2024/09/08

 

香港の老舗の歴史にまつわるお話を香港老舖記錄冊 Hong Kong Historical Shopsさんとのコラボでご紹介したいと思います。香港老舖記錄冊さんは、Facebookなどで香港の歴史的なお店を独自で取材して発信しています。香港文化の象徴として老舗の存在は欠かせない、老舗が存続していくことが香港の文化を盛り立てることだと言います。香港を愛するHong Kong LEI編集部のわたしたちもまた、昔から愛され続けている香港で誕生した商品が、どんな会社によって作られ、どんな背景で誕生したのか、また、どんなところで、どんなふうに作られていたのかなどを垣間見たくなりました。題して「香港オタクのための愛すべき香港老舗の歴史をたどる」です。でも長いのではしょりまして(笑)「香港老舗の歴史をたどる」と命名いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。


さて、今回ご紹介するのは、お茶屋さんでありコーヒー豆販売もしている「祥興茶行」です。近年、オシャレなカフェが増えたことは、コーヒー好きには嬉しい現象ですが、祥興茶行のレトロであり独特なコーヒー豆の販売方法も魅力を感じてしまいます。


祥興茶行
創業:1940年
事業内容:紅茶、コーヒー
住所: 上環皇后大道西74號地下(編者注:2024年9月現在、お店は皇后大道西18號地下に移転)

ライター: @chilllifehk
写真撮影: @chilllifehk

 

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上環エリアは近年、伝統的な乾物屋と新しいカフェが出会う場所となっています。 昔ながらの茶葉や海産物・薬材乾物の中心地に、カフェが少しずつ増えてきました。しかし、コーヒーを飲むのは、必ずしもカフェに行く必要はありません。上環にある「祥興茶行」もコーヒー豆を売っています。

当初は数種類の人気フレーバーのホームブレンドコーヒー豆を扱っていましたが、ここ数年、シングルオリジンコーヒー豆に対する需要に応えるため、ブルーマウンテン、コロンビア、ケニアなどのコーヒー豆を導入。ブレンド豆とシングルオリジンコーヒー豆の種類は20種類以上にまで増えています。 カフェで購入したコーヒー豆の重さはグラム(g)で計られるが、祥興茶行は茶餐廳の伝統的な秤であるポンド(lb)を使って重さを測ります。 古い秤は、コーヒー豆を計量するために使用されます。すでに包装されている既製のコーヒー豆を購入するよりも老舗の人情を感じます。

コーヒー豆に関しては、時代が変わって単品の豆を多く紹介するようになったとはいえ、やはり顧客はエスプレッソを飲む人が中心なので、単品のコーヒーでも一般向けには比較的深煎りのものを使う。 このあたりが、長興が近隣のコーヒーショップと一線を画している点だと思う。

コーヒー豆は、時代の変化によりシングルオリジンが多く販売されるようになりましたが、祥興茶行の顧客は主に淹れたてのエスプレッソを飲むため、シングルオリジンでも一般的なものよりも焙煎度は比較的深くなっています。 これが祥興茶行と同じエリアのカフェと一線を画す部分です。

 

酸味高めのコーヒー好きなLEIスタッフが、祥興茶行で購入したお気に入りコーヒー豆はこちらです ↓↓↓

 

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