2021/11/15

地下鉄開発につれて、駅の数が多く増えました。小さい子どもは電車が好きな場合が多いので、今日は新しくできた「宋皇臺」駅近くの穴場を皆さんにご紹介したいと思います。

まず、宋王台と言えば、史跡の印象が強いのではないでしょうか。南宋の端宗と衛王の２人の幼君が休息をとった場所として言い伝えられている場所で、本来は旧啓徳空港の中の石碑でした。第二次大戦後、植民地政府の空港拡張計画が進んだため、宋王台の石碑は馬頭囲の宋王台花園（1960年開園）に移設され、石碑も小さくなったそうです。

母校は近くにあるため、石碑を見るとすごく懐かしく感じられます。昔あまり人気がなかった石碑が今は毎日観光客が溢れるほどになった風景を見て、不思議だと思えてならないです。

古い街が発展とともに整備され、宋皇臺駅を中心として、周辺もおしゃれになりました。

「大和堂」は元々古い薬屋で人気を集めています。

マンニングやワトソンズ等のドラッグストアチェーンで直接薬を買って飲むのが今は大半ですが、漢方医の先生に診てもらったら、血行まで良くなると言われていますので、うちの母も漢方薬を飲んでいます。

しかし、今の「大和堂」は漢方医として知られているわけではありません。古い街のリニューアルに従って、伝統的な建物のままおしゃれなカフェになりました。「百子櫃」と呼ばれる箪笥を初め、錆だらけの鏡看板なども若者に注目されているようです。Instagramで検索してみたら、思った通り地元の有名なインスタ映えの名所に間違いありません。

大和堂のメニューは茶餐廳料理をもとにして作られた面白くて新しい料理が多いです。ランチを食べたいわたしは「三文魚子松露炒蛋多士」を注文しました（英語メニューあり）。普通の茶餐廳よりずっと高い値段ですが、おいしかったです。

中華風カフェが有名なのに対して、大正末から昭和にかけてデザインされた「Yukkuri」というカフェも話題になっています。

骨董品とみられる家具が揃っていて、しかも席が少ないため、静かで落ち着いた雰囲気が言葉では表せない魅力です。

どこから見ても、お菓子セットは枯山水みたいです。温かいお茶は日本の旬のお茶で、心まで温めてくれました。

「Yukkuri」は凄い行列ができるお店ですが、ネット上でちゃんと席が取れるので、先にホームページで予約しておいたら安心です（簡単な英語で大丈夫）。

実は、「Yukkuri」はただのカフェではありません。食事できるエリアに入る前に、雑貨や骨董品がたくさん置いてあるお店です。

この前どこかでインタビューを見たことがありますが、店主は30代の香港人男性で、日本の骨董品が大好きなので日本へ研修に行ったそうです。
江戸時代から令和時代までの日本職人の製品が見られること、とてもすばらしいと思います。買わなくても見学の軽い気持ちで入っても大歓迎だそうです。

最後にご紹介するのは、写真等がありませんが、これから行きたいと思っている「下北沢昭和風レストラン」です。

地元の友達から聞きましたが、この間「渋い洋食屋」というお店がオープンしました。手作りのバーガーがとてもおいしいし、たまごプリンも昭和を感じさせる味だったそうです。

こちらの店もホームページで予約しなければ食べられない人気の店で、私は１ヶ月後の予約ができました。行ける日が楽しみです。

大和堂：九龍城衙前塱道24號地舖
オンライン予約できません

Yukkuri：九龍城太子道西424號
オンライン予約：https://inline.app/booking/-Mfev1LBELLfsGkQMEcv:inline-live-2/-Mfev1sytPk0rPtWqLDl

渋い洋食屋：九龍城侯王道22號地舖
オンライン予約：https://inline.app/booking/shibui/klc?language=zh-hk&fbclid=IwAR0Q7VqQQxFctzG7a57Us-8PxpslY_niyx8dojutaVL_qVHD-UsmPL_Nbmw

キリ
日本語教師で旅行作家。特に日本が大好きで年に10回以上は訪れる。著書に『Kiri的東瀛文化觀察手帳』（2017）、『日本一人旅』（2019）がある。香港の誠品商務三聯などの書店で購入可能。
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