2017/11/26
去る11月16日、ファッションプロデューサー・服飾戦略家の鴫原弘子さんによる特別セミナー「服飾戦略の第一人者が語る 人生が輝く装い方」が、和僑会で行われました。
服飾戦略とは、ひとめで自分が誰なのかを伝えられるような、なりたい自分をプロデュースして、自分の市場価値を上げるための装いをする事。
鴫原さんは、「服は内面を磨き、自信を育て、内面は見た目に反映され魅力となり、仕事の評価が上がり、稼げるようになる」を理念とし、これまで多くの経営者・政治家・弁護士・医師などのファッションコーディネートを手掛けてきました。著書に「見た目」を変えて劇的に収入を上げる存在感のつくり方を指南した『その無難な服では稼げません!朝5秒の鏡の魔法』(講談社)があるほか、「何を着るかで人生は変わる」「なりたい私になるークローゼットのつくり方」「愛されるリアルコーデ」など数々の本を出版しています。
「人はその制服どおりの人間になる」 とはナポレオンの格言。ビジネスで成功している人は中身だけでなく、その中身を適切に表現するための「外見の整え方」も心得ている、だからこそ、信頼も、地位も、お金も、望むものを手に入れられるのだと、鴫原さんは言います。
仕事に出かける前に鏡の前に立ってチェックしなければならない一番大切な事、それは何だと思いますか? 髪型? お化粧ののり? 服の色? はずれです。鴫原さん曰く、一番大切なのは、「なりたい自分になれているかどうか?」のチェック。 例えば、「敏腕記者のわたし」「営業成績トップのわたし」「誰からも信頼される部長のわたし」「子供たちに愛されるわたし」、そういうなりたい自分を、服装というツールで表現出来ているかどうかを確認する事。そしてそれを鏡の中の自分自身に言い聞かせる事も大切なのだそうです。
また鴫原さんは、いつも同じような服を来ているのは恥ずかしいという概念は、日本がまだ貧しかった頃の考え方だと言います。いつも同じような服装を装っている事で、周りの人からより早く覚えてもらえる、「あ、あの人だ」と認識してもらえる事は、ビジネスの世界では必要な戦略。更に欲しいのは、自分のイメージを相手の脳裏に残すワンポイントを身に着けておく事。出版社なら本やペンの形をしたブローチをするとか、スイーツのお店経営ならケーキやキャンディーのペンダントをするなどの小さな演出で良いのだそうです。
セミナーでは鴫原さんが受講者一人一人から装いについての悩みや質問にも答えてくれました。
私の悩みと言えば、
1.太っているので似合う服がなかなかない事
2.香港が暑いので、なるべく涼しく、けれどもお客様に失礼でない装いが出来ないか?
の二点でした。
まず1番ですが、鴫原さんは私がしていたクビに絡まる短いパールのネックレスをそっとはずし、代わりに鴫原さんのしていたおへそのあたりまで下がるパールと金の混じった長いネックレスをつけてくれました。太めの人は意識して縦の線をつくる事が大切なのだそうです。ネックレスやスカーフを長く前に垂らしたり、ジャケットをボタンをせずに着こなす事で縦の線をつくる。それだけで少しスマートに見えるみたいですね。 更に、腰回りを隠した長いブラウスを着るくらいなら、パンツルックではなく思い切ってワンピースにしてみましょうと言われました。ここからは2番の「涼しい恰好がしたい」にも関係してきます。「パンツを履くよりワンピースの方が涼しいし、ストッキングの代わりに上品な網タイツをはけば、更に涼しいですよ」とアドバイスしていただきました。
女性が世界を相手にビジネスで成功するなら、女子力は高くなければだめ!という厳しい言葉が胸に突き刺さりました。 仕事で頑張る!という事は、なりふりかまわずガムシャラに仕事をするだけでは成り立たないのかもしれません。自分のイメージを美しく作り出す装いを心がけるのもまた、重要な仕事の一部なのだという事を学びました。
ファッションプロデュサー・服飾戦略家しぎはらひろこさんの公式サイト MIST GRAY「すべての装いは、嘘のないメディアである」はこちら
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