2024/11/02
吾輩は鉄道オタクである。
わたしは鉄道が大好きで、宮沢賢治の小説から松本零士の漫画まで、何回も読んでいました。作品に出るのはSLですが、今はほとんど博物館の中に置いてあります。
SL以外好きな鉄道はまだたくさんあります。日本の場合は関西の阪急電鉄が一番好きで、香港なら昔の九広鉄道がお気に入りです。
九広鉄道は日本の電車みたいです。電車に乗る時、窓から外の景色を楽しむことができます。九龍駅(今の紅磡駅)から終点中国側の羅湖駅まで走っていました。
紅磡駅で鉄道オタクだけでなく、普通の市民でも楽しめる鉄道45周年記念イベント「站·見」ができました。紅磡駅は期間限定ミュージアムに変身しました。歴史を楽しむ機会で、遊び場や写真スポットも整備された所です。
九広鉄道いう名前を知らない若い方が多いと感じますが、実は2007年まで、香港2社の鉄道会社がありました。それは、Kowloon Canton Railway (九廣鐵路)とMass Transit Railway(香港地下鐵路公司)です。
九広鉄道(日本語):https://ja.m.wikipedia.org/wiki/九広鉄路
1906年に建設を開始して以来、再来年で120周年を迎えます。しかし、運営権を譲渡したため、統合して誕生したのは今のMTR Corporation Ltd(香港鉄道有限公司)。
香港鉄路 (日本語):https://ja.m.wikipedia.org/wiki/香港鉄路_(企業)
香港の地下鉄といったら、まずは赤、青、緑の3線を思い出すことが多いです。この3線がメインで、東鉄線、屯馬線、エアポートエクスプレスなども毎日たくさんの市民に使われています。
ネットで検索すれば、詳しい情報が出ます。
1975年9月、香港政庁の全額出資により地下鉄路公司として設立されたそうです。1960年代まで香港の市街地は香港島(青線)と九龍(赤線)地区に限られてきた後、1979年に観塘線(緑線)が最初に開通されました。
地下鉄の45周年に先立ち、香港鉄道記念イベントは紅磡駅で行われています。
駅の一部分が博物館のような記念館になり、1979年の求人募集広告、電車フィギュア、記念切符など貴重なコレクションが揃っています。
地下鉄駅員の年代別制服姿比較が面白いです。
今男女問わず黄色の制服を着るのと違って、昔女性は日本の乗務員に負けない女性らしい制服を着用していたことがわかりました。男女平等は時代の進歩、かもしれません^^
ホームのほうは九広鉄道時代最も人気が高い、愛称「黄頭」の電車が展示されています。
1980年代のはじめ、電化工事完成の契機で九広鉄道がイギリスのメトロキャメルより近郊形3094電車を輸入しました。電車の先頭部はイギリス鉄道の安全標準によって黄色にされたため、「黃頭」という愛称がつけられました。
子ども時代、わたしは毎週日曜日、幼稚園児の弟とこの電車に乗って、粉嶺駅の近くに住んでいるおじいちゃんとおばあちゃんのうちへ遊びに行きました。
オレンジ色の椅子に座っているわたしは足が短く、周りの大人たちは巨人のように見えていました。この電車はわたしのような40代にとって、思い出たっぷりの存在でもあります。
この期間限定イベントに参加した子どもたちが大喜びで、大人も若い頃の思い出が溢れてくるはずです。しかも、入場無料! ネットで予約したら誰でも入れます。
ミュージアムから出る時、スタッフがお土産を配ってくれました。それは昔の地下鉄切符です。何の時代の切符がもらえるか、楽しみですね!
休む時は隣の紅磡駅のマックカフェに行きましょう。期間限定の鉄道コーヒーが好評発売中。
旧香港が好きな方がいれば、このイベントは絶対見逃してはいけないと思います。
展示を観るにはネット予約が必要です。
予約リンク:https://stationrailvoyage.mtr.com.hk/event/3027
キリ
日本語教師で旅行作家。唎酒師と観光ガイド資格。特に日本が大好きで年に10回以上は訪れる。著書に『Kiri的東瀛文化觀察手帳』(2017)、『日本一人旅』(2019)、『爐峰櫻語』(2022)がある。香港の誠品商務三聯などの書店で購入可能。
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