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2026/05/31

All photos : © 2026 Jesus Christ Superstar Hong Kong

2026年7月8日より、香港文化中心・大劇院にて、ティム・ライスとアンドリュー・ロイド=ウェバーによる伝説的ロック・ミュージカル 『ジーザス・クライスト・スーパースター』 がインターナショナルツアーとして来港します。今回はイギリス演劇界で最も権威ある賞オリヴィエ賞を受賞した再構築版です。ロンドンや北米、オーストラリアで絶賛された舞台が、ついに香港に初登場します。

ティム・ライスアンドリュー・ロイド=ウェバー の二人は、エミー賞・グラミー賞・オスカー賞・トニー賞を受賞した世界的な作詞作曲コンビです。彼らの代表作には『エビータ』『キャッツ』『オペラ座の怪人』などがありますが、『ジーザス・クライスト・スーパースター』はその中でも特にミュージカルにロックを入れた革新的な作品として知られています。60年近く世界中で公演されている理由は、この二人によるパワフルで美しい名曲がずらりと揃った舞台であるところが大きいのです。

本作は1970年にコンセプト・アルバムとして発表され、翌年ブロードウェイで初演。ロンドンでは1972年から8年以上にわたり3,358回上演され、当時のウエストエンド最長記録を樹立しました。代表曲「Superstar」「I Don’t Know How to Love Him」「Gethsemane」は今も世界中で愛されています。

そして日本でも『ジーザス・クライスト・スーパースター』は繰り返し上演されてきました。特に劇団四季による日本語版は1970年代から人気を博し、「ジャポネスク・バージョン」と呼ばれる劇団四季の独自演出や、和風の衣装や舞台美術を取り入れたことでも話題となりました。

『ジーザス・クライスト・スーパースター』のストーリーは、聖書に描かれたイエス・キリストの最後の7日間を、裏切り者ユダの視点から描いています。物語は全編音楽で語られ、宗教劇でありながら人間ドラマとして構成されています。

イエスは多くの人々に支持され、弟子や群衆に囲まれながら活動を続けています。しかしその人気が過熱するにつれ、ユダは政治的に危険な状況を招くのではないかと不安を募らせます。彼はイエスに忠告しますが聞き入れられず、次第にイエスとの溝が深まっていきます。そんな中、マグダラのマリアはイエスを支え、彼に安らぎを与えます。彼女の歌「I Don’t Know How to Love Him」は、愛と信仰の狭間で揺れる心情を象徴する場面です。

やがてユダは「イエスを救うため」という信念から、銀貨30枚で彼をローマ当局に引き渡す決断をします。しかしその行為は彼自身を苦悩と絶望へと追い込み、裏切り者としての運命を背負うことになります。イエスはピラト総督の前に立たされ、群衆の圧力によって死刑を宣告されます。ゲッセマネの場面では、イエスが神に問いかけ、運命を受け入れる姿が「Gethsemane」という楽曲で力強く描かれます。

物語のクライマックスでは、イエスが十字架にかけられ、物語は彼の死で幕を閉じます。復活は描かれず、観客に「人間としてのイエス」の姿を強烈に印象づける構成となっています。

この作品は、宗教的題材でありながら「人間の弱さ」「信念」「裏切りと愛」という普遍的なテーマを扱い、1970年代のロックサウンドと融合することで、世界中の観客に新鮮な衝撃を与え続けています。日本でも劇団四季による独自演出版が長年上演されてきたように、国や文化を超えて共感を呼ぶ作品です。

劇中に登場する楽曲のハイライトをご紹介しましょう。

▷Heaven On Their Minds ユダが歌う冒頭曲。イエスの人気が過熱し、政治的に危険な状況を招くのではないかという不安を吐露します。物語全体の緊張感を提示する重要なナンバーです。

I Don’t Know How to Love Him マグダラのマリアが歌う代表的バラード。イエスへの愛情と信仰の間で揺れる複雑な心情を表現し、観客に深い共感を呼び起こします。

▷Everything’s Alright マリアがイエスを慰める場面で歌われる曲。穏やかな旋律と対照的に、ユダの不安が交錯し、物語の緊張を高めます。

Gethsemane (I Only Want to Say) イエスが神に問いかけ、自らの運命を受け入れる場面。圧倒的な歌唱力を要求される楽曲で、舞台のクライマックスを飾ります。

Superstar ユダが死後に登場し、イエスに問いかける曲。なぜ自分が裏切り者にされたのか、なぜイエスが「スーパースター」として崇められるのかを問い直す、作品全体のテーマを象徴するナンバーです。

▷King Herod’s Song ヘロデ王がイエスを嘲笑し、奇跡を見せろと挑発するコミカルな曲。シリアスな物語の中で異彩を放ち、観客に強烈な印象を残します。

 

今回の香港公演は、ロンドンのリージェンツ・パーク・オープンエア・シアターで生まれた再構築版。演出はティモシー・シェダー、振付はドリュー・マコニー、美術はトム・スカット、照明はリー・カラン、音響はニック・リドスター、音楽監督はトム・ディーリングが担当します。

このプロダクションは2017年にオリヴィエ賞「最優秀ミュージカル・リバイバル賞」、2016年にイブニング・スタンダード賞「最優秀ミュージカル賞」を受賞。ロンドン、バービカン劇場、そして2023/24年の英国ツアーでも高い評価を得ました。


『ジーザス・クライスト・スーパースター』

期間:2026年7月8日(水)〜8月1日(土)
会場:香港文化中心・大劇院
言語:英語上演、中国語字幕付き
上演時間:1時間50分(休憩含む)
チケット価格:HK$588〜HK$1,088
https://jesuschristsuperstar.hk

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