2024/04/12
香港はやっぱり狭いので、休暇ともなるとウズウズと旅行の虫が騒いで、近場でも良いからどこかに衝動的に行きたくなりませんか? この記事が出る頃には、早くも夏休みを計画しはじめている人も多いのではないでしょうか? そうなんです!そのために今回も書いています(笑)。Hong Kong LEIではこれまでも香港から2〜3時間で行ける近場の旅行先をたくさんご紹介してきましたので、香港近場旅行をまとめたページを作りました。実際に編集部スタッフが行った体験記事ですので、ぜひこちらも併せてご参考くださいね。(読者の皆様からの近場旅行レポも募集しています!)
さて、今回ご紹介するのは沖縄那覇、南部編です!
実は昨年初めて沖縄に行って、楽しすぎて、今までなぜ行かなかったのだろうと大大反省した筆者です。気候良し、食べ物良し、観光良し、そしてなんと言っても優しく情に厚い人が多い。とっても近くて週末サクッと行けるのも最高です! 今回わたしが肌で感じた沖縄の魅力を余すことなくお伝えしようと思います。
今回は沖縄の那覇と南部(イラスト下の赤丸部分)のご紹介です。しかもその中の「一部」しかお伝えできません。あまりにも好きになってしまったので、今後、沖縄の旅第2弾、第3弾とお伝えして行きたいと思います。
今回のお品書きは以下です!
<1ページ目>
沖縄の人が温かくて涙もん
ー旅の計画はしなくてもみんなが教えてくれる!
なんと言っても香港から近い!
ー飛行機で2時間ちょっと!
ー亜熱帯から亜熱帯への旅行ってどうよ?
いろんな楽しみ方や泊まり方ができる
交通手段、車がないと不便。レンタカー天国
初心者向け楽しみ方
ショッピング
・国際通りで
・壺屋やちむん通り
・お酒
・アウトレット
地元の人が教えてくれた、おすすめの食スポット
・瀬長島のウミカジテラス
・糸満うまんちゅ市場
・琉球音楽
・家庭の味
<3ページ目>
体験
・琉球ガラス
・ペーパードライバー教習
・やちむん工房見学
・おきなわワールド
・ガンガーラの谷
・ウワーガージャングル、ナイトトレッキング
戦跡めぐり
・世界遺産「斎場御嶽」
・久高島
番外編
旅道中で沖縄の人に助けられたお話(エッセイ実話)
旅の計画はしなくても沖縄のみんなが教えてくれる!
皆さんは、旅行は好きですか? 旅のどんなところが好きですか? わたしはやっぱり地元でしかできない体験をするのが好きです。中でも地元の人とお話ししたり、おすすめなどを教えてもらったりして、会話を楽しみながら、行き当たりばったりの旅が大好きです。心温まる出来事が起こることもありますし、地元の人のおすすめを聞くこともあります。そんな時は、わたしに合ったものに寄せて提案をしてくれます。例えば、買い物をする時、タクシーやバスに乗るとき。もちろんホテルやレンタカーの人にも聞いてみるのもおすすめです。隣に座った人や観光客にも「どこが良かった?」と聞いてみることもあります。
短い滞在期間でも、何度も感動的な交流をしたのですが、今回の感動的な交流をひとつご紹介しましょう。
「優しいバスの運転手さん」
着いて早々、時間もあったのでバスで「壺屋やちむん通り」という陶器店が集まる通りまで行こうと思いました。バスターミナルから、どのバスで行くのが良いかGoogle Mapで調べてみると、直近で発車のバスを教えてくれました。年配のバス運転手さんにやちむん通りに行きたい旨を伝えると、運転手さんは
「そうねえ? 多分〇〇というバス停で降りるのが良いよ」
と教えてくれました。聞き慣れない地名でちっとも覚えられません。何度か聞き返していると着いたら教えてあげると、言ってくれました。そうこうしているうちに、乗客がどんどん乗ってきてあっという間にいっぱいになりました。15分ぐらい揺られたでしょうか。運転手さんが、
「お客さん着いたよ」
と、声をかけてくれました。お金を払ったところ、運転手さんは運転席の横からノートの切れ端を一枚取り出して、わたしに見せながら
「この目の前の横断歩道を渡るでしょう。ここを真っ直ぐしばらく下って行くとね、右手に大きなホテルがあるから。そしたらその先に左手にある曲がり角を入って。そこがやちむん通りだよ」
と、ボールペン書きの地図を見せてくれながらもう一度繰り返して説明してくれました。
「これ、運転手さんがわざわざ書いてくれたんですか?」
と聞くと。表情ひとつ変えずに。
「信号で止まってる時にね。大丈夫?」
と言って、もう一度同じことを説明しようとしてくれました。
「大丈夫です。わかりました! わざわざご丁寧にありがとうございます! 助かります!」
と、言って恐る恐る振り返って待たせている乗客を見ると、皆さん、顔色一つ変えず、黙って前を向いて座っていました。誰一人「早く出せ!」なんてヤジを飛ばす人もいません。わたしは乗客にも頭を下げてバスを下車したのでした。
運転手さんが書いてくれた地図
と、まあ、こんな具合で、着いた早々なんとも心が温かくなる体験をしてしまったのでした。本当にこういう体験が何度も起こるのが、沖縄なのです。もちろんやちむん通りには行きたかったのですが、香港に戻ってきて心に鮮明に残っているのは、そういった地元の人との交流です。
飛行機で2時間ちょっと
香港からの直行便ですと、Hong Kong ExpressやHong Kong Airlineがあります。今のところ1日に朝の7時ごろの早朝便と、11時ごろのお昼の便の、1〜2便ずつが出ています。あっという間に着いてしまうのでLCCでも辛くないレベルです。ただし、空港のチェックインはかなり混みますし、ゲートは空港の端の方。余裕を持って空港に到着されることをおすすめします。
ちなみに那覇空港はそこまで大きな空港ではないのですが、荷物検査場への入場にものすごく並びます。下手すると時間によっては1時間半も並ぶ時があるので、こちらも余裕をもって行かれるのをおすすめします。
沖縄へは香港エクスプレスと香港エアラインの直行便があります。
亜熱帯から亜熱帯への旅行ってどうよ?
今回わたしたちが訪れたのは年末。気候は香港とほぼ同じ。ただ、その頃は寒気が来ていたので、香港でも着ている薄手のダウンジャケットとダウンベストを持って行って丁度良かったです。地元の人曰く、沖縄は風が強いので体感温度が実際の気温より低いとおっしゃってました。沖縄で泳げるのは10月ごろまで。冬はマリンスポーツ以外のアクティビティーが主流になります。ただホテルによっては温水プールがある場合もあります。また沖縄には梅雨があり、冬は雨天になる日も多いそうで、わたしたちがいた5日間はずっと雨でした。夏は香港と同じで蒸し暑く、日差しも強烈です。夏の海はクラゲが多くなるので、遊ぶなら7月がおすすめなんだそう。香港に住むわたしたちは、気候が似ているので、冬場は荷物が多くならず、慣れた環境に行くという意味では旅行しやすいと思います。
沖縄にはとにかくホテルが星の数ほどあります! カプセル、民泊、ビジネスホテル、リゾートホテルなど、予算や活動場所、車のあるなしによってよりどりみどりです。観光したり買い物したりと外での活動が多い場合は、ビジネスホテル。旅の終盤になり、だいたい遊び終わってゆっくりホテルを満喫したい場合は、リゾートホテルに宿泊するというというのは経済的にもおすすめです。日本人はホテルを楽しむのが苦手と言われますが、リゾートホテルは正にホテルの中で楽しむためのホテルですので、施設も食事も朝から晩までゆっくりとホテルの中で利用して、贅沢なヴァカンスを楽しむと良いでしょう。
那覇で遊ぶ&ホテルを選ぶ場合
初心者は国際通り周辺で活動することが多いのを考えると、徒歩圏内での宿泊をおすすめします。県庁あたり、バスターミナル周辺、モノレールを超えて外側に出ると、宿泊費は安くなるのですが、夜飲んだ後に徒歩で帰るのには少々遠いなと感じることも。また那覇周辺はラッシュアワーなどに交通渋滞が激しくなるので、巻き込まれると時間の無駄。行動範囲内にある3つ星ホテルですとビジネスホテルとしては、だいたいどこも似たり寄ったりなので大差はないでしょう。ホテルは以下のサイトなどで予約できます。
https://www.agoda.com
https://hk.trip.com
https://www.klook.com/en-HK
南部で、ホテルを楽しむ場合
南部にはリゾートホテルは少ないのですが、2つおすすめします。
高台にあって、部屋からは南城市が一望できます。また、沖縄では珍しいろ過・加温・加水を一切していない自然の恵みそのままの天然掛け流し「猿人の湯」と言われる温泉があります。「猿人の湯」の由来は、温泉水が地底2,119m~1,500mの約500万年前(新生代新第三紀・鮮新世)と約5,400万年前(古第三紀始新世)の異なる時代の地層から湧き出したものが地上に上がるまでに自然にブレンドされたものだそうで、舐めるとしょっぱく、泉質がとても良いと評判です。
ホテルは新しくはないものの、清潔で、スタッフもフレンドリー。朝食も豊富でおいしいです。宿泊客は、ちょっとした仕事や読書などに最適の、絶景が望めるラウンジが無料で使えて、コーヒーや紅茶、スナックを無料で楽しめます。ロケーションは、バスで那覇からは1時間強(ホテルのすぐ目の前に停まります)。タクシーですと30分(3000円程度)かかりますので、車があった方がアクセスは良いです。ホテル内では、事前予約が必要ですが、乗馬やバギーなどを楽しめるアクティビティーもあります。
朝食は種類も豊富で新鮮な野菜もあり!
宿泊客が利用できるラウンジ。絶景です!
ラウンジではコーヒーや紅茶、ちょっとしたおやつも無料
2021年にできたばかりの新しいホテルで、優雅に贅沢に過ごしたい人におすすめするのが琉球ホテル&リゾート名城ビーチ。那覇からは車で30分。周辺には何もないので、必然的にホテルの中で過ごすことが前提となるホテルです。プライベートビーチに、6種類のアウトドアプールと温水にもなるインドアプールがあります。レストランは9種類あり、どれも値段、質ともに高めの優良レストランです。スタッフの振る舞いがやはり5つ星ホテル。とにかくスタッフの笑顔が素晴らしく、傾聴や受け答えなど安心できる対応です。情報などの連携プレーも最高で、こそばゆいところに手が届くホテルでした。また館内にはたくさんのアートが飾られていて楽しめます。またここに泊まったらぜひ、朝食も入ったプランで予約をしてください。とても大きなレストランですが、その分、種類も豊富で和洋に加えて沖縄のローカルメニューやデザートまでもしっかりあります。残念ながら寒い時期は室内の温水プールのみで遊ぶことになるので、ぜひ夏場に宿泊していただきたい素晴らしいホテルです。
おいしいく、見た目も美しいご飯が食べられるレストランがあります。
お部屋はオーシャンビュー&バルコニー付き アメニティーも充実してました。
沖縄は鉄道のインフラが発達しておらず、唯一空港から那覇の中心部まで走っているのがモノレールです。空港は中心部のはずれと言っても那覇まで10分か15分程度。タクシーでも大した距離ではないですが、モノレールがあることで、那覇の繁華街には行きやすくなりました。ただ沖縄を満喫しようと思ったら車がないとなかなか不便です。レンタカーはおすすめです。車の運転ができない場合は、タクシーや公共バス、ホテルや旅行会社のチャーターバスなどを利用するのが良いでしょう。
コロナの間は観光客もいなかったので、レンタカービジネスも廃業に追いやられるところが多かったそうです。しかし、コロナが終わって突然観光客が戻ってきて、レンタカーも需要が追いつかずレンタル代も高騰して大変だったそうです。現在は、レンタカーショップが300軒にも増えて、価格も落ち着いたそう。とはいえ、7月から始まる観光シーズンには需要が増える上に、価格も上がりがちになるので、余裕を持って予約しておきましょう。
・モノレール
モノレールは空港から那覇中心部まで走っています。結構頻繁に通っていますし、乗車時間も短いので、那覇モノレール周辺にホテルがある場合は、利用するととても便利だと思います! 乗り方は簡単ですが、なんと切符にQRコードがついていて、これを読ませて駅構内に入場します。
・タクシー
タクシーはたくさん走っているので、よほどラッシュアワーや天候が悪い時以外はつかまえやすいです。ホテルにはホテル付きのタクシーもあったりするので、タクシーの移動にはそこまで困りません。タクシーの運転手さんは地元の面白い場所やおいしくて安いお店をよく知っているので、ぜひ雑談に花を咲かせましょう!
・バス
モノレールの旭橋駅にバスターミナルがあります。ここから沖縄全土に向けて中長距離バスが出発します。またインフォメーションセンターもあるので、困ったときはこちらに聞きに行くのが良いです。沖縄は交通渋滞が起こりやすいので、バスを利用する際には時間の余裕を持って計画されるのをおすすめします。
またバスセンターには待合室やコインロッカーもありますので、荷物が多くなったら入れておくこともできます。
こちらはバスターミナルのWebサイト行き先や発車場所などの詳細が確認いただけます。
http://www.kotsu-okinawa.org/index_info3.html
・レンタカー
レンタカーが使えると、本当に世界が広がりますので、免許を持っている人はおすすめです。ただ、レンタカーショップによっては、同じ車でも値段が大きく違う場合もあったり、保険のカバーが違ったり、国際免許では借りれない場所もありますので、事前にチェックが必要です。今回わたしはハイブリッド車(ガソリンと電気半々)をレンタルすることができましたが、燃費が良くてびっくりしました。およそ1日乗ってもガソリンの目盛りが変わりませんでした。確かにガソリンだけの車だと、レンタカー代も安めのようですが、多少高いぐらいならハイブリッド車がおすすめです。また車についているカーナビは、車によってはアップデートされていないところもあります。沖縄は本当にあちこちで工事をしているので、あるべき道がなかったり、新たな道があったりと、カーナビを信用してついていくと、道に迷ったということも良く聞きますので、これも注意が必要です。そういう意味ではGoogleが良いかもしれませんね。
レンタカー屋さんは検索するとたくさん出てきます。
ちなみにペーパードライバーの方のための、観光しながら教習ができるとっておきの体験情報はこちら
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