2024/01/16

皆さん、こんにちは
2024年、新年が明けましたね。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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今回のテーマはヘルパーさんとの雇用契約を終えるタイミングと、その時に留意する事柄等について書こうと思います。

雇用契約は２年毎に更新なので、契約終了で終えるのであれば、雇用継続２年４年６年……のタイミングでヘルパーさん達は雇用先を去ることになります。
更新をし続け、同じ雇用先に何十年も勤めているというヘルパーさんも時々います。
最近弊社のお客様とご契約を結んだヘルパーさんでも勤務継続26年という人がいました。彼女は、雇用主様のお子様が赤ちゃんの頃から世話をしていて、その子供達が自立し巣立ったタイミングで、自分もそのご家庭での仕事を卒業し
また新しい環境でお仕事をしたいという事で来られました。

一方で、途中で何らかの事情により契約を解除する方達もいます。最短ですとビザがおり、働き始めた日に即日解雇ということも実際起こりえます。解雇の理由ははっきりしなくても、あまり問題にはなりません（ヘルパーさんの妊娠、病気療養中は例外）。
雇用主様からヘルパーさんへ、ヘルパーさんから雇用主様へと双方のどちらからでも簡単に契約解除が出来ます。

実際に雇用契約を途中で辞める理由にどのようなケースがあるのかをご説明致します。

《雇用主様側の事情》
①雇用主様のご帰国、移住
②雇用主様の経済的なご事情
③雇用主様の死去
④家族の事情（子供が海外へ留学した/祖父母が子どもの面倒をみることになった等）
⑤何らかの変更事項（ヘルパーさんに頼む仕事内容、引越しなどの雇用環境の変更等）
⑥ヘルパーさんの仕事ぶりに対する不満
⑦ヘルパーさんの人柄や個人の問題に対する不満

１ヶ月前に解雇する旨をレターでヘルパーさん達に知らせる必要があります。
また即日解雇する事も可能です。その際は１ヶ月分の給料を支払う義務があります。

ヘルパーさんも雇用主様と同様に１ヶ月前に辞める旨を知らせます。
即日辞める場合に支払う金額も雇用主様の場合と同様です。

《ヘルパーさん側の事情》
①自国の家族の事情により急遽帰国が必要
②雇用環境や待遇に不満
③転職（ほかに良い条件の仕事を見つけた）

ヘルパーさんが雇用主様側のやむを得ない理由（帰国・移住/経済的な事情等）で解雇された場合は、次の新しい仕事を探すのは難しくありません。
イミグレーションでの手続きにおいて、契約終了のヘルパーさん達と同じように扱われ帰国せず香港にいながら手続きを進め、ビザ取得後、直ぐに新しい雇用先で働くことができます。
雇用主様側のやむを得ない事情による解雇なので、雇用主様は就職活動に協力し、人柄や仕事ぶり等を記載した推薦状を書いてあげたり、必要に応じてインタビューの為の時間をあげると良い雇用先を見つけるチャンスが広がり良いかと思います。

さて、次に雇用主である皆さんが悩まれるのはヘルパーさんに問題がある場合です。

例えば、無断で雇用主様の住所や連絡先を使いローン会社でお金を借りている。
仕事の指示に従えず、自分勝手な行いをしたり
態度に問題がある。
スキルが低くミスを繰り返す。
子供との関係が悪く改善の余地がない。
等、いろいろ考えられます。

解雇の際にトラブルを避ける為にはっきりと理由を伝えない方が多い気がします。
その為、本来はヘルパーさんに問題があるのに、ヘルパーさんは雇用主様側の事情ということを信じ、新しい雇用先を見つけるための協力を要求したり、主張を強く出してくるかも知れません。
また、２年以上雇用した後でヘルパーさんが必要ではなくなった理由では、退職金を支払う義務も生じます。

はっきりと伝える、あるいは理由を明確に伝えない方の多くは即日解雇を選ばれる方が多いです。１ヶ月分の給料を支払う事で、その日に荷物をまとめて出て行ってもらいます。
突然の解雇で取り乱すヘルパーさんがいますので、解雇する場合は事前に充分な準備をし、なるべく落ち着いた状態で話を切り出しましょう。泣いたり、叫んだり、警察を呼んだりする人もいます。

ヘルパーさんの雇用のこと、その他ヘルパーさんに関する相談事がある場合は弊社ではコンサルティング（有料）を行っておりますので、１人で悩まずご相談してください。

雇用主様ご自身でヘルパーさんを見つけられた場合はダイレクトハイヤーパッケージ。
弊社での紹介のヘルパーさんとの契約の場合はフルパッケージです。それぞれプラン毎にサービスの内容が異なりますので、ご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。

次回はコラムの最終回です。
お楽しみに。

昆 久子（こん ひさこ）
静岡県出身。大阪の短大を卒業後、熱海のホテルに就職。その後ワーキングホリデーでニュージーランドに滞在。帰国後都内で派遣事務、料亭やホテルでの配膳業務、カスタマーサポート等、多種多様な業種に携わる。
その後、結婚を機に香港生活をスタートし、日本語教師になる。
離婚、永住権取得を経て2017年、HKO Arigatoo Limitedを設立し今に至る。現役日本語教師。愛犬家。

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