2018/03/04

先月、和僑会で、香港について見聞を広げるための「大人の社会見学会」があり、受刑者支援のボランティアをされている木村孝子さんから体験談を伺い、スタンレーにある香港懲教博物館を見学しました。

まず私たちは、香港各地にある刑務所を毎月訪問し、受刑者の話し相手になったり、文通したり、刑務所で回覧されるニュースレターを作成されたりしている木村さんにお話を伺いました。木村さんはもう14年以上も前からこのボランティア活動を続けており、今まで沢山の日本人や香港人、その他の国の受刑者たちと関わってきたそうです。現在香港の各地にある刑務所には4人の日本人受刑者(男性3人、女性1人)がいます。普段は言葉の通じない生活を強いられているため、木村さんが訪ねると、久々の日本語が喋れるとあってとても喜んで、饒舌になるのだそう。

木村さんは、「このボランティアをしていなければ、多分一生関わる事のなかったかもしれない人たちの世界を垣間見ることが出来ます。まったく想像の及ばないような、違う世界で生きてきた人たちの話に耳を傾ける事で、自分の人間としての幅が広がったと思います」と語っていました。

その後私たちは、スタンレー刑務所のすぐ側にある香港懲教博物館を訪問しました。博物館には、香港の刑務所の歴史の他、旧日本兵や協力者が戦犯として処刑された絞首台のレプリカ、返還前までにあったベトナム難民キャンプの歴史などが展示されています。

2Fには囚人が本や靴底に忍び込ませたナイフ、こっそり隠し持っていた手作りの麻雀牌やトランプ、算盤なども展示されていました。また受刑者が刑務所でどんな生活をしているのかがわかる動画や写真なども見る事が出来ます。

入口の左側外にはお土産コーナーもあり、お財布やキーホルダーなどが売られています。私はここで名刺入れを$50程度で購入。黒とピンク色で、本革で作られており、Hong Kong Correctional Serviceという文字の入ったエンボスが加工されています。ギフトショップで得た収益は博物館の維持費になるようです。

いつもと違う角度から香港を見てみたいと思う人にとっては、大変興味深い場所ではないかと思います。スタンレーマーケットへお買い物にいった際にでも、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

香港懲教博物館(Hong Kong Correctional Services Museum)
[icon name=”map-marker” class=”” unprefixed_class=””]中国香港香港島南區東頭灣道
[icon name=”phone” class=”” unprefixed_class=””]21473199
開館は火曜から日曜の10:00から17:00までで月曜祝日は休館日。入場無料。

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