2023/12/16

皆さん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか。
12月も半ばに差し掛かり、クリスマスやお正月の予定を立てられていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

さて、ここのところ、立て続けに日本人のご家庭からヘルパーさんに関してのご相談があり、それらを解決すべくサポートをしましたので、今回はその時に相談された事について書こうと思います。
どの相談も、そのご家庭とヘルパーさんだけの問題ではなくよくある話なのでご参考になればと思います。

まず、相談の一つで、雇用主様がヘルパーさんに何を支給すべきかという事ですが、雇用契約書には、次のように(a)〜(i)が記してあります。

雇用主様からのご質問で、シャンプーやリンス、調味料や洗剤等を聞かれることがありますが、契約書には一つ一つのアイテムが事細かく記載されているわけではないので、ある程度は各ご家庭のご判断になるかと思います。
ヘルパーさん自身も自分の経験で話す事が多いので、以前の雇用主様が支給してくださったものは当然支給されるものと思い要求してくるヘルパーさんは多いです。その為、ヘルパーさんが集まって話をすると意見が見事に分かれます。

ヘルパーさんに過度に要求されていると感じた場合、ヘルパーさんが純粋に信じて要求しているのか、実は支給対象でないのは知っているにも関わらず、要求が通るか試しているのか、二つの可能性があります。

よく聞かれるもの(例)
・シャンプー、リンス
・衣類の洗剤
・歯ブラシ歯磨き粉
・調味料
・調理器具、食器等
・水(ウォーターサーバー)
・コーヒー、お茶等
・米(食費を支給されていても米だけは提供するというパターン)
・携帯電話(業務連絡で雇用主様と連絡を取り合う為)
・Wi-Fiの使用許可

ご相談を受けた時に、弊社では次のようにご案内をしております。
雇用契約書上の記載では、Toilet and bathing facilitiesとあります。
細かいアイテム毎の明記はございません。トイレに設置された石鹸などは個人的なものではないのでFacilitiesの一部と見なし、シャンプーなどは個人のものとしてヘルパーさん自身が用意するのが一般的のようです。ご参考までに下記ご確認ください。

https://www.sassymamahk.com/ask-mel-your-helpers-personal-items/

次によくある不満がヘルパーさんの態度についてです。これについては文化的な違いの要素もあり、悪気なく行っている場合があります。その為、きちんと指導をすれば改善の可能性はあります。

まずは返事についてです。雇用主様が名前や要件を言った時にヘルパーさんは、きちんと返事をせず、「あー」とか「おー」とか「はい?」など、よく分からない短い音で適当に返すのが不快だという声がありました。
通常ヘルパーさん達は、「イエス、マム!」「イエス、サー!」と返事をする事が多く、普段、わたしがよく知っていて、きちんとそれが言えるヘルパーさんでも指摘されましたので、どうしてなんだろうと考えました。
これは予想の範囲でしかありませんが、例えば何らかの作業中に話しかけられて、理解ができずに発せられた音ではないかと思いました。悪気があったり、リスペクトをしていない事ではないと思います。とは言え、不快は不快。
その場合は聞き返しや、確認の仕方を指導したり、話しかけられたときに一度作業の手を止めて聞く姿勢を意識されることで改善の可能性はあります。

あとはヘルパーさんが、どんな時もニコニコしていて、それが不快に感じるというお声もありました。明るくポジティブでいることは大切ですが状況に応じて相手に誤解をされないような表情に気をつけることも大切な事かと思います。例えば、こちらが真剣に注意しているのに、笑顔で「Sorry sorry」と返されましたら、不快に思う場合もあります。
ヘルパーさんは、笑顔でいることが良いことと思い込んでいたようです。
誤解が溶ければ感じていた不快感、ストレスが和らぐ事もあります。

文化が異なれば、常識が違う事もあります。わたしたち日本人も、日本独特の文化や常識を持ちますので、理解と歩み寄りは大事です。ただ、もちろん、フィリピン人から見ても非常識なヘルパーさんは一定数いて、そのためお国柄、人柄かの判断は必要ですね。
わかりにくい場合は思い込みで決めつけるのではなく、周りの人にも聞いてみると良いかもしれません。

ちなみに弊社のフルパッケージには、独自のヘルパーさんへのトレーニング(勉強会)が含まれています。仕事の開始前に限らず、雇用後であってもご要望があれば指導致します。

 

現在弊社のお客様が日本人の家庭だけでなく、
多くの国籍に広がりましたので、来年度このテキストも頃合いを見て改正する予定です。
もし、何か付け加えるべきご提案を頂けますと幸いです。
こちらまで👇
hkoarigatoo@gmail.com
6711 5777 whatsApp

今回ご相談くださった各ご家庭では、どの方からもサポートによって改善の兆しが見られたという事でヘルパーさん達も職を失わずにすみました。

今回思ったのは、ヘルパーさん側だけでなく雇用主様側もヘルパーさんを迎える前に理解しておいた方が良さそうなポイントがいくつかあります。ちょっとした知識があるかないかで余計なストレスを感じなくても済むようになるかもしれません。
それを今後皆さまにどうお伝えするのか等、来年度、更なるサービスの改善を心掛けます。

 

では、皆さま、少し早いですが

Merry Christmas

皆さまからもこのコラムで取り上げてほしい質問などありましたら、LEI公式LINEよりチャットでご連絡くださいね。



昆 久子(こん ひさこ)
静岡県出身。大阪の短大を卒業後、熱海のホテルに就職。その後ワーキングホリデーでニュージーランドに滞在。帰国後都内で派遣事務、料亭やホテルでの配膳業務、カスタマーサポート等、多種多様な業種に携わる。
その後、結婚を機に香港生活をスタートし、日本語教師になる。
離婚、永住権取得を経て2017年、HKO Arigatoo Limitedを設立し今に至る。現役日本語教師。愛犬家。

Webサイト HKOArigatoo
Facebook HKOArigatoo
Instagram  hkoarigatoo

コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください

意見を投稿する

Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。

Translate »