2024/12/09

今年5月に公開され大反響を呼んでだアクション映画『九龍城寨之圍城(原題)』、そして2000年代、ウォンカーワイによる不朽の名作映画『花様年華』この全く異なる2本の映画ですが、この2作品はともに小説や漫画[1]を原作とする作品という共通点があります。

[1]『 九龍城寨之圍城』は2008年の余悅(Yu Er)が発表した作品『九龍城砦』を司徒劍僑が漫画家したものがベースになっている。

香港の映画製作では原作者が監督と協力して新たなストーリーや脚本を作成するなど、原作者が映画製作の過程に密接に関わります。映画製作者と作家の分野を超えたコラボレーションは、香港の映画文化の特徴です。香港電影資料館「都市の肖像:香港映画と文学」では原作者である小説家や劇作家にフォーカスを当て、彼らが自身の作品を映画化したり、香港映画界を彩ってきた過程を展示します。

この展覧会は4つのゾーンを通じて、1930年代から今世紀までの香港文学に関連する映画を紹介します。香港の映画と文学の密接な関係が長年にわたって続いてきたこと、そして数十年にわたる香港の人々の日常生活の変化を、展示、映像、音楽とその歌詞を通じて体験していただけます。

また、この展示会に合わせて、2024年12月1日から2025年2月23日まで、「言葉とイメージの間で踊る – 香港映画と文学」のコンセプトによる17本の香港映画を上映します。

上映プログラム(事前予約をお勧めします)
https://www.filmarchive.gov.hk/en/web/hkfa/2024/literature/pe-event-2024-literature-ss.html

 

また、この展覧会は、Muse Fest HK 2024のイベントの一つでもあり、下記のセミナーも同時開催されます。

Yesterday, Today, Tomorrow: The Possibilities of Hong Kong Cinema and Literature
(昨日、今日、明日:香港映画と文学の可能性)

日時:2024年12月15日(日)
時間:午後3時
司会:メアリー・ウォン教授
講演者:コン・ホーイェン、エリック・ツァン・シウワン

 

Literary Adaptations: Strategies and Trajectories
(文学の映画化:戦略と軌跡)

日時:2025年1月25日(土)
時間:午後2時30分
司会:マシュー・チェン
講演者:ナタリア・チャン博士、ロー・ワイ・ルク博士

 

Cross-disciplinary Creation: Novels/Radio and Film
(学際的な創作:小説、ラジオと映画)

日時:2025年2月23日(日)
時間:午後2時30分
司会:エリカ・リー
講演者:ローレンス・チェン

 

セミナーは広東語で行われます。入場無料。
セミナー開始45分前より1階受付にてお並びください。先着順にご案内します。
お問い合わせ:2739 2139

 

会場:香港電影資料館 香港西灣河鯉景道50號
期間:2024年11月29日~2025年5月4日
開館時間:月曜日、水曜日~日曜日:午前10時~午後8時
クリスマス・イブおよび大晦日:午前10時~午後5時
休館日:火曜日(祝日を除く)、旧正月最初の2日間

https://www.filmarchive.gov.hk

 

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