2025/08/19
19世紀後半から20世紀初頭にかけてその美しい色彩と優れたデザイン性で愛されたティファニー・ランプ。そのティファニー・ランプを彷彿させるランプで飾られたレストラン&バーが大館内にあります。
ティファニーというとジュエリーブランド、Tiffany & Co.を思い出す人も多いと思います。その創業者チャールズ・ルイス・ティファニーの息子、ルイス・コンフォート・ティファニーで、デザイナーでありアーティストの彼が作ったランプがティファニー・ランプです。
ティファニー・ランプとは、自然の形状や有機的なモチーフを重視し、曲線や流れるようなラインが特徴的なアールヌーボに、ステンドグラス技法を使った独特の形状で、ティファニーによってデザインされたランプです。
今回ご紹介する大館のお店の名前は「ドラゴンフライ(トンボ)」。
ティファニーは自然を愛し、自然をテーマにした作品が多くあります。草花や果実、昆虫など、アメリカの風景にインスピレーションを得て、オーガニックなデザインで知られました。ドラゴンフライもそのひとつ。彼が好んで使ったテーマでもあり、それがこのお店の名前の由来になっています。
そして、お店にティファニーの世界観を作り上げたのが、オーストラリア人のインテリア・デザイナー、アシュリー・スタットン(Ashley Sutton)。スタイリッシュでテーマ性のある舞台美術のようなバーやレストランを世界中で数多く手がける大注目のインテリア・デザイナーです。天井いっぱいに敷き詰められたランプにより、店内がエメラルド色に包まれる幻想的な空間が演出され、一歩足を踏み入れたら、自分がまるで森の中にいる妖精のように感じられます。
あちこちにトンボのモチーフが見られます。もちろんテーブルの色もブルーやグリーン。
お店のメニューにはティファニーの肖像や制作風景などの貴重な写真も記載されていて、テーマ性へのこだわりも伺えます。
さて、レストランでは、ランチタイム・メニューがあり、HK$128(2コース)から食べられるので、この辺にしてはリーズナブル。ただアルコール飲料はグラスワインがHK$148とかなり高め。場所代といったところ。
テーブルは全店ハイストールチェアになっているので、あまりゆっくり食事ができる感じではないのが大変残念。それでも観光地ということもあり、たくさんの人で賑わっていました。
100年以上愛され続けているティファニー・ランプをテーマにして、インテリア・デザインの鬼才アシュリー・スタットンが作り出した空間を肌で感じてみたい方。ギャラリーのようなレストラン&バーに訪れてみてはいかがでしょうか?
Dragonfly
場所:Shop 10-G01, Tai Kwun, 10 Hollywood Road, Central
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