2019/01/14

バレエで成長するために大切なこと

バレエは身体が痛くなるような厳しい訓練の積み重ねでもあります。その中で、（子どもたちに）バレエの楽しみを見つけてあげて、やってみたいという好奇心を叶えてあげることが、指導者としてできたらと模索していたところ、今年の秋に香港ディズニーランド・パークで踊りながらパレードするという機会を得ることができました。踊ることがただただ楽しい小さな生徒たちも含め、人前で披露するパフォーマーとして意識し始めた若いダンサーたちのためにも、願ってもない絶好のチャンスとなったのです。
こういったイベントプログラムは、１つの目的に向かってチームで取り組んで、ソーシャルスキルを学び、チーム意識や団結力を養います。メンバー全員で動きを合わせ集中することで、相手を知り、自分も相手に合わせることを学ぶ場でもあります。
「心を合わせる」 ことができたパフォーマンスは、必ず心の満足と、成長を与えてくれるはずです。また、観客が喜んでくれるための最大限の努力をする大切さも教えてくれ、与えられたポジションを通して自分の存在意義を見つけることもできます。架空の世界にひたることで、心の解放や楽しさをも体験させてくれます。
結果、バレエの舞台やイベントでのパフォーマンスは、子どもたちにバレエのスキルを身につけさせるだけでなく、バレエから離れた個人としての人間形成や情操育成に影響を与え、その後の人生にも大きな役割を果たしてくれるでしょう。
これが、指導者として、わたしたちが子どもたちへ、このような機会を作る意義であり、バレエとともに培ってほしいと願っているものなのです。

魚返 佳代

6歳よりバレエを始める。コンクールで優勝後、英国セントラルオブバレエスクールに留学。
アジアダンス芸術特別賞受賞。日本バレエ協会バレエリトミック指導1級。
女性雑誌『25ans』ビューティー・メダリスト審査員を務める。
Ballet blanc Entertainment Co.,Ltd設立。
Ballet blanc

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