2022/12/03

こんにちは!香港で、あまり便利ではない村に住んでいます。こういうと聞こえは悪いですが、わたしは不便なことを引き換えにしても今の暮らしが気に入っています。それは、村屋に来て、「まあしょうがない」という心のゆるさが生まれたことで、生きやすくなっている気がしているからです。

不便なことといえば、挙げたらたくさんあるのですが(と言ってもこれまでもたくさん挙げてきましたが(汗))、生活する中ですごく衝撃的だったのは、多くの村屋で使われる台所のガスはプロパンガスだったこと。コンロに繋がったガスタンクが一家に1個あり、それがお料理の最中に突然空っぽになるのです。

日本では、プロパンガスを使っている古民家でも、ガスが空っぽになる前にガス会社が点検に来て勝手に交換してくれているという話を聞きますが、香港はそんな甘いことはありません! なくなって声を上げるまで、誰も交換にきてはくれないのです! しかも!! ガスは1タンクにつき毎回交換時に現金で支払いますので、どこの家も最後まできっちり使うわけです。

我が家の場合はおよそ2ヶ月で1タンクが空になるようですが、厳密にいつなくなるかはわかりません。そこで大体そろそろ来るなあと思い始めると、料理しながらいつ切れるか気がきではありません。しかも切れる時は、いつも突然やってきます。いきなりプシューっと消えてしまう時の悲劇。想像できますか?

ここで、これまでのわたしの悲劇的瞬間をご紹介しましょう。

一番の悲劇はなんと言ってもこれしかありません!
1)早朝6時にお弁当を作っている時になくなったとき。

今日の料理は終わったと思う瞬間
2)蒸し加減が微妙な海鮮などを蒸しているとき。

もうどうしようもないですね。
3)パスタやヌードルを投入した瞬間に切れたとき

最悪なのはいつも料理をしている最中になくなることです。

ただ素晴らしいのは営業時間内でいつでも電話すると1時間以内、早い時は30分以内に取り替えにきてくれますし、24時間の緊急ホットラインもあります。だから30分という時間のロスを受け入れられる時は良いのですが、そうでない場合は、もう笑うしかありません。でもここにきていちいちイライラするのではなく、「しょうがないねえ」で済んでしまえるようになりました。

 

最近では村屋でもIHを備え付けるという選択肢もあるところも多いようですが、このあたりの村屋は、プロパンガスが断然多いですし、ここをリノベートした時に大家さんはやっぱりプロパンガス用のコンロを新規購入しました。それはなぜか? 色々考察したのですが、村屋は地域の繋がりを大事にするところで、昔からの持ちつ持たれつの横の繋がりがあります。例えば、このプロパンガスを持ってきてくれるガス会社は、村屋の家にガスがあることで商売が繁盛しているのかもしれません。

 

いつもタンクを変えにきてくれる筋肉もりもりのおじさんも、突然の交換で現金がない場合でも、「いいよ、また後で」と言って気持ちよくタンクだけ交換して行ってくれます。こういうところも村屋ならではのフレンドリーさなのかもしれません。

 

便利じゃない生活もそんなに悪くはないものだとわたしは感じています。とはいえ、我が家のタンクもそろそろ空になる頃。。。どうぞお弁当の時だけは勘弁してくれますように。

 

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