしまっているのです。
お風呂から上がったあと、剃った箇所(特にひざ下が多い)の皮膚が突っ張ったりしてませんか?
ツッパリ感をしょっちゅう感じていると、そのツッパリ感が刺激となり脳に指令を出し、いつの間にか毛が太くなったりしてくるのです。
1週間や10日ごとに、特にひざ下を剃らずにおれない方、昔を思い出してみて下さい。昔から今のようなしっかりした毛を剃ってたでしょうか?
ツルツルに剃ると皮膚も乾燥し硬くなります。脱毛して毛を無くして剃らなくて良くなると、お肌も柔らかくなり毛穴もキメが整います。
口周り、特に口上部の毛が気になってほぼ毎日、メイク前にカミソリを当てて剃ってられる方も意外と多いです。
若いうちはまだ症状が現れにくいですが、老眼になって来てほぼ毎日剃っていると、だんだん口上部に細かなシワが入るようになり、そのシワが深く刻まれていく事になります。老眼だから、口上部の毛が見えない、生えてたら恥ずかしいからと言う理由で毎日剃られるのですが、細かなシワが刻まれる方が嫌ですよね。口上部もなるべくカミソリは使わない方が良いです。こちらも脱毛してしまえば剃らなくてよくなります。
皮膚の黒ずみは、例えば脇の毛を頻繁に抜いてたり、お風呂のついでにほぼ毎日のようにカミソリで剃ってる方に多く見られます。こちらも「剃る」と言う行為が無くなればある程度はターンオーバーによって黒ずみを改善する事ができます。
では最後に、1番良いムダ毛の処理方法は? と言うと、電動シェーバーで、皮膚の上を滑らせるように毛をカットする感じで剃る事です。ツルツルにはしません。毛にもお肌にもダメージを与えない剃り方になります。剃った後も保湿をお忘れなく。。。
毛の処理方法は、第二次性徴期が始まるティーンエイジャーから気になり始めるのに、保健体育などの科目で何故か取り上げて貰えないままです。
次回はティーンエイジャーの脱毛についてお話ししたいと思います。
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西田美保
2000年京都で初の「京都レーザークリニーク」を歯科医師の元夫と経営する。2002年香港で初の日系脱毛専門店「NISHIDA IPL PROFESSIONAL CENTRE」を立ち上げる。2024年で香港22年目を迎える。他の脱毛店では真似のできないオリジナルメソッドで無毛に導いてゆく。元歯科衛生士。AEA認定エステティシャン。
Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。
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